こんにちは、
さて、日本のトップが、なぜ国民のことを中長期的に考えた政策をとることができないのか、この3つの理由について考えています。
一昨日は、極左のメディアと教育について、昨日は、ユダヤアメリカ国際金融資本について、これを話しました。
今日は最後の理由、霞ヶ関官僚についてです。こうした役所の、トップは頻繁にコロコロ変わります。
そしてその分野について知識や経験を豊富に持ったプロフェッショナルでは無いのです。
ですから当然官僚との確執もありますし、トップダウンのアプローチもできなくなります。
そして日本には国会で成立した法律があっても、行政の指導はとても強いですから、霞ヶ関の役人の思惑が反映された政治にならざるを得ない、このような面があります。
根本には、日本の歴史の中で連綿と受け継がれてきた、お上が何よりも偉い、という感覚があると思います。
さらに、私はもう一つ別の理由は、明治維新で作り出された、1番最初の官僚のあり方ではないかと思っています。西郷隆盛も言及していましたが、明治維新では、働きがあったものにご褒美としてこの役職が与えられています。
そしてこの傾向は、今も変わらないのです。その時に政権を取ったトップが、いわゆるご褒美、勲功賞として、あるいは自分の政治的なパワーバランスを保つために、人事の配置をします。
ここが、今回のコロナ騒動での台湾の対応との大きな違いのように思います。ITにはめちゃめちゃ強いがカミングアウトしたゲイの大臣などは、日本でそのような役職に就くことって、まずありえないと思うのです。
日本では、能力や経験を重視して、人材プールの中からそのポジションにふさわしい人を選ぶ、ということがなされていなかったわけです。
これは、明治維新がなされたその背景もじっくり見てみる必要があると思います。私はおそらく何らかのディールがあったのではないかなと個人的に考えています。
明治維新は、確かに日本人の手によって完成されるけれども、それは経済的に、あるいは外からの外圧を利用してバックアップしている人たちというのがいるのではないかと思っています。そして
「お前たちが政権を取った暁には、わかってるだろうな、俺たちの便宜を図るんだぞ!」という内容だと思うのですね。
このような流れは、今の時代にも少なからず、あるのではないかと思います。そして、国を代表するエリートの方たちの教育的な背景、それはそれは1番最初の項目で申し上げた極左に染まった教育なのです。そしてその後は、いわゆる日本の一流大学を卒業します。ですがキャリアの中の一環でアメリカなどでさらに高い教育を受ける人が多いと思います。こちらが、前回申し上げた2のアメリカやヨーロッパの一大金融資本と深く関わり、彼らの考え方を吸収するような機会でもあります。
極左の教育を受け、日本の中でエリートとしての地位を築き、そして海外に出たときに、
「いいか、世界のリーダーは俺たちなんだぞ、お前ら勘違いすんなよ」
と「がつん」とやられるわけです。
自分の力で日本を良くしようなんてそんな考えを持った自分がバカだった、無事に自分の出世街道を走って、良いところに天下りしよう、と思ってしまうのが人間ではないでしょうか?
そして、トップにはわけのわからない奴が来てコロコロ変わる。自分がせっかく築いてきた、天下りの道を塞ごうとする、そんな邪魔なことをさせるか?と、いつの間にか自分たちの独自の道を走り始める。これではないのかなと思います。
特に、戦後の極左思想が広まっていったときには、お上の権威や威厳を示そうと、規制がどんどんきつくなっていたようにも思います。実際の経済を見越して、適切なところで歯止めをかける、規制を緩める、ということがいつも遅れてしまうのです。
これも、とても大きな圧力になって、1つの国のトップが、国民の為を考えてリーダーシップを取ろうとするときに、壁として立ちはだかる。
このような話を聞きました。
日本のトップが、日本人のことを考えて、中長期的に1番ベストの方法をとることができない、この理由は説明がなかなか難しいです。これまで説明した3つの要因が複雑に絡み合っていると思います。気をつけたいのは、外的な圧力ばかりではないと言うことです。きっかけは確かに外的な圧力であったと思いますが、それが単一民族である日本人の精神性や行動の特性と相まって、日本人自身に矛先を向ける、という結果になっているのは否めないと思います。
この3つの壁が、入れ代わり立ち代わり現れ、またお互いに二重になったり三重になったりして、日本人のためのリーダーシップ、この前に立ちはだかってくるわけです。問題は簡単ではないですね。
明日は、これらの問題のベースになっている態度についてお話ししたいと思います。題して、「病院の食事」症候群です。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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