こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

今回は、標記のテーマと関連して、

稲盛氏が「京セラフィロソフィ」の中で

次のようにお話をされています。

稲盛氏のお言葉は「」で引用させていただいています。

 

「京セラは『フェアプレイ精神』に則って

正々堂々とビジネスを行っています。

従って、儲けるためには何をしても良いとか、

少しくらいのルール違反や数字のごまかしは許される、

という考え方を最も嫌います。

スポーツの世界でも反則やルール違反のない

ゲームから、さわやかな感動を受けるのは、

フェアプレイ精神に基づいているからです。

誰であっても、矛盾や不正に気づいたら、

正々堂々と指摘をするべきです。

私たちの職場が常にさわやかで

活気あふれるものであるためには、

一人一人がフェアなプレイヤーであるとともに、

厳しい審判の目を持つことが必要です。」

 

このフェアプレイ精神を貫くためには、次のことに注意することが大切です。

 

1. 公正について考える

2. 少しの「ずれ」に注意する

3. 誰でも不正を指摘できる仕組みを整える

 

一つずつ説明します。

 

1. 公正について考える

「私の言う『フェアプレイ』とは、

『公正』という意味です。

つまり、『公正さを尊ぶ』ということ、

『正しいことを正しく貫く』ということを

企業の規律の中心に置くべきだ、

と私はずっと説き続けてきました。

不正なことは一切してはならない。

これはトップの社長から従業員まで、

全員が徹底しなければならないことなのです。」

→ 最近は、日本の国内、海外のニュースをみても、

嘘しか見当たらない、という場面がほとんどです。

メディアにしても、政治家にしても、

公然と嘘をつきます。

そしてその嘘を隠すために、

また大がかかりな嘘を重ねています。

このような環境に身を置いているわけですから、

嘘と不正に、自分たちの感覚が染まってしまわないように、

十分に注意することが必要です。

 

2. 少しの「ずれ」に注意する

「大事なことは、この『フェアプレイ精神』を

社内に深く定着させるということです。

『正々堂々と正しいことを貫こう』と言われたときは、

『そのとうりだ』とみんな思いますが、

少し時間が経てば、だんだんその気持ちも

薄らいでくるものです。そして、

ちょっともうけ話などを持ち込まれると

『まあ少しぐらいは』と心がふらついてしまうわけです。

大した努力もせずに、わずかな知恵を働かせるだけで

お客様が喜んでくれて、注文も増えるし、

会社はどんどん発展する。

それだけに結局、一社が始めれば、

他の証券会社も( 損失補填や価格の不正操作に )

追随することになるわけです。」

→ これは、人間の価値観が問われているところです。

「力がすべて、強いものが勝つ」

という価値観の下では、

お金を持っている者が権力を持ちます。

権力があるものが、他のすべての存在を支配します。

これに対して、集団( 群れ )で生きることがすべて、

それが人間の究極の存在意義だ、

という価値観の元では、強さではなく利他心、

「仲間のために」、という価値観が中心です。

人間性を中心にした価値観を普段から養っておき、

力( お金 )がすべてという価値観に

注意する必要があります。

 

3. 誰でも不正を指摘できる仕組みを整える

「誰であろうと会社の中の矛盾や不正に気づいたら、

正々堂々と指摘すべきだ、ということです。

会社の中に問題があれば、たとえ新入社員であっても、

『このようなことが会社の中で行なわれていますが、

これは間違いではないでしょうか』と

堂々と言えるような雰囲気を作ることが重要なのです。

間違いを指摘すれば、後で上司から怒られたり、

ひどい目に遭うかもしれない、

そう思ってみんなが見て見ぬふりを

しているようではどうしようもありません。

つまり、立場の上下に関わらず、

全社員が厳しい審判の目を持って会社の中を見る、

そういう雰囲気が必要なのです。」

→ これはすべて、会社の存在意義によります。

稲盛氏は事業の目的と意義を明確にする

とおっしゃっています。

会社は何のために存在するのか、ということです。

京セラという会社を知る前は、

私が働いていた企業も含めて、私が知っている企業は、

一部の株主と経営者のために存在する会社でした。

ですから、

『それは、株主あるいは経営者の私利私欲のためだ』

と指摘しても、その声は抹殺されてきたのです。

このような会社は、表面上は、社会のため、

SDGs、エンゲージメントを高める、

などときれいごとを言いますが、その実態はそうではない、

このような企業も多いと思います。

京セラのように、トップから末端まで、

すべて透明で隠し事がない、クリアな会社は、

少数派ですが、世の中に存在します。

そして、このような風土を作ることが、

究極的に従業員や株主も含めた、

全員の物心両面の幸福につながると思います。

 

 

さて、まとめますと、

フェアプレイ精神を貫くということは、

トップからスタッフの末端にいたるまで、

不正の意味を理解し、

わずかな「ずれ」を許さず、

誰でも不正を指摘できる環境を作る

ということです。

自分自身、企業が何のために存在するのかを理解し、

この目的がぶれないようにしたいと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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