こんにちは、あなたの心に寄り添う不動産・投資アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

今回は、京セラの名誉会長、稲盛氏が6つの精進がとても大切だとして、その内容を解説されました。そのうちの第一番目はこちらです。

1 誰にも負けない努力をする

 

誰にも負けない努力をするために、ポイントとなるのは次の5つのことです。

1 毎日一生懸命に働く

2 あらゆる生命の義務を考える

3 仕事を好きになる

4 創意工夫を生み出す

5 魂を磨く

 

1、毎日一生懸命に働く

「一生懸命に働くということ以上の経営のノウハウは無いのです。」

と稲盛氏はおっしゃいます。

さらに重ねて、ご自身のおじさんのエピソードを話していただきました。

私のおじは戦前の小学校を出ただけの人でした。おじは、毎日、野菜を仕入れては大八車を引いて行商していました。口の悪い親戚の人たちは、そのおじのことを「あの人は学問もないし、知恵も足りないから、暑い日でも大きな大八車をひいて、汗水を垂らしながら行商しているんだよ」と言って、いくらか軽蔑したように見ていました。体の小さなおじでした。そのおじが自分よりもはるかに大きな大八車に野菜を積み、暑い日も寒い日も行商しているのを、幼い私はよく見ていました。おそらくおじは、経営とか、商売とか、経理とか、そういうものは全く知らなかったと思います。しかし、ただ一生懸命に働くということで、やがて大きな八百屋を経営するようになり、晩年まで素晴らしい経営をつづけていました。学問がなかろうと、黙々と一生懸命に働くということが、素晴らしい結果を招いていくのだということを私は子供心に強く思いました。」

→ この箇所を読んで涙が出てきました。私の父親のことを思い出したからです。私の父親は、このおじさんのような人でした。真面目に一生懸命働いている人でした。けれども私は、父親が生きている間に、父親のことを尊敬することはできませんでした。私は自分のことを、とても未熟な人間だと思っています。

2 一生懸命に働く事は、生きるもの全てに課せられた義務

 

少しお金ができたり、事業がうまくいくようになると、楽をしようという不埒(ふらち)な考えをする、それは、自然界では我々人間だけなのです。自然界にそういうものは決してありません。自然界に生きている、すべての動植物は、必死に、一生懸命に生きています。そういう現象を見ても、毎日毎日をド真剣に、一生懸命に働くということが、我々人間にとっても最低限必要なことではないかと思うのです。

→ 私は、自分に与えられた使命は何かと考えることがあります。これを考えるより前に、身の回りにある植物や動物を見てみると宇宙の心が分かります。これらは全て、毎日毎日を一生懸命生きています。そうであるならば、どんな使命が自分に与えられていようとも、毎日毎日を一生懸命生きるように、宇宙が私に方向づけている、このように思うのが自然だと考えています。ですから自分に与えられたことを丁寧に誠実に、一生懸命取り組んでいく、これ以外ないのだと思っています。

3 仕事を好きになる

「(私が最初の会社に入った時、私が考えたことは)不満タラタラで研究開発をしても、うまくいくはずがありません。ですから私は、この仕事を好きになろうと決意しました。仕事を好きにならなければ、うち込んで研究もできないと思ったからです。」

と稲盛氏はおっしゃっています。

 

まさにその通りだと思います。自分が好きになれないことで、いやいや時間を消費する、これほど無駄なことはありません。仕事を好きになるように決意する、とても大切なことだと思います。

 

4 創意工夫を生み出す

「一生懸命に働きながら、もっと良い方法で仕事を進めたいと考えていれば、創意工夫の毎日になっていきます。真摯に、真面目に、一途な努力を続け、行き詰まっても諦めずに、一生懸命に考えている、そのひたむきな姿を見て、神様はボンクラな私に対しても、新しい知恵、ひらめき、啓示を与えてくれるのではないかと思っています。自分では得られないような素晴らしい思いつき、知恵を与えてくれるのは、一生懸命に働いている結果だと思うのです。」

→ オリンピックにしても、SNSで流れてくる情報にしても、人が一生懸命に努力をしている、これは見ている人の感動を呼ぶのだと思います。それは、私たちの心の中に、
努力する事は素晴らしい、そのような認識があるからだと思います。

アメリカに留学していた時、私は英語でとても苦労しました。(今でもとても苦労しています。) 英語でスピーチをするクラスがありました。私はその授業のために英語の先生を雇いました。その先生と一緒に、スピーチを作り、練習し、と一生懸命がんばりました。週に一回のクラスのために、可能な限りの時間をスピーチの準備に費やし頑張っていました。ある時、私は学校の中庭のテーブルに座ってパソコンで作業をしていました。同じクラスのイギリス人の生徒がやってきて、そのテーブルに座り、私に話しかけてくれました。祐子があのスピーチのクラスでがんばっている事は、教室中、みんな知っている、と言ってくれました。とても救われたような気持ちがしました。英語がへたくそでも、人間として認めてもらったような気がして、とても嬉しく思いました。

5 一生懸命に働くことで魂が磨かれる

「一生懸命に働けば、雑念妄念を浮かべる暇がありません。私は25年前、この盛和塾を立ち上げました。それから今日まで仕事を必死にやりながら、私は京セラと現在のKDDIを発展させ続け、その中で体験してきたことを皆さんに話し、共有しようとしてきました。つまり空理空論ではなく、まさに経営の哲学を皆さんに指し示してきたつもりです。何を隠そう私が皆さんに教えることができる最大のものは、ただ一生懸命に働くということなのです。これは経営をするにしても、立派な人生を生きていくにしても、必要不可欠なものなのです。

 

さて、まとめると、一所懸命に働く、そのためのポイントは次の通りです。

 

1 毎日一生懸命に働く

2 あらゆる生命の義務を考える

3 仕事を好きになる

4 創意工夫を生み出す

5 魂を磨く

 

京セラグループの売り上げは1兆6000億、KDDIは5兆2000億、合計約8兆円の売り上げを誇る一大企業の創業者が稲盛氏です。その稲盛氏が経営について、これ以上に大切なことはない、というものは「一生懸命に働くこと」だとおっしゃるのです。戦略・戦術よりも、人間の本質を教えていただいたように思いました。

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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