こんにちは、
小学生が英検2級合格するには? そのための勉強方法についてお話をしています。
前回は本質的な勉強方法をお伝えいたしました。
これは、周囲の大人が、子供のために、どのような準備をしてあげればいいのかということです。
今回は、テクニック的なこと、どんな勉強をすればいいのか?
これをお伝えしたいと思います。
特にリーディングの部分の点数を伸ばす方法、ここに注意してお話をします。
次の方法を試してみることをお勧めいたします
1 語彙をふやす
2 物語を読み聞かせ
3 日本語でプレゼンをしてみる
4 英語交換日記をつける
5 文法力をつける
6 過去問を丁寧に解く(5文章、暗唱 QAも含めて)
1 語彙をふやす
英検2級の合格の目安は高校卒業程度となっています。
小学生がこの英検2級を目指すわけですから、高校卒業程度の言葉の知識が必要になるのだと思います。
ぱっと見ただけでも、かなり難しいです。
従業員employee 、絶対にabsolutely など、私が仕事で使う単語がでてきます。
どのような条件で、どんなふうに使うのか?その背景をよく知っておく必要がある単語が多いです。
ネットなどで調べると、下記の単語教材が、ランキングが高いようです。
【CD付】 英検2級 文で覚える単熟語 三訂版 (旺文社英検書)
この3つの単語集の中ではこれが1番お勧めです。
動詞や名詞、などの品詞別ではなく、分野別、テーマ別に単語を勉強することができます。また、実際の文の中で覚えることができるので、これが理想的です。
本当に単語力をつけるのであれば、ここに書かれているダイアログを、実際、自分で暗記してみるのが良いでしょう。何度も読み、書いて、最初から最後まで、間違えずに自分で書き出せるようになる、と良いでしょう。
ここまで仕上げると、単語が体に定着します。
【アプリ対応】英検4級 英単語 730 英検ランク順 (学研英検シリーズ)
こちらは、イラストがあるのがわかりやすいです。
出る単語だけを、最低限覚えたい、という方にはこれが向いているかもしれません。
2 読み聞かせ
社会人の方を対象に、英語の講座をひらいています。
その中で驚くのは、皆さん、あまりイメージをされないということです。
英語の文章を読んでも、これはどのような情景なんだろうか?
と思い浮かべることがあまりないようです。
私は、英語に接しても、日本語に接しても、必ずどんな情景なのか?とイメージを思い浮かべてみます。私は、そうしたイメージをクリアに持っていたいタイプです。
ですので、このような方たちが、なぜイメージしないのか、が正直、良くわからないのです。
1つ考えられる事は、小さい時から、話を聞いてイメージをする、この自然なトレーニングがないと難しいのかなと思います。
私の母は、私に、昔話や絵本の読み聞かせをしてくれる事はなかったと思います。
記憶に残っていないだけで、あるいはあったのかもしれません。
このような体験がなくても、私は本を読むことが大好きでした。
小学生の中学年から、おそらくシェイクスピアを読んでいたように思います。
ロミオとジュリエットの後など、想像するだけでワクワクしました。実際その後20年たって、自分がロミオとジュリエットの街、ヴェローナに行くことができました。昔の本で思い浮かべたイメージがよみがえってきました。
話がそれましたが、何か文章があり、それについて写真やイラストがあり、そこでイメージを膨らませる、このトレーニングが大切ではないかと思います。
ふと思いましたが、今はほとんどのニュースや事象をビデオで見ることができる時代です。
実際のイメージを見ながら、話と結びつける、このようなトレーニングをしてみるといいと思います。
子供さんが自分で本や新聞をどんどん読んでいくと良いでしょう。
けれどもそれが難しい場合は、周りの大人が一緒に手伝って読んであげるといいですね。
3 日本語でプレゼン(発表)をする
テーマを決めて、日本語で発表することを体験すると文章の読解に役に立ちます。
これは能動的に読むということです。
受動的に読む姿勢があると、内容が頭に入りません。
自分が発表することで、能動的に情報をアウトプットすることを体験します。
すると、入ってくる情報をその視点でとらえることができるのです。
テーマは何でもいいのです。例えば、
夏休みにクワガタの成長を観察した、
一泊二日で大阪のおじいちゃんのところに行った
これを文章にして、発表してみるのです。
もちろん日本語で構いません。
子供が真剣にこのプレゼンをするには、誰か大人が聞いてあげることです。
オーディエンス(聴衆)があれば、子供はやる気になります。
発表することによって、自発的に文章を考えるようになります。
自発的に考えることができれば、目の前にある文章を客観的に読むことができるのです。
4 英語交換日記
できれば親御さんと、英語で毎日の出来事を日記にしてみたらどうでしょうか?
1日1文でも構いません。
毎日続けることが大切です。
こうしていく中で、自分の簡単な毎日を英語で話すことができるようになります。
書くことができれば、それを自分の声に出してアウトプットする。
その抵抗もなくなるように思います。
5 文法力をつける
英検2級ですと、基本的な英文法がほとんど全て入ってきます。
この文法力をつけるというのも、他の学習と並行してやっていただきたいです。
文法力を最初に仕上げておくと、他の分野の勉強が早いですね。
これこそは、日本人が1番得意とする「お勉強」です。
問題があり、その中から正解を1つ選びます。
正解がなぜ正しいのかではなく、他の選択肢がなぜ駄目なのか?
こういうところにも注意して解いていきます。
一通り理屈がわかるようになったら、今度はスピードを出すようにします。
時間を決めて、その時間内で全問正解するように、繰り返し過去問を解いていきます。
問題集では英検2級の過去問も10題近くできるようです。
すべて解いてみることで、英語の文法を自分の体の五感に落とし込むことができます。
感覚的に文法を体にしみこませるイメージです。
このような学習は、中学生の英語の勉強と一緒なので、幼稚なトレーニングのように見えるかもしれません。
けれども、大人になっても、英語でつまずく方の基本的な原因はこの文法力のなさかもしれません。
合っている選択肢だけを見て、それ以外の選択肢がなぜ間違っているのか?なぜいけないのかを考えない方がいます。
あるいは時間内に解ければ良い、と思っているのでスピードを持って解こうとしない、このような方もいらっしゃいます。
このようなやり方をしていると、いつまでたっても英語のリズムとルールが体の中に沁み込んできません。
ここまで読まれてお気づきかもしれませんが、私はここまで一度も、頭の中で覚えるということをお伝えしてないのです。
感覚として英語という言語を、自分たちの五感に落とし込む、これがとても大切なのです。
小学生であっても、これまでの学校の勉強で、テストには慣れているはずです。
これは単純に、テストの点数を、いかに早く正確に伸ばすか、このトレーニングだと思ってください。
これが五感を研ぎすますことにもつながってきます。
6 過去問を丁寧に解く(5文章、暗唱 QAも含めて)
小学生が英検2級のリーディングの点数を上げたいと思うのであれば、この方法があるいは1番効果が高いかもしれません。
英語の塾に行くよりも、過去問をじっくりやったほうが、効果が高いです。
過去問なんて何度もやったよ、それでも点数が上がらなかった、とおっしゃるかもしれません。
それはですね、過去問のやり方が甘いのです。丁寧に解いていないのです。
丁寧に解くとはどういうことか?これを説明します。
リーディングの文章があります。
これを一文一文見て行きます。
最初の文の中で、何がSで、何がVかを考えます。
基本的に英語には必ず主語と動詞があります。
どの文でも、必ずこれを見抜くのです。
自分で自信がない、わからない、という時は、解説をみましょう。
解説を見てもわからないときには先生に聞くのです。
その文の中でわからない単語の意味を調べます。
SVと単語がわかる、これで大体の意味は取れます。
けれどもそれ以外にもわからない部分があります。
これも同じように、どのような仕組みでその文ができているのかをしっかり考えます。
そして人に説明ができるくらいまでご自身の理解度をあげてください。
理解度が上がったら次の文に行きます。
こうしてその文章がしっかり完全にわかった、という状態にします。
この前提で問題を解いてみてください。
内容の理解度を確かめる質問が1つか2つぐらいあると思います。
それ以外は、文の基本的な言い換え、単語や文法の知識を問う設問が多いと思います。
内容を全て理解していますから、文法の知識がしっかりあれば、全問正解できると思います。
多くの方は、ここで次の問題に行きます。もちろんそれをしていただいてかまいません。
ですが「丁寧に解く」の意味をお伝えしておきますね。
丁寧に解く場合には、ここで、勉強は終わりません。
その問題文の文章を、最初から最後まで読んで繰り返します。いわゆる音読をするのです。
音読は、聞いては自分で繰り返し、1文ずつ音読する、
そして、その次にはブロックごとに音読する、
そして最後は文章全体を最初から最後まで通して音読する、と良いでしょう。
最低100回を目安に音読していくといいと思います。
そして次に、この問題の文章を、最初から最後まで暗記してみます。同じように、最初から最後まで通して読んでみる、これを100回ぐらいやると暗記できると思います。
最後は、人前で自分が発表してみます。
そして、一定の時間を決めて自分で書いてみます。
そうすると、この問題文の英語表現が、自分の五感の中に染み込んできます。
これが、問題を丁寧に解くということです。
私は、トーフルのリスニングが上がらない時、このようにして英語を勉強していました。
出されたものを、字面を追っているだけでは、内容が頭に入ってこないのです。
英語を聞いて、その内容が自分で理解できるようにならないと思います。
ここまでやると初めて、文章を発する人と自分との頭の中のギャップがなくなってきます。
生徒さんにもこの方法をお伝えしています。
何人かの生徒さんはやっていただきます。
けれども、
実行することができなかった。
そこまでやるのか?
と言われる方がいらっしゃいます。
「やってみてはじめてわかる」こともたくさんあると思います。
まずは、試していただければと思います。
逆に、小学生や中学生、小さいお子さんであれば、このように覚えてもらうのが1番早いと思います。抵抗もなく、すぐに覚えられるでしょう。
こうして、出題者と自分の感覚や頭の中を合わせていくのです。
他になかなかいい表現が見つからないのですが、こうすることが実は1番の近道です。
以上、まとめますと、勉強の仕方は次の通りです。
1 語彙をふやす
2 物語を読み聞かせ
3 日本語でプレゼンをしてみる
4 英語交換日記をつける
5 文法力をつける
6 過去問を丁寧に解く(5文章、暗唱 QAも含めて)
この中でも、1の語彙を増やしながら、文を覚えると長文問題対策にもなります。リーディングの力がついていきます。その上で、6過去問をやるのがいいのではないでしょうか?
そこで、点数が上がらないようなら、5文法を強化する、これで変化を見てみられるといいでしょう。
わかりにくい箇所もあるかと思いますので、ご質問をいただければありがたいです
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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