こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

 

今年は台風も少なくて、

毎日、良いお天気の日が続いています。

内地の方が、沖縄に来るには、

実はこの秋が1番気持ちがいいかなと思います。

私は「沖縄にはいつ行ったらいいですか?」と聞かれたら、

「沖縄に旅行するには、10月や11月が良い」と答えます。

日中の日差しは強いですが、気持ちよく汗ばむ程度で、

朝晩は湿度も少なく、風がとっても気持ちいいです。

海もきれいに見えます。

秋の連休に、沖縄旅行もいいかもしれません。

 

さて、前回、リモートワークの先の、

これからの働き方は「サバティカルワーク」

とお伝えしました。

これには何人かの方から返信をいただき、

興味がある、自分もこのようなことを考えていた、

とコメントをいただきました。

とてもありがたいことだと思います。

ですので、そのままサバティカルワークの続編を

書こうと思っていたのですが、

Twitterなどで、気になる記事がありましたので、

今日はそれについて書こうと思います。

 

同業者の不動産鑑定士の方のつぶやきです。

うつ病になって会社を辞めたらしく、

奥さんとも口論になり、

家庭の中でも不和が続いているというお話でした。

 

鬱になる理由は、目標も目的もなく、

ただただ馬車馬のように働かされ、

何の評価もされず、誰からも感謝されず、

生きる目的がない

( 使っている言葉は違うと思いますが、

私はこのようなニュアンスを読み取りました。)

ということでした。

 

これは、よくわかります。

今から25年位前、私も会社に勤めて、

不動産鑑定士として働いていましたが、

同じようにメンタルをやられたことがあります。

 

私の場合の解決策は、英語というスキルを身に付けて、

働く会社を変える、ということでした。

そして、外資系の会社で、鑑定という仕事をしてみたら、

やりがいも、感謝されることも、仕事の意義も、

充分感じられるようになりました。

けれども問題は、そのような外資系の会社が、

日本に長く存在しなかったということです。

外資系の人たちは、目的があって日本に来るので、

日本で自分たちの目的 ( お金を儲ける )

が達成できないとわかると、すぐに撤退します。

そうすると、自分は、

またもや行き詰まるという事がありました。

 

その時に、自分がもう一度、考えてみたのは、

次のようなことです。

 

1 原点の仕事の意義・重要性を考える。

2 ラッキーと思い、ありがたく

   ボランティア的な仕事をさせていただく。

3 ( 本業ではない )周辺の仕事もやっていく。

 

 

1つずつ説明しますね。

 

1 原点の仕事の意義・重要性を考える。

この鬱になった方も、おそらく、

毎年毎年の鑑定ルーティーン作業に

関わっていたのではないかと思います。

私も30年位前、この鑑定ルーティーン作業が嫌でした。

そして同業者の方の多くは、この鑑定ルーティーン作業を

「最も嫌な仕事」と位置づけているのではないかと思います。

 

けれども、この不動産鑑定という仕事を始めて、

35年経った今、ありがたいことに

世界のいろいろな場所や国を見てきて、

日本のインフラを支えてきたのは、

この鑑定ルーティーン作業だなと思うのです。

このルーティーン作業の意義は

とても大きなものだなと思うのです。

それ以降、1年に2回、

この鑑定ルーティーン作業をやるのですが、

私は一生懸命、嬉々として取り組んでいます。

 

2 ラッキーと思い、ありがたく

 ボランティア的な仕事をさせていただく。

私が今年、やらせていただいたのは、

能登の災害復興の住家被害認定のお手伝いでした。

事前にビデオ講座やテキストなどを読み込んで、

現地に赴くのですが、自分が思った以上に作業は過酷でした。

けれども、いろんなことが勉強になり、

なるほどなぁと思うことがあり、

復興をスムーズに行っていくには、

どのような政策が良いのかなあと考えたり、

とても勉強になりました。

そして、嬉しかった事は、

地元の方々に感謝されたことです。

被害にあった家に住んでいる方から、

「暑いのにありがとうございます。」

とお茶をだしていただいたり、

自分たちもつらいだろうに、

深々と頭をさげて見送ってもらったりすると、

沖縄からはるばる能登にきてよかったなぁ、

と思いました。

役所の方たちも復興作業を一生懸命やっていらっしゃって、

被害住家に向かう途中の車の中で、

私の「ブラジル冒険話」を楽しそうに聞いていただきました。

 

こうした喜びや、暖かさは、

日本の会社にいたときも、外資で働いていたときも、

あまり感じたことがなかったと思います。

このような仕事をやっていて良かったなと思いました。

 

3 (本業ではない)

  周辺の仕事もやっていく。

実は、私は裁判所のお仕事もさせていただいてます。

この不動産の知識を使うこともあり、

使わないこともあります。

けれども、こちらも世の中で何が起こっているのか、

日本の経済で何が問題になっているのか、

それをリアリティーを持って学ぶことができます。

そして、自分に不動産評価の知識と経験があるから、

このような特別な問題を考えることができるんだな、

と実感します。

ありがたいなと思うわけです。

 

 

まとめると。。。

鬱になるのもよくわかります。

そういうときには、

今やっている職場や仕事からちょっと離れて、

別の観点から、不動産鑑定という

仕事の本質を見てみる

と良いと思います。

もちろん、

やりがいを感じない、

誰からも感謝されない、

評価されないと思うこともあるでしょう。

けれども、

やりがい、意義があったり、

感謝されたり、

経済のリアリティーを実感できたり

する場面もあるわけです。

 

世の中の事は、全て

陰陽( いんよう )で成り立っています。

陰のところに心が囚われてしまうと、

鬱になることもあるかと思いますが、

陰極まれば、陽に転ずるのです。

陰の裏側には必ず陽が含まれている、

と気づいて、生きていっていただきたいと思います。

 

不動産鑑定士は、誰もが取れる資格ではありません。

その時点で選ばれているのですから、

ご自身の人生の意味も、この先の生き方も、

じっくりと考えていただければと思います。

 

 

今日も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

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