こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

今日は世界のファミリービジネスのランキングの話です。

私は、こちらのファミリーキャピタル(https://www.famcap.com/)という会社のニュースレターをとっていますが、世界のファミリー企業トップ700という調査が発表になりました。これは、欧米を中心とした会計とコンサルティング会社PwCが実施した調査です。現在の企業の株式を中心にした企業価値、売り上げ、従業員数などから企業のランキングを決めているようです。

1 ウオールマート(米)

2 フォルクスワーゲン(独)

3 バークシャー&ハザウェー(米)

4 エクソール(オランダ)

5 フォード(米)

 

この調査のまとめとしては、今回の調査で、アジアの企業の割合が増えていたということです。

この調査の中に名前を連ねている日本の企業は下記の企業です。

ソフトバンク

出光興産

ファーストリテーリング

サントリー

矢崎総業

竹中工務店

楽天

山崎パン

ビックカメラ

HIS

 

ここから言えるのは、下記のようなファミリー企業の特徴ではないでしょうか?

1 、創業者のカリスマ性
2、投資活動へのシフト
3、多角化
4、後継者問題

 

1 、創業者のカリスマ性

これは申し上げるまでもないと思います。

創業者のカリスマ性がとても強く、その方が創業時からずっと、強烈なリーダーシップを維持しているケースが多いようです。

以前、ファミリーガバナンスの箇所でもお話しをしましたが、次の後継者を決めるときに、巨大なリーダーシップを持つ一人のリーダーを選ぶのか、それとも合議制のような形にガバナンスシステムを変えていくのか?という問題があります。

これが非常に難しいのですが、創業者のカリスマ性を見てみると、おそらく、前者のワンマン型ファミリートップの方が成長面から良いのかもしれません。

この調査でも発表されている多くのファミリー企業などが、このトップダウン型を使っているように思います。もちろん、一概には言えず、合議制を適宜取り入れている会社が多くあることも注目に値すると思います。

2、投資活動へのシフト

本業から得た内部留保をどのように増やしていくのか?ここに経営資源を割いている会社が多いように思います。

これは日本に限らず、海外でも同じです。特にファミリー企業になりますと、上場していなく、株主のほとんどがファミリーですので、実質的には、会社の内部留保の有効活用と、ファミリー財産の成長発展が同じような意味合いを持つのかもしれません。

日本では、不動産等への投資もかなり積極的に見られるようです。

けれども国内外の最近のファミリー企業の状況を見てみると、ベンチャー企業への投資等がかなり活発に行われてきているようです。

これは世界的な低金利、インターネットやITの発展と今後の展開、などを考えてみると明らかではないかと思います。

いわゆる金融資産では資産があまり増えないので、それならば、IT関連のベンチャーやテクノロジー企業のスポンサーになり、その会社を育成した方が良いであろうという判断です。

資金力が潤沢にあれば、投資するベンチャー企業が大成功する確率も高くなっていきます。
このような投資活動を活発に行うことが出来るのもファミリー企業の特徴ではないかと思います。

3、多角化

創業した分野のビジネスだけに終始、特化しているファミリー企業は少ないのではないでしょうか?ITなどのテクノロジー、金融、医療、メディア、不動産、エネルギー、インフラなど様々な分野にM&Aなどを通じてグループ会社を増やし、多角化を図るのが企業の成長をもたらしているようです。

多角化はどのような分野から進めるか?というのは悩ましい問題です。

一般的には、自分のビジネスに関連している分野から始めるのが良いと言われています。

いわゆる、「飛び石は打たない」という戦略ですね。けれども、この先の世の中を考えると、ITやテクノロジー関係はすべての分野と関連してきますので、ここに、いち早く自分たちのビジネスを持つというのも一つの手なのかもしれません。

4、後継者問題

さて、これは、これらの会社を見ていただいてお分かりになるかと思います。

早くに後継者問題に着手している会社というのは、珍しいのではないでしょうか?

マスコミを始め世論が、この次のこの会社はどうなるのか?

誰が後継者になるのか?

これに関心を持っている、このような企業が、このランキング企業の中に多くあるように思います。

創業者のカリスマ性が強ければ強いほど、後継者の問題が難しくなります。これらの企業の中には、誰が後継者になるのか?株式の譲渡、買収の問題など、ビジネスに関連していわゆる「お家騒動」があったところもあります。

こうしたことを考えると、後継者の問題がいかに大切かが分かります。

創業者のカリスマ性で、創業時の資産を増やす、ビジネスを大きくする、ここまではなんとかできたと思います。けれどもその先、最適な後継者を選び、ビジネスを発展させ、従業員も会社も幸福になるような成長ができる会社、これが難しいのだと思います。

さて、グローバルランキングで見た場合の日本のトップのファミリー企業について解説しました。

その特徴は、次のようなものです。
1 、創業者のカリスマ性
2、投資活動へのシフト
3、多角化
4、後継者問題

 

ここで大切なのは、日本にはこれ以外にも素晴らしいファミリー企業がたくさんあるということです。売上や、いわゆる企業価値から見ると、このランキングの中には入らないかもしれませんが、永続性の観点から見ると、企業価値を保ちながら、発展して永続している企業も、とてもたくさんあるように思います。

これは、グローバルな価値観と日本の価値観とを比較して考えることが大切だ、ということです。

グローバルの価値観とは、盛者必衰であり、瞬間風速をいかに最大にするか、これが中心になってくる価値観です。一定の期間(自分の代)でいかに利益を追求するか、これに終始してしまう場合が少なくないと思います。

創業者はワンマンなところがありますから、自分の長所が短所になり、後継者を作れなくなっていくことがあります。日本の企業であるならば、和をもって貴しとする、という流れに従って、企業の中でもファミリーの中でも、和(話)ができればいいですね。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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