あの人はほんとに、いつも口先だけでしかお礼を言わないんだから…、この言葉にどきっとしたあなた、あなたのための、ストレスリリーサー、ユキーナ ・サントスです。
口先だけ、という言葉に反応したら、相談してみませんか? カウンセリングやってます!
今日は、感謝の奥にあるもの、心の底からの感謝か、それとも義務的、表面的な感謝なのか、これを考えてみたいと思います。
感謝を伝える人のアクションが、首尾一貫していて、受け取るあなたの側がプラスに感じれば、それは心からの感謝でしょう。けれども何か裏がある、と言うように感じたら、その感謝のアクションは表面的でマイナスのものかもしれません。
具体的にお話ししますね。
私はカウンセリングをさせていただく際に、プラスのエネルギーとマイナスのエネルギーということをお話ししています。
そのポイントになるのは、客観的な行動や言動ではなく、そこにその人のどんな意識が入っているのか、これがポイントになります。
例えば、人に感謝をする、という事について考えてみたいと思います。
感謝(appreciation, gratitude )はもちろん大切なのですが、その感謝をする意図がポイントなのかなと思うのです。
この人がいてくれてありがたかった、
こんなに忙しいのに、自分のためにこういうことをしてくれたのだ、
この方のこの言葉、行動があったから、今、自分が〇〇を達成することができた、本当にありがたい、
このような思いで言葉を発したり行動を起こしたりすれば、それには自然とプラスの意識が乗ることになります。
それではなくて、一種の義務感でとりあえず「ありがとう」と言っておこう、という場合には、マイナスの意識が乗ります。
例えば、このくらいのことができないのか、と思っていながらも、この先もこいつを動かさないといけないから、とりあえず「ありがとう」と下手に出ておこう
今頃やったって遅いんだよ、ボケ!でもやることはやったんだから、ここだけは褒めといてやるか!
このぐらいやったからって、でかい面すんじゃねーよ、こっちはお前たちのためにどんだけ働いてると思ってんだよ!感謝されるのはこっちだろ!!
このような意識が乗って出た、「ありがとう」や、感謝のアクションは、マイナスになります。
それは、相手から何かを奪う行為だからです。
相手からこの先の労力や時間の提供を求めている
この先のパフォーマンスの改善を求めている
感謝や献身を求めている
これが意識の奥に見え隠れするので、相手は何かを奪われたと思います。ですので、このようなエネルギーが乗った言動はマイナスに働くのです。マイナスに働くということがどういうことかというと、同じマイナスが返ってくるということです。
「ありがとう」と、とりあえず言っておくか、というスタンスで感謝の言葉を発している人は、自分も同じように、感謝や献身、パフォーマンスの改善などを暗黙のうちに求められることになります。そして自分がいつも「奪われた!」という意識を持っていることになります。
奪われた、だから自分も奪い解してやる…というマイナスのスパイラルから抜け出ることができなくなりますね。
ありがとうや感謝の言葉をもらう時、私はこのような意識に注意するようにしています。ここに注意を向けると、前者の「心から言った感謝」の言葉なのか、それとも後者の「表面だけの感謝の言葉」なのか、その違いがわかってくるからです。
後者の、マイナスの意識で発せられた感謝の言葉は、発信者の他の言動の中に現れてきます。ありがとうといっていても、次のEメールや会話で、「〇〇もお願い!」と言ってきたり、
「〇〇やってくれないと困るんだけど!」、と横柄な態度になったりするので、すぐわかるわけです。
心のそこから感謝をしているのか、それとも感謝をするふりをしているのか、それが明らかに現れてくるのです。これは言い換えると、その人個人個人がどのようにして他人と関わりたいのか、これがその人の仕草や振る舞い、言動に出るということだと思います。
他人がやることにイラつきながら、嫌な気持ちで人と関わるのか、それともこんなにありがたい事は無い、という感謝の気持ちで人と関わるのか、極端な話ですがこの2つではないかと思っています。
人の振り見て、我が振り直せ、自分にとって大切な教訓だと思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。