頑張ってきたのに、私は、いい人材が来るまでのつなぎだったの?こんなのあり?これは最近の自分のことでは?と思ってショックに思われたあなた、あなたの誰にも言えない気持ち、一緒に大事に見ていきましょう、あなたのエモーションレビューアー、ユキーナ ・サントスです。

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今日は昨日の続き、優秀な人を雇うかどうか?これです。経営者なら一度は出くわす場面ではないでしょうか?ビジネスも順調にのびている、もっと先を目指すには、優秀な人材が必要、こうなったとき、人材をリーダーとして入れるかどうか、これです。

その答えは、誰がこれまで頑張ってきたのか?そこに光を当てるということでしょう。

人間には無限の可能性があります。今いる人材に光を当てて、ベクトルを合わせる、これに注目しましょう。

 

私の尊敬する、京セラの名誉会長、稲盛氏の京都パープルサンガのエピソードを紹介します。

稲盛氏はサッカーチームの立ち上げについては素人でした。

そして専門家の意見を聞いて、何度も監督や選手を交代していきます。英語ではRecruiting, Headhunting などといいます。

それでも成果が出なく、J1から落ちてしまいます。

そこで、その時の監督や選手を叱咤激励し、自分が積極的にチームに関わっていきます。

「サッカー選手は限られた年齢でリタイヤをするだろう。

だから疾駆し、懸命に走り、自分の役割を果たすことに、命をかけて欲しい。

そうすればリタイヤした後も、皆さんには素晴らしい人生が待ち受けているだろう。

努力や勤勉というものが、人生にとってどれほど大切か、わかってほしい」

このように言われたときに、監督も選手も変わっていったといいます。

「稲盛氏の本はどこに行けば買えるのか?」と何人かの若い選手がフィロソフィーの勉強を始めたそうです。

こうして努力していくことで、見事J1への再昇格を果たします。

けれどもここで、パープルサンガは連敗します。

J1に上がったのだから、選手や監督を変えるべきか、それとも現状のままで行くのか、この選択に対して稲盛氏はこのように考えました。

「あの若い無名の選手たちは、J1昇格に命をかけて頑張ってくれた。

私がJ1に上がってくれと頼んだことを、見事に仕上げてくれたのだ。

選手たちはJ1でプレイしたいという一心でがんばってくれたのに、

J1に上がってからは有名選手を金に任せて集めてきて、その連中でプレイするから、君たちは必要ないとは、どうしても言えない。

私は自分自身に対しても正直でなければならないし、

選手諸君にも仁義があると思って、有名選手はスカウトしないという方針を決めました。」

 

稲盛氏はこのように結論をだしました。

印象的なのは、「自分自身に対しても正直」ということだと思います。

自分がそこまで勝利に貪欲なのか?

その勝利の意味は何なのか?

新しい選手のリクルートは自分のポリシーにあっているのか?

新しい選手とリーグトップを目指す、これが自分の心が望むことなのか?

そして鹿島アントラーズとの天皇杯で見事勝利します。

鹿島アントラーズとの天皇杯で勝利のゴールは、松井大輔選手と黒部選手によってもたらされました。ちなみに私がブラジル人の主人と結婚した時、主人がワールドカップを見ながら「1番うまい日本人選手は松井選手だ」といっていました。

この(苦しい)時に努力をしたことが、稲盛氏がおっしゃるように、その後の人生を大きく変えているような気がします。

松井選手は今も現役でプレーされています。心というか魂の部分が練れている方だからだと思います。

自分と一緒に頑張ってくれた、この事実を大切にするようにしたいと思います。

それは自分自身を大切にすることにつながると思っています。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。