こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。
今回は、標記のテーマと関連して、
稲盛氏が「京セラフィロソフィ」の中で
次のようにお話をされています。
稲盛氏のお言葉は「」で引用させていただいています。
「仕事は自分ひとりではできません。
上司、部下をはじめ周囲にいる人々と
一緒に協力し合って行うのが仕事です。
その場合には、必ず自分から
積極的に仕事を求めて働きかけ、
周囲にいる人々が自然に協力してくれるような
状態にして行かなければなりません。
これが「渦の中心で仕事をする」ということです。
会社には、あちらこちらで仕事の渦が巻いています。
気が付くと他の人が中心にいて、
自分はその周りを回るだけで、
本当の仕事の喜びを味わうことができない時があります。
自分が渦の中心になり、積極的に周囲を巻き込んで
仕事をして行かなければなりません。」
渦の中心になるにはどうすればいいのか、
そのためには、次のことが必要だと思います。
1 全体像を把握する
2 熱意があること
3 まず行動すること
一つづつ説明します。
1 全体像を把握する
「会社であれば、技術・製造・営業はもとより
経理・教育・人事・総務など広範な領域を全て見渡して、
あらゆることに的確に指示を与えていくのが
社長の役目です。。。。
特に会社が小さいうちは経理や総務、営業という
境界も明確ではなく、各々兼務で
あらゆる仕事をしているというケースが多いと思います。
そのような場合、ある問題がもちあがってくると、
『みんな終業後にちょっと集まってくれ、
社長がこの前から社員教育をして社員の質を高めようと
言っているのでそのことについて話をしようと思う』
という言い出しっぺが必ずいます。
それは年齢の高いベテラン社員とは限りません。
若くても自分の先輩を集めて、そう切り出す者もいます。
そのような物の周りにみんなが集まってきて渦を作る。
一つのテーマが一つの渦を作ります。」
→ 会社が小さいうちは、社長のような目線を、
他のスタッフさんがみんなもってくれたら、
会社がとても強くなると思います。
そのためには、まず問題意識をもつことから
始めなければいけません。問題意識を持つためには、
自分がやっていることの全体像をつかみ、
そこの何が問題なのか?
自分はどの部分をやっているのか?
これを考えていかなければいけません。
誰でも初めから、全体像が把握できないと思います。
やはり問題意識を持って、
そもそも、これは何が問題なのだろうか?
どうしてこんな仕組みがあるのだろうか?
この仕組みや制度は、何のために存在するのだろうか?
こう考えていくことが大切だと思います。
そのためには、問題になっていることを、なるべく具体的に、
簡略化してスタッフさんに伝えることが必要だと思います。
例えば、値決めの問題について、
スタッフさんに理解してもらう場合、まずは身近なもの、
例えば自分の持っている車を買い換えるときにはどうするのか?
新車を買うのか、中古車を買うのか、
どこに行けば、その情報はあるのか、
こうした情報を調べた上で、結局は、
いくらくらいで自分の欲しい車が取引されているのか?
このように考え方を示していくことから、
スタッフさんに説明していこうと思います。
とても簡単な、自分ごとに置き換える、
そして全体のイメージが掴めれば、
何が問題なのかが、見えてくると思います。
2 熱意があること
「問題意識を提示すれば、自然に人がそこに集まり、
周りに渦を作っていきます。
そのような社風が必要なのです。
例えば今年は売上を倍にしよう、
というテーマがあるとします。
まだ入社したばかりの若い社員であっても、
『課長、売上を倍にすると社長が言っておられますが、
一度みんなで集まって、どうすれ倍にできるか検討してみませんか』
と言い出すものがあれば、もうその人間がリーダーなのです。
いい格好をしたいからというのではなく、
目的意識を持っているからそうする。
こうした渦の中心になれる人間が
会社の中にいなければなりません。」
→ この問題を解決したい、何とかお客様の役に立ちたい、
何とかして仲間を助けたい、このような熱意があれば、
渦の中心になる事はたやすいことだと思います。
熱意のもとになるのは、周囲の人やお客様に対する、
誠意や思いやり、愛情だと思います。
愛情はあるけれども、その表現の仕方をしらない、
という方もいます。
我々は誰しも、限りある人生、限りある日々ですから
「表現の仕方をしらない」と言って、
自分のチカラを出すのを躊躇するよりは、
多少、失敗したとしても、
ありったけの愛情・思いやりをだしていきたいと思います。
3 まず行動する
「『ボケっとしていると部下や後輩に取り仕切られ、
周囲をぐるぐると走らされることになるぞ。
自分が中心となって周囲の人間を使いなさい。』
渦を起こせないベテラン社員にはそういって、
よく発破をかけたものです。
命令でもって人を動かすのではありません。
問題意識を提示すれば、自然に人がそこに集まり、
周りに渦を作っていきます。」
→ やはり最後は、こうして行動ができるかどうかだと思います。
頭ではわかっていても、いざ働きかけることができなかったり、
自分がいい格好して、人から嫌われるのではないか、
自分ごときが、こんなことをしてはいけないのではないか、
今までやったことがないから、失敗するのではないか、
このような心配や不安があると、行動ができません。
また、人に頭を下げて聞くこと、協力をお願いすること、
こうしたことが自然とできるようにならないと、
自分が行動することは難しいと思います。
そのためには、頭の良い人、学歴の高い人は特に、
自分が知らないことを認め、謙虚になって、
人に教えてもらう姿勢、これも大切になるのだと思います。
さて、まとめますと、
「渦の中心になる」には、
全体像を把握し、問題点を見極め、
熱意と愛情・思いやりをもって行動していくこと、
その結果が、多少「やりすぎ」であっても、
「渦の中心になろう」とする思いは、
仲間を良い方向性に導いていくために、
十分役に立つと思います。
スタッフさんに渦の中心になっていただけるよう、
自分も頑張ろうと思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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