まったく、外国人は人の心に土足で入り、人の気持ちを考えないんだから…とイラつくあなた、あなたのいらつき、きれいさっぱり解消しましょう。あなたのグローバルマインドセッター、ユキーナ ・サントスです。
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今日はグローバルビジネスについて考えます。外国人との考え方の違いをどうやって埋めていったらいいのか、これをお話ししたいと思います。
つまり、その答えはこちら、共通意識を考えることと、マジョリティとマイノリティどちらも考えるということです。大多数に受け入れられなくても、受け入れる少人数が必ずいる、この事実を見ていくことです。

 

私の尊敬する、京セラの名誉会長稲盛氏が、中小企業の経営者に対して、このようなお話をされました。

人間の心の共通意識のことを稲盛氏は説かれています。「悉皆成仏」ということから集団的無意識について説明されています。ある地方の猿がさつまいもを洗って食べることを覚えると、そこから情報が伝播するわけでもないのに、他の地域の猿が同じことを始めるという例です。

これは人間の潜在意識の下に共通意識があるからということで説明されています。

私は今、海外にいるのですが、海外に出ていくたびに、この共通意識を思います。

13年ほど前に海外で暮らしていたときには、日本人と外国人はあまりにも違いすぎると思っていました。日本人の精神性など外国人はわからないだろうと思っていたのです

けれども、どの国に行っても時代が変わっているのだなと思います。

昔と変わらないところもたくさんありますが、人々がより精神的なものを求めている、この特徴は明らかだと思います。

そしてその精神的なものの価値の1つが、日本の文化であり日本の哲学だと思います。

先週末はメキシコシティーで合気道の稽古に参加しました。先生はアメリカ人で、メキシコの中のたくさんの道場をまわって教えている、七段の先生です。けれどもその方のやっている合気道は日本でもよく見かけるようないわゆる外国人の合気道です。パワー合気道であり、「ソフトな柔道」と呼ぶのがふさわしいような合気道でした。もちろん精神性もあまり感じられません。そこで私は自分の習っている合気道を、お稽古として組ませていただいた皆さんに伝えました。これがあるいは一生で一度の出会いかもしれないので、「日本人の心」の合気道は何かをお相手をしていただいた方一人ひとりに心から語りかけました。この七段の先生と、その道場の先生は私のやったことにいたく不満でした。けれども、休憩の時間などに私の周りに3、4人の門下生の方が来て、日本の合気道は私たちのやってる合気道とそんなに違うのか?と熱心に聞いてきました。私は、精神性や何が合気道の中心であるのかを一生懸命説明しました。彼らはとても興味を持って聞いてくれました。マジョリティーでは無いのですが、こうしたマイノリティーが必ずいるのです。

 

自分が今までやってきた事は、何か力を使ってるような気がする。

一方、この日本人が来て教えてくれた事は、まさに柔らかく、力は何も感じなかった、

これがもしかしたらホントの合気道ではないのか?

そのように思って少なくとも心を開いた人間が何人かいたということです。

このように国や文化が違っても、人々の深層意識は同じものを求めるのだと思います。

グローバルビジネスをやっていく上で、とても大切な事は、
皆さんの心の中にこうした共通意識があると理解すること、だと思います
また、「ある」に気がつくこと、大多数の人は理解してくれなくても、
必ず理解する少人数がいる、これを信じることだと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。