こんにちは、あなたの心に寄り添う不動産アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

何年か前に、クラス会に行った時、「トミーは今何をやってるの?」と同級生から聞かれました。

私はこんなふうに答えます。「不動産投資アドバイザーかな」

かっこいい、と言われる場合もあり、同級生はこう続けます。

私の友達も不動産やってるけど、面白くてたまらない、だから止められない、て言ってるよ…。」

 

こんなコメントがありました。

うん、そうかな…?私はこれまでそんなふうに思ったことあったかな…?と思っていました。

それが、これだけ不動産を極めたキャリアがありながら、不動産から一時期遠ざかっていた理由です。

ただ、自分のブロックを外し、潜在意識の声を聞けば答えは自然と見えてきました。

今の自分の持てる知識や経験をフル稼働、フル動員すると不動産の価値を上げることができる。

これが分かった時は、衝撃的な喜びでした。

私の具体的なお話をしますね。

日本の外資系企業で働いていた時です。私は東京のオフィスで働いていました。日本法人の代表者が何回か変わりました。

リーマンショック後、世界中の金融情勢が悪くなり、新しいビジネスはしない、とヨーロッパの本社から言われていました。

最後に日本法人の代表として来たのは、ヨーロッパの若い青年、チャールズ(仮名)でした。

チャールズは、この事務所を潰すために来たのだろう、本国は日本を見捨てたのだ、私たちをすぐ解雇するために、彼が送られてきたのだ、おそらく私だけでなく、他の方たちもこんな不安を持っていたのではないかと思います。

私たちはチャールズを、私たちの敵のように見ていました。

チャールズは私たちの銀行を去り、自分でビジネスを始めました。4年前に、チャールズは私に彼の仕事を手伝ってくれといいました。それは結局うまくいきませんでした。

私の中に全て、被害者意識があったからだと思います。

信じてついていったら、ひどい目に合うのではないか?

利用されるのではないか?

何も成果と報酬がもらえないのではないか?

私の中に自分が被害者だという意識があるので、相手の言動や周りの出来事を、全てこのフィルターを通して見ていたのです。

それからの4年間は、私はこのような不動産の案件から遠ざかっていました。そしてフィロソフィーを学び、メンタルブロックを外すことに集中していたように思います。

最近スマホの中で、ふとチャールズのニュースを見ました。チャールズの会社が、六本木の一等地で開発案件を始めたと聞きました。

4年前と比べると、競争はさらに激しくなっています。その中で、しのぎを削って、やっとこれをゲットしたのだと思うと、「チャールズは偉いな」と素直に思いました。私は、チャールズはよっぽど頑張ったんだなと思いました。

フィロソフィーを勉強していながら、心の中のトラウマが解消できなくて、実行できなかった日本人の私に比べて、外国人であっても、言葉の通じない日本で、信念を持って取り組んだチャールズの方が、はるかにフィロソフィーを知っているのではないか?

こんな風に思いました。だから結果が出せているのではないか、こうも思いました。

早速チャールズに連絡をとって会いに行きました。

チャールズはいつも日本にいるわけではありません。そして日本の不動産の物件のあらゆる情報を取れるわけではありません。ですからそういうところをフォローしてあげれば、チャールズの役に立つのではないか、と思いました。まさに泥縄式です。でも、これから縄を作っていかなくても、私はすでにたくさん縄を持っているということに気づきました。

自分がこれまでお世話になった方に、状況を話し、頭を下げて、誠実にお願いして、取引を出してもらえば良いのです。

こうして出てきた案件に対して、短時間で、どこまで価格を出せるのか、どうすれば収支採算が合うのか?私はこれを考えることができます。

どうすれば、この不動産自体の価値が高くなるのだろう?

今、真剣に考えることができました。そして、その不動産の使い方や実現可能性を具体的に検討することができます。ここ数週間、改めて、自分ができることについて考えました。そして、この仕事がとても楽しいということに気づきました。チャールズのおかげです。

例えば、今検討している案件は、日本の大手の不動産会社さんがお持ちのものです。

こちらの不動産会社さんは住宅を主にやっておられます。今は景気も良いですし不動産は特に過熱しています。ですから住宅を中心にやっていて、充分売り上げがあったのでしょう。

けれども今後は、人口も減っていきます。住宅もそれほど売れなくなってくると思います。そうなったときに、不動産業界の中でも方向転換を図らなければいけない、この会社は漠然とそれを考えていらっしゃったように思います。

それなので東京のとても良い立地の不動産を購入されました。けれどもそこから利益を上げることができずに、1年近くが経とうとしています。

この案件を仕上げるのはなかなか難しいと言われています。

けれども真剣に考えてみると、色々とアイデアが浮かんできます。その不動産を日本の中の単体と捉えず、世界の中のこの立地と捉えると、その不動産の買主はだれか見えてくるのではないか、あるいは借主はいるのではないか、という気がしてきました。そしてそれを具体的に今の自分の人脈や経験をもとに当たって調べていくことができます。これがたまらなく幸せで楽しいなと思いました。

 

すべては、チャールズにもう一度会ってみよう、というところから始まりました。

フィロソフィーを勉強したから、チャールスがほんとにすごいなというのがわかります。外国人でありながら、日本人ともたくさん競争して、その案件を最終的にとって仕上げたのだと思うと、偉いなぁと素直に尊敬できました。

そしてチャールズの気持ちになって、どんな情報がありがたいのだろうか?どんなサポートがありがたいのだろうか?と考えて動くことができました。

そして自分のできることを、稲盛氏がいつもおっしゃってるように「考えよ」を心において、よく考えて実践することができます。

全神経を集中して考えて、あ、そういえば、こういう使い方をしたら三方良しなのではないか?と思いつくことがあります。

所有者も喜び、その土地を使うテナントの方も喜び、そしてその不動産自体の価値・コミュニティの価値がぐんと上がる、これがいわゆる三方良しではないかと私は思っています。

そして自分は、そこからさらに一歩踏み込んで、その実現可能性を確かめることができます。実際にその付加価値を実現するために動くことができます。改めて、自分が変わったのだなと思いました。

「考え方」が変わらなければ、行動ができないのです。

もちろん先のことはどうなるか分かりませんが、正直、不安はありません。自分が出したエネルギ―がどのような形でも、誰かの、何かのためになるのだ、という思いしかありません。とてもありがたく、幸せな気持ちでいっぱいです。まず結果を残せるようにがんばっていきたいと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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