こんにちは、あなたの心に寄り添う不動産アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

原油の先物価格のマイナスをつけました。
これの日本経済へのインパクトを考えてみたいと思います。

 

皆さんもご存知のことかと思いますが、ご容赦ください。

まず、これは先物の価格と言うことです。もちろん実物もこれに合わせて供給過剰・需要の大きな減少が認められるでしょう。

日本の経済についてですが、ガソリンや石油など、若干の価格減少が認められると思いますが、物流の経路や日本の貯蔵設備が短期間で増大するわけではありません。ですので日本の経済全体での供給が大幅に増えるということにはならないと思います。

 

エネルギー価格が安くなることへの景気上昇は若干ですが見込めると思います。

私はこれよりも、金融や経済へのインパクトを考えています。

アメリカでも、こうしたエネルギー産業の株価、社債等は大きく落ち込むことが予想されています。
ここから、今、問題になっているのは、メディアでも取りあげられていますが、ハイイールド債というものです。

これに行く前に、フィックスインカムの話をしたいと思います。

私も、ここ1年ぐらいは、どうしてこんなに身の回りにフィックスインカム商品が溢れているのだろう、と思っていました。

フィックスインカムとは、いわゆる債権ですね。
株式のことをエクイティといいます。
リターンは大きいけれどもリスクも高いというものですね。
これに比べて、フィックスインカムは、自分の一定の購入額に対して期間を決めて決まったリターンが入ってくる、と言うものです。

その背景を考えてみると、世界的な金利安があります。
日本はその最たるものです。
その中で、一定の投資のリターン、例えば年間で10%以上の利益がほしい、これを目指すとするとエクイティの出資、株式や実際のビジネスに投資する、などという投資に集まらざるを得ないと思っています。

けれども、それではリスクが高い、そこに目を向けたのがこのフィックスインカム商品だと思います。

形式はフィックスインカムという形をとりますが、実態は極めてエクイティに近い、株式投資に近い、
という商品なのではないかと思うのです。

ですので、よく商品の説明や、目論見書、その商品の構成内容を見てみることをお勧めします。
元本がどんなふうに保証されているのか、ここにフォーカスして見ていかれるといいと思います。

さて、ハイ・イールド債ですが、形式は債権です。
毎年毎年一定の利払いがある、という形をとっています。
ですが、その元本の保証が低いのです。
さらに債権ですから、一定の期間はやめることができません。
ペナルティーを払えばやめることができるかもしれませんが、そのペナルティーが高くなってしまう場合もあります。

高いリターンを出すために、長期の投資計画を含むもの、リスクは高いけれど、リターンも高いものを組み入れていきます。

エネルギーへの偏りも多くなります。

米国を中心に組成されている、このハイイールド債ですが、日本の年金を含め、日本の金融機関が多く購入している場合があります。

ここが吹っ飛んでしまうと、そのインパクトは大きいと思いますね。
ハイイールド債の償還は2020年から2025年までに集中していると言われています。

https://lipperalpha.refinitiv.com/2020/03/impact-of-oil-collapse-on-high-yield-bond-market/
(英語データです、翻訳でご覧ください)
ここの間に償還になる債権を日本の金融機関、あるいは日本の公的年金等が購入していたとすると、
おそらくその発表は、日本国民に対してはかなり遅れてくると思います。

それが明らかになった時、日本経済に与えるインパクトが一番大きいと思います。

主に日本人のセンチメント(心理)ですね

自分たちの年金がもらえなくなる??
どうするのだろう、とパニックに陥ります。
けれども他の国に移住する日本人は皆無だと思います。
そうするとどうなるかというと、消費の減退、それらの貯蓄にエネルギーが向くと思います。

 

このマインドセット(心理・意識)は、日本の失われた20年の時の日本人のマインドセットのような気がします。
これについてはまた注意深く見て皆さんにお伝えしたいと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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