またルーティーンを繰り返すなぁ、と思って仕事を始めるときにうんざりするあなた、あなたのルーティン作業をウキウキするワークに変えてみませんか?あなたのルーティンイノベーター、ユキーナ ・サントスです。

明日会社に行って同じことを繰り返す、思っただけでザワザワしたら、相談してみませんか?

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今日はルーティン作業についてです。

毎日同じことを繰り返す、この良し悪しについて考えてみたいと思います。

 

海外に行ってよく思うのは、日本の事は、本当に知られていないな、と言うことです。

ロンドンで、経済界にとても影響のあると思われる人に会いました。住んでいるところからも、その方の立ち振る舞いからも、この方が経済界の重要人物であることがわかります。インターネットなどで調べると、Mr. エックスと呼ばれていることがわかりました。

この方の日本に関するコメントがこれです。日本と中国は一見よく似ているように見えるが、実は180度と言えるほど、全く違っている。特にその考え方については違いが顕著である。目上の人を敬うところ、権威がとても大切であるところ、このようなところは日本と中国が共通している。これは確かに正しいのです。けれども、日本人と中国人が同じか?と言われると我々日本人としては、大いに異議を述べたいところです。

このように、いくら知的レベルが高いビジネスマンであっても、日本に対して正しい知識を持っているか、正しい認識を持っているか、というと大いに疑問だと思います。

そしてその時に私が話した内容は、日本人の掃除に対する意識です。もちろんこれはいろいろな人によって違いがあると思います。けれども日本の製造業の話をしました。

これは京セラの創設者で名誉会長である稲盛氏がおっしゃっていたことです。

掃除のおばさん1人をとってみても、掃除の大切さがよくわかる。おばさんにこのように言うのです。「決して同じ作業を繰り返してはいけません。昨日よりも今日、今日よりも明日、何か1つ創意工夫を凝らしてください。」そして彼女の働きぶりをよく見てあげるのです。よく見て、なるほどあなたは工夫をしてらっしゃいますね、こんなふうにしてみてはどうでしょうか、このようなところでさらに改良点が出てくるのではないでしょうか?とアドバイスをあげてください。そうすると1ヵ月ぐらいすると、掃除のおばさんの方から、うれしそうに進歩発展についてあなたにお話をしてくれます。見てください、私は半分の時間で、ここの掃除全てができるようになりました。そしてこの床の磨き具合を見てください。以前よりもはるかに光り輝いているでしょう。このようにして人の創意工夫を促すのです。

私はここが日本の優れたところだと思います。日本人はこのように創意工夫を重ねることに喜びを感じる人種です。そして少しでも効率の良いやり方をすることに、エネルギーを注ぐ、こういう人種でもあると思います。

「一生懸命取り組みながらも、常にこれでいいのか、と言うことを毎日毎日考え、反省し、そして改善、改良していくことが大切です。決して昨日と同じことを漫然と繰り返してはいけません。」稲盛氏の言葉です。とても大切な言葉だと思います。

先般、シンガポールでサスティナビリティについての会議に参加いたしました。グローバル企業のCEO等が来てサスティナビリティについて議論を交わすものです。そこでグループに分かれて課題が与えられました。各グループが、自分が行う事業を10年間で売り上げを3倍にし、75%の経費削減をしていくというものです。

皆さんにとってそんな事は無理だと思われる内容だったかもしれません。けれども私は日本の製造業の話、これが1つの答えのように思っていました。決して昨日と同じことを繰り返してはいけない。何か1つでもいいから、進歩発展、向上させること、そしてわずかな改善、改良でもいいので続けていくこと、これが、このような目標達成をするための1つの答えのような気がしました。いつもこのままで良いのか、ということを考えていれば、必然的に世界の最先端では何が行われているのか?このまま製品を作り続けることで果たしていいのか?ちなみに製品ではなくてサービスに切り替えていったらどうなるのか?という事まで話が及んでいくと思います。これを、トップダウンではなく、従業員の意思できるようなボトムアップ企業になれば、とても強いビジネスができると思います。

効率が上がる、進歩発展が見える、これに喜びを感じるのは、日本人に限らず世界のどこの国の人も同じかもしれません。

問題は、それをいかに、しっかりと客観的に見ていて、適正に評価するか、相手のやる気を継続させるか、このような指導者の態度だと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。