また、仲間外れや、意地悪をされる、自分を受け入れてくれる人がいない…新しい環境で憂鬱になっているあなた、思いもかけないところからエネルギーをチャージしましょう。あなたの心のガスステーション、 ユキーナ ・サントスです。

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先週は、女子1005オープンシングルスで、大坂ナオミさんが見事優勝しました。

たまたま東京にいて、主人宅でこの試合をずっと見ていました。

ワンショット、ワンショット、私はハラハラする思いで見ていました。

そして、彼女の真剣な顔がアップになる時、カメラが引いて、サーブをする全身の立ち姿を移す時、ホーッとため息をつきながら、私は見ていたのです。

直美さんのファンは、日本のみならず世界にたくさんいるでしょう。けれどもその方達とちょっと違った思いで、私は彼女を応援していたのです。その「違った」思いとは。。。?

「私に娘がいたら、こんな娘なんだろうなぁ。。。」
これでした。

私の主人は、アフリカ系ブラジル人です。「俺は、いいカラダを持っています!!」こう言いきる主人ですが、確かに黒人のアスリートそのものの体型です。

ブラジルにいるときには、毎日のようにジムに通い、自分の体を鏡にうつしては、満足そうにニカッと笑うタイプ。そう、主人はそのナルシストです。

サーブをする直美さんの姿を指差して、私は主人に聞きました。

彼女のコルポ(体、体型)はどう?

いいですよ。。。シン 、ボニート(美しい)ね!!!夫は即答です。

テレビのカメラが、時々直美さんの応援チームを映します。筋肉がムキムキの、マッチョの黒人男性が映ります。
あぁ。。。これがお父さんなんだろうな、と私は特別の思い入れでこのダディを眺めるのでした。

13年前に、ブラジルで知り合った主人と、結婚を決意したときに、モデルのナオミ・キャンベルのような娘が生まれるかも…そう思ってワクワクしました。体つきが主人に似てくれれば、バランスが取れて、手足が長く、筋肉質な子供になるだろうな、そんな妄想がありました。

けれども私たち夫婦は、子供に恵まれませんでした。主人は、人がこの世に生まれる、この世から去っていく、これはすべて自然に任せるんだよと言っていました。私もその通りだと思って自分の役割を果たそうと思っています。

それでも時々、アフリカ系の人と日本人のハーフの方を見かけます。私に娘がいたら、こんな風なんだろうなぁ。うちの息子(ゴハン)はこんな感じなんだろうなぁ。私はこの特別な思いでこのハーフの人たちを眺めるのです。結婚して間もない頃、主人に、私たちに息子ができたら名前はなんてするの?と聞きました。「ゴハン!!」間髪を入れずに即答です。ドラゴンボールが大好きな主人は、自分がゴクウだと思っています。悟空の息子は、ゴハンなのです。

日本人とハーフの黒人の子供を見るたび、ゴハンはあんな感じなんだろうかと思っていました。

直美さんを見ても、私はこの特別な思いで見ていました。

体格が良くて、肌の色が違うので、小さい時はいじめられたりもしたでしょう。「お前の体は世界で1番美しいんだよ」、と言って泣いている娘を抱きしめる自分がいます。

慣れないアメリカでは、自分の英語をからかわれたり、友達ができなくて悲しい思いをしたでしょう。「日本語と英語が話せるお前は、誰よりも誰よりも賢いんだよ」、と言って彼女の頭を撫でる自分がいます。

直美さんを見ていることで、してもいない子育てを、しているような気持ちを味わせていただきました。

直美さんもまさか、こんな余計なお節介をする赤の他人がいるとは思わないでしょう。でも世の中はこんなもんじゃないですか?世界のどこかで、思いもよらない人が、実の親と同じように、あるいはそれ以上に?あなたの幸せを真剣に考えているのかもしれないのです。実の親と同じ愛情をあなたに注いでいるのかもしれないのです。

直美さんがんばれ!!遠く離れた日本から、いつもエールを送っています。(赤の他人、でも)母より!

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。