こんにちは、あなたの心に寄り添う不動産・投資アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

今日も不動産の立ち退き問題です。

昨日、お話をしている内容についてフォローします。

立退料の考え方についてです。

立ち退きをすると決めたら、いくらなら立ち退きができるのか?
これを考えてみることをお勧めしました。

 

引っ越し費用や不動産の仲介手数料等は当然のせてもいいのです。

新しい所の家賃と、今いる所の家賃、この差額を補償してください、これも当然だと思います。

それでは、何年ぐらい補償すればいいのか、?ここはちょっと難しいところですね。

未来永劫、その差額を払う、これもおかしいと思います。

確かに、立ち退きがなければ、安い家賃でずっと暮らすことができたでしょう。

けれども、建物のグレードや、立地が良くなったのであれば、その分の家賃は、やはり住む人が負担する、この理屈も成り立つと思います。

そこでヒントになるのが、補償の考え方です。

道路を作る、市営公園を作る、など公共が何か施設を作るとき、公的主体は、それをどこに作るか決めます。

そこに誰か住んでいる人がいれば、その人たちには立ち退いていただかないといけません。

この時に、公的主体は、この方たちにきちんと補償します。

その時の、補償の手引きがあります。

このような考え方で補償をしなさい。

これを判断材料として判断していきなさい、という1つのガイドラインがあるのですね。

これが、公共用地の損失補償基準というものです。

https://www.kkr.mlit.go.jp/land/qgl8vl0000000qyb-att/H300406syakkaninhosyoutyousa.pdf

これですと、住宅の家賃の差額は1年から4年までと決まっています。

新しく住む所と古い所の家賃の差がそれほどないのであれば、、大体1年から2年位が相場なのかもしれません。

 

これまで払っていた家賃が月70,000でした。

新しく移ると、適当な物件がないので、月90,000円払わないといけないとします。

その差額は毎月20,000円です。

1年間では240,000円、2年間では480,000円となります。

こうした額は、立退料の中に含めて考えて良いのではないか?という提案です。

こうした家賃差額、引っ越し費用や新しく住居を移るための費用、仕事ができなくなることの補償、

このようなものを考えてみると立退料は100万円位にはなるかもしれません。

これはもちろん、様々な条件によって違いますので、一概には言えません。

ここで、いつも話をしているのはメンタルブロックです。

私はいじめられる。
かわいそうな自分でなければ、愛されない。
自分は被害者でなければならない。

このような思いが潜在意識にあると、とても少ない立退料で出ていかなければならない、と思い込んでしまいます。

思い込みがあると、行動につながっていきます。

ですので、引っ越し費用をもらってでていきます。

たくさんの出費があり、職をさがせない、可哀想な自分を作り出します。

そもそも、このような思いがある方は、立退料の相場について考えないでしょう。

立ち退きの請求を受けたら、被害者の自分を作り出そうとします。

言われない理由で立ち退かなければならなくなった、かわいそうな自分を実現しようとします。

このような心の動きも、見てとれる場合があるということです。

こういうときには、客観的に数字を分析してみると良いでしょう。

自分が受ける、経済的なマイナスの価値を数字に置き換えてみるのです。

そして同時に、土地の所有者が得る経済的利益も計算してみたらいいと思います。

あなたが立ち退くことによって、新しい土地に、マンションが50住戸できるとします。

1住戸辺の家賃は、90,000円だとします。1年間だと5400万ですね。

建築費も当然かかっています。ざっくり計算して、こちら年間家賃収入の半分程度が建築費も含めた経費だとしましょう。

そうすると、大家さんが受け取る部分は、2700万円となります。

これは、あなたが立ち退くことで、大家さんが受け取る経済的なプラスです。

もちろんこれは、仮置きの数字ですので、実態は違ってくるでしょう。

それでも、ご自身が受け取る立退料が、いくらが妥当なのか?

これを考える上での1つの参考資料にはなると思います。

相手が、どのくらいのメリットを受け取ることができるのか? これを考えた上で、交渉の作戦を立てていくわけです。

孫子の兵法には、敵を知って、己を知れば、百戦危うからず、というのがあるようです。

 

すべてこれが当てはまるわけではないと思います。

敵を知って、己を知っても、人間がコントロールできない要因もあります。

地震や、今回のコロナ危機のようなものは、コントロールは難しいですね。

それでも、相手を十分に知っておく、これは大切なことだと思います。

相手がどれほど利益を受けるのか?

ここも、ある程度自分で勉強して資料集めることができます。

場合によっては、専門家と話をするのも良いでしょう。

私はこの段階でアドバイスをしました。

賃借人の方は、十分な立退料を得ることができました。

相手が受け取る利益の全体像が把握できたので、交渉もうまくいきました。

このようにして、自分の中で考えていくのがいいでしょう。

住まいを変わるのか?立ち退きをしないのか?

立ち退くとしたら、いくらもらえれば、動くことができるのか?

これらをご自身で決めていくのがいいと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

不動産・投資・グローバル情報をお伝えしています、弊社メルマガお申込みはこちら

経営者・グローバルビジネスパーソンを目指す方に、日本のビジネスフィロソフィを日英でお伝えしています。フィロソフィメルマガお申込みはこちら

女性のキャリア・恋愛・婚活・潜在意識など女性のお役立ち情報をタイムリーに伝えます。「UMIで幸せに!女性のお悩みスッキリ解決メルマガ」のお申込みはこちら

まずはお気軽にお問い合わせください。 カウンセリング はこちら