あー、親や兄弟、できの良い家族と比べられると本当に困る…これって昔からの私の人生のパターンじゃない?と思ったあなた、自分の人生のパターンを変えていきましょう!あなたのステージアップグレーダー、 ユキーナ ・サントスです。

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今日はファミリービジネスの話です。

ズバリ、神様のようにできのいいオヤジの後を引き継ぐ、二代目社長の苦悩です。

京セラの創業者、稲盛氏が二代目社長の悩みにこう答えていらっしゃいます。

まず心の準備が大切だとおっしゃいます。

社員の多くが、息子さんはお父さんに比べて大したことがないだろうと思っていたとしても、ここ数年の間に勉強されて、全従業員があっと驚くような素晴らしい話をされたとすると、「いや、この数年でえらく変わったな」と舌を巻かれるはずです。そのためには猛烈な勉強を今からやらないといけません。

さらに続けてこうおっしゃいます。「社長には謙虚さが必要不可欠です。神様みたいな父親に比べて、うんと至らないし、誠に申し訳ないが、努力はしているので社長を務めさせていただきます」という謙虚さが必要です。その上で率先垂範して努力し、割の合わない苦労をしている姿を、朝早くから夜遅くまで頑張っている姿を従業員に示し、「あの専務はよく働いてるじゃないか」という声が自然に起きてくる位でないといけません。

→まさにその通りだと思います。今、二代目の跡取りの方と深くお話をさせていただいてます。私はこの初代の創業者の方をとても尊敬しています。創業者の方から、何とか二代目を助けて、力を貸してあげて欲しい、と言われました。初代の社長さんが、二代目の娘さんに、どれほど愛情を注いでいるかがよくわかります。二代目の娘さんは、自分が辛く当たられている、認められていない、ことごとく否定される、と思っているかもしれません。

この会社の業績や、評判、様々なことを考えてみると、今、目の前で起こっている事は、この二代目の方の潜在意識の実現ではないかと思うのです。「先代の神様のような父親とは雲泥の差がある。逆立ちをしても父親のようにはなれない。比較されると困る。比較されて、自分にはついていけないと思われたら、自分の存在が否定される。」私には二代目社長の潜在意識にはこのような「思い」が落とし込まれているように感じました。

とても強い自己否定です。神様のような父親を小さい時から四六時中見せられているのです。自分はダメだ、何をやっても否定される、価値がない。このような思いが潜在意識に落とし込まれているように思います。

一方で、本当の自分は、当たり前ですが自分の存在を肯定します。自分が生きていてもいいのだ、という証拠を見つけようとします。

そうすると、父親を尊敬する人から尊敬されなくてもいい、ごくごく僅かな新しい従業員から、好かれるような社長でありたい。

このような思いが潜在意識に浸透しています。そうなるとどのようなことが起こるでしょうか?

無意識に、これまでの従業員、これまでついてきた人たちとの関係をフォローしなくなります。無意識のうちに、事業の規模や売り上げをどんどん落としていきます。

そして自分が生き残っていけるギリギリのところで、バランスを取ろうとするのです。

 

皆さん、ベクトルが違っているのがお分かりでしょうか?

長くなってしまったので、次回は、こんな二代目のジレンマ、どうすればいいのか?のお話をします。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。