あー、またTOEICを受けなければいけない、本当に気が重い…いっそのこと留学してしまおうか?このように考えたあなた、「なんだ英語の勉強は、ことだったのか?」という近道の英語学習法を一緒に探しませんか?あなたのためのショートカットアドバイザー、ユキーナ ・サントスです。
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今日はちょっと趣向を変えて、英語の話をさせてください。ズバリ、TOEICの勉強、TOEICの受験は果たして必要なのかどうか、これを考えてみたいと思います。

一刀両断のお答えはこれです。仕事で英語を使いたいと思っているなら、TOEICなどやめてしまえ、乱暴なようですが、私の意見はこれです。

国際教養大学の名誉教授の勝又美智雄先生とお話をさせていただく機会をいただきました。先生と私の意見はほぼ同じです。英語ができるようになる人、グローバル人材、世界でビジネスをするには何が必要なのか、ほぼ同じ価値観を共有させていただいてると思っています。

勝又先生の著書はこちらです。
先生はニュースレターの中でこのようにおっしゃっています。
グローバル企業を自任する会社では社内の英語公用語化を進めて、社員を英会話教室に通わせ、管理職への登用に英検2級以上とか、TOEIC700点以上などを条件
にしているという。だが、私はそんなことで「グローバル人材」が大量に育つとはとても思えないし、多くの社員にとっては苦行以外の何物でもないのではないか
と思っている。

全くその通りだなと思います。

実際にTOEICで800点、900点とったから、海外のお客様と商談ができるか?というとそれは全く違う話です。海外のお客様との商談には、まず

1その仕事の内容を理解するだけのビジネスの基本的な知識、
2 相手が発する英語から、何が聞きたいのか? これを把握する能力、
3 これに対して可能となる答えを考える日本語の能力、
4 、3で考えた内容を最も簡単な英語表現で伝えるという英語力

これらが全て必要になります。

ビジネスに使える英語力とはこのようなもので、TOEICのカリキュラムをやってこれが身に付くのか?じっくり考えていただければ、お分かりになることかと思います。

それでは、仕事で使えない能力であるにもかかわらず、なぜみんなTOEICをやろうとするのでしょうか?
外国語の習得はひたすら「慣れ」の問題であり、頭の良し悪しは関係ない。毎日の生活や仕事で否応なく使っていれば、3カ月もすれば最低限必要な会話はできるようになるし、毎日数時間は使う環境にいなければすぐに忘れてしまうものだ。それはザルに水を入れるのに似ていて、毎日、入れ続けなければ、すぐになくなってしまうものだ。
職場がほとんど日本人だけなら、英語などまず必要としないだろうし、英会話の力などつくわけがない。その英会話も「発音がいい→英語ができる→頭がいい」と思うのは大きな誤解であり、発音の良し悪しと英語ができる・できないは関係ないし、頭の良し悪しはもっと関係ない。

わかりやすく説明されていますね。これは日本人の英語の特徴ではないでしょうか?発音が良い、すなわち英語ができると思われます。そしてさらに英語ができるのだから、頭も良いだろうと思われるわけです。

先般、ある会社の管理職の方が、私は英語の発音が良くないので、とおっしゃっていました。これは言うまでもなく、言い訳(エクスキューズexcuse) です。実際、発音はそれほど関係ないのです。

発音を英語を話さない言い訳として、いろいろ出してくる日本人に対しては、私はインド人や、香港人などの例を挙げています。彼らは自分の発音やアクセントを決して直そうとしません。ですが、国際ビジネスマンとして堂々と英語を話しています。それは何故かというと、聞く人が、発音を気にしないからです。聞く側からすると、何を話すのか、その話す内容が大事で、発音はあまり関係がないのです。

一方、日本人が発音をこれほど気にするのは何故でしょうか?それは教育に問題があったと思います。

単語のレベルでもいいから、自分たちが話すようにお前たちも話せ、というアメリカ側の意図ではないでしょうか?

沖縄のおじいやおばあは、発音がとてもいいといいます。ウォーターとカタカナで発音する人が少ないといいます。ワラ!と聞こえるような発音でwater を発音するそうです。彼らは終戦後耳で英語を覚えたからだと思います。このように、占領地、植民地でも、現地人が自分と同じ発音をしてくれればそれで良い、これは占領する側の意図にあったのではないでしょうか?

そうだとすると、そこまでして発音に気を遣ってアメリカ流の英語を返すことが意味があるのでしょうか?

さてそうなってくると、TOEICが果たして必要かということです?

それをやることが楽しくてしょうがなければ、どうぞ続けてくださいと私は言いたいです。続けることで何らかの成果が出てくると思います。けれども仕事で使う英語がTOEICをやったからできるかというとなかなかそうではないと言うことです。

では、どうすればいいか?ですが、仕事でどうしても英語を使わなければいけない、あるいは自分が心のそこから英語でコミニケーションができるになりたい、と思ったとします。そうであるならば、実用的な英語をコツコツと学んでいかれる方が良いと思います。

1番手っ取り早いのは、実際にビジネスで話されている会話を1から10まできちんと録音して、その意味を理解して、その内容を自分が空でコピーをして言えるようになることです。

会話を再現する、とでもいいましょうか?

このエクササイズよりも短時間で効果を発揮するビジネス英会話学習方法を私は知りません。最初は時間がかかるでしょうが、慣れてくれば、ある程度のスピードでできるようになります。英語を話し、英語で会話する、とは会話のコピーを凄いスピードで頭の中で行いそれを着実にアウトプットする、これ以外の何物でもないからです。

また機会があったらこの英語上達の仕組みについてお伝えしたいと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。