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今日は、目標を共有する、モチベーションをあげるためにどうするのか?これです。経営者の方なら誰しも一度は考える問題ではないでしょうか?

その秘訣はこれ、従業員に自分の幸せのためだと理解してもらう、これに尽きるのではないでしょうか?いい人生を送る、そのためにこの目の前のことを達成しよう、これだと思います。

私の尊敬する、京セラの名誉会長、稲盛氏も、京セラフィロソフィの中で、このようにおっしゃっています。

経営には岩をもうがつ強い意志が必要
経営とは、経営者の「意志」が現れたものだと考えます。こうありたいと思ったら、何が何でも、その目標を実現しようとする、強烈な意志が必要です。

そのとき大切なことは、従業員の共感を得ることです。もともと、経営目標は経営者の意志から生まれるものですが、同時にその目標が、従業員全員が「やろう」と思うようなものにする。いわば、経営目標という経営者の意志を、全従業員の意志に変えることが必要です。 「第21回盛和塾世界大会(2013718日)」要旨

とても含蓄がある表現だと思います。この意思は、英語でDetermination,といいます。

岩をもうがつ、くらいの強い意志、こういう時には、Determinationを使います。

これを考える上では、経営12か条の第一条、「事業の目的意義を明確にする」、これが大切だと思います。自分たちの幸せのために、この目標を達成する。これが大切だと思いました。

ベンチャー事業の立ち上げなど、複数の起業家が集まってやろうとする事業は、大体うまくいかないと聞きました。それは、最終的に事業の目的意義が統一されてないからだと思います。言い出しっぺの誰かの1人の物欲を満たすためにやるのか、それとも全員が満たされるようにするのか?これが明らかになっていないから、ベンチャーがうまくいかないのだと思いました。

皆さん起業の意欲がたくさんあると思われます。人生の成功方程式(結果=能力×熱意×考え方)のいわゆる能力と熱意のところがたくさんあるのだと思います。ですから事業も立ち上げから一定の方向性が出てくるまで、一生懸命頑張って、ある程度の利益が見えてくると思います。そこで、誰のために、何のためにがんばるのか、これが1番最初に明らかになっていないと、お互い疑心暗鬼になります。そして些細なことで、やはりあなたは、世のため人のため、などとかっこいいこと言いながら、結局は自分の物欲を満たすためではないか?という意見が出てきて、仲間割れが起こります。これは1番最初に経営者の意思が、全従業員の意思になっていないからです。言い出しっぺの方の意思が、創業グループの全員に共有されていないからです。

大義名分を掲げていても、「言っていること」と「やってること」が違うと、書かれている大義名分のほうに疑問を抱かざるをえなくなります。

人間は、「言っていること」ではなく、「やっていること」、行動で判断する、とある方が言っていました。

その通りだと思います。言動にその動作を起こす人の意識や気持ちが入り込みます。会社のビジネスプランや目論見書などを見ていても、大義名分と本当の目的が違うところでは、ミスマッチが起こってきます。

例えば、世のため人のために尽くす、と言いながらも、特定の団体の便益を図るものであったり、人材の配置が甘かったりすると、違和感があります。よくよく実態を見てみると、掲げた大義名分ではなくて、補助金を取るため、あるいは一部の創始者だけが利益を得るため、など別の目的が見え隠れすることがあります。

経営は、強い意志で決まる。これは本当です。けれども、その裏付けになるのは、共通の目的だと思います。共通の目的があいまいで、うやむやのまま、見せかけの大義名分だけを掲げているのでは、いつかメッキが剥がれていくと思います。

自分がやろうとしているプロジェクトの根本になるところですので、自分自身、充分注意して、この目的を共通にしたいと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。