後継者や家業と聞くと嫌な気持ちになる、あまり聞きたくは無い、こんな思いが出てきたら、家業へのトラウマ、少しずつ解消しましょう、あなたのためのファシリテーター、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

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今日は家業、ファミリービジネスについてのお話です。

なぜ家系図を作るのか?家系図を作るとどのような良いことがあるのか?これについて考えてみます。

ちなみに家系図はFamilyTreeともいいますが、専門的にはGenogramジェノグラムといいます。

ズバリ、ポイントはこれです。
1、自分の帰属意識が生まれる
2、家族のひとりひとりに意識を向けることができる
3 、家族の将来を考えることができる
4、将来から考えた今を考えることができる

このようなところではないでしょうか?

今回、こちらの家系図作成エクセルテンプレートを使ってみました。

具体例も入っていて、とてもわかりやすかったです。

まずこちらの家系図を作ってみて、私が最初に見ていくのは、承継計画です。

今、社長さん、会長さんがいるとしたら、その後、誰にビジネスをやってもらうのか?という事ですね。

あと10年後には、家族の各メンバーが何歳になるのか?ということです。

Excelだと各人の名前の下に生年月日を入れていくことができます。そして、Excelの別シートに、名前と年齢の一覧表を作っておきましょう。そして10年後には皆さんが何歳になるのか?これを計算しておきます。

仮に、こちらの記載見本のファミリーが、実際にビジネスをされていると仮定します。わかりやすく国一さん(70)が会長、邦夫さん(40)が社長、弘さん(14)が中学生としましょう。役職や年齢はこちらの方で想定いたしました。

現在、会長である国一さんは80歳になります。

その時に、会社をどのようにしておきたいか?

どのようなビジネスをしていて、いくらの売り上げを上げて、いくらの利益を確保しておきたいのか? 一方で、ファミリーの資産をどのように考えるのか?

今ファミリーの資産がどの程度あり、それをどのくらい増やしておきたいのか?

どのように相続させたいのか?

これを考えてみます。

邦夫さんは10年後には50歳になります。
親から引き継いだビジネスではありますが、ご自身の人生についてもう一度考えて欲しいです。

自分が心の底からやりたいと思っていた事は何なのか?
子供の時にワクワクした事は何なのか?
どんなことに興味があって、どんなことをしていると熱中できるのか?
自分の代で新しいビジネスを始める事は、本当に不可能なのか?

自分の社長としての仕事を息子に引き継ぐために、いわゆるつなぎ、アシスタント、番頭さんのような存在は必要ないのか?

お孫さんの弘さんは25歳になります。

その時に家業をつぎたいと思うのでしょうか?

家業を継ぐのか、それとも他の会社に入るのか?

これを自分で判断する、十分な情報があるのでしょうか?

十分な経験ができているのでしょうか?

自分で考える力がついているのでしょうか?

どのようなことをすれば、こうした経験や考え方が身に付いてくるのでしょうか?

弘さんが会社に入らない場合、会社の将来を誰に託していけばいいでしょうか?

会社を託す人を見つけることができますか?

その場合、ファミリーの収入源はどうすればいいでしょうか?

 

家系図作成が、このようなことを考えるすべてのスタートポイントになります。

まず、不安は不安で、しっかり書き出していきましょう。
ビジネスの不安なのか
会社の所有や不動産等ファミリーの資産に関する不安なのか
それとも家族関係の不安なのか

おそらく様々なことが出てくると思います。

これを1つずつ、思いつく限り書き出していきましょう。

そこから第一歩が始まります。

そして、その不安の内容をできるだけ具体的にしていきましょう。

例えば、国一さんが、ご自身の健康について不安に思っていたとします。何がどう不安なのか?検査などで明らかにしたことがあるのか?そして例えば重い病気であったとしても、早期に発見した場合、完治の可能性はどうなのか?

こうしたことを、細かく調べていきます。

家系図を作ってみると、ご自身の意識が変わってきます。そして将来に向けて行動をとっていくことができると思います。まずは小さな事ですが、家系図作りが行動を起こすきっかけになることもあります。

こうした家系図から、いろいろな不安が出てくると思いますが、その不安の解消の仕方また追ってお話ししたいと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。