こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。
今回は、標記のテーマと関連して、
稲盛氏が「京セラフィロソフィ」の中で
次のようにお話をされています。
稲盛氏のお言葉は「」で引用させていただいています。
今回も、前回の「深沈厚重」について、
考えてみたいと思います。
稲盛氏は、幹部社員への講演として
次のことを述べています。
「つまり、右顧左眄(うこさべん)
することなく一筋に、
清く正しい願望を
まっしぐらに思えば必ず成就する、
というのが、
天風哲学の最大の教えであります。
55年(1980年)、
人生方程式をスローガンで掲げたときは、
例年になくたいへん重厚な話を、
おそらく2時間ぐらいかけて
幹部社員に切々と説いています。
55年というのは、
1980年代の幕開けの年でしたから、
「国内外の社会環境と京セラ」
という序論から話をして、
続いて製造部門、営業部門の本年の方針、
そして本年の目指すべき
具体的な目標について話をしました。
そのあと、
「技術開発の方向とイノベーションについて」
として、技術開発の方向づけを、
エレクトロニクス、省エネルギー、
代替エネルギー、ライフ・サイエンス、
ニュー・ファッションという方面から
非常に細かく話をし、次いで
総務関係の本年の方針という話をして、
最後はスローガンで終わるというものでした。
たいへん分厚い話を、時間をかけてしております。
それまでは哲学論を展開していましたが、
今度は具体的な各部門の
方針についての話をしています。
それに対して57年は、
「新しき計画の成就は只不屈不撓の一心にあり。
さらばひたむきに、只想え、気高く、強く、一筋に」
と言いながら、
実はこのときの経営方針は、たった3頁だけです。
本年は売上いくらを狙いましょう、
こうしましょうという具体的なマスター・プランを
たった3頁だけでした。
あとは、人材育成をテーマにしながら、
霊魂から宇宙論、いわゆる意識論になり、
最後は仏教の八正道に至るまで話しました。
「思念の所作は業をつくる」だとか、
五感の意識から潜在意識論までを
たいへん重厚に説いています。
つまり、ただ単に技術開発、業績向上だけを
思えばいいというのではなしに、
そういうものを成就していくために
もつべき精神状態というものを力説したわけです。
もう10数年前の話ですが、
いまみなさんが読まれても
たいへん参考になるのではないかと思います。」
ここでは、稲盛氏は手段や方法を変えて、
重厚な内容をいかにスタッフに浸透させるか、
これを考えていらっしゃいます。
今回は、この重厚な内容をふまえて、
リーダーがもつ態度(厚重さ)について、
次の三つのポイントから、考えてみたいと思います。
1困難や逆境に直面しても取り乱さないか?
2感情の起伏をコントロールできるか?
3周囲に安心感を与える雰囲気を持っているか?
一つずつ、さらに深く説明します。
1 困難や逆境に直面しても取り乱さないか?
稲盛氏の言葉
「私は、当社の場合には事業部制を敷いていますが、
リーダーを代えただけで、
部下も設備も技術もまったく一緒なのに、
不思議と思うぐらいにガラッと様子が変わる
ということをしょっちゅう経験しています。
つまり、トップが代わるというだけで、
その経営の内容が変わるのです。」
(「稲盛デジタルライブラリー」から引用しました。)
→ 当方のコメント
「まさかの坂」はいつも自分の目の前に、
思わぬ時にあらわれる。
この「まさか」が現れても、
損害・損失を最小限に食い止めることが
できるようにしておく。
いつも、自分の目の前に、
自分が信頼している人物がいるようにしておく。
万が一、この人が自分を裏切っていたとしたら、
どのような損害があるだろうか?
ここに深く注意を置いて、意識する。
その最悪のシナリオを考えたときにも、
損害を最小限にとどめる配慮を、
二重、三重にもしておく。
このようなことが、
取り乱さない行動、につながると思います。
自分の判断を過信せず、
思いがけないリスクが常にあるものだ、
と考えて、プランB、プランCを考えておく、
このようなことが大切になると思います。
2 感情の起伏をコントロールできるか?
稲盛氏の言葉
「悪いときに遭遇してもくさらずに、
災難を与えてくれた天に対して、
極端にいえば感謝をするぐらいの
気持ちで生きていく。
よくぞ私にこのような苦労を
させてくれましたというふうになる。
人間、なかなかそこまでの境地には
達しないものですが、
少なくとも不平不満は言わずに、
堪え忍んででもいいから、
それを切り抜けていく。
逆に、どんなよい目に遭遇しても、
それを鼻にかけ、それが当たり前なのだと
思って栄耀栄華を極めるようなことをしない。
たったそれだけのことです。
災難に遭ったときの心構え、
いい目に遭ったときの心構え、
たったその二つを守ることだけが、
この人生で最も大事なことなのです。」
(「稲盛デジタルライブラリー」から引用しました。)
→ 当方のコメント
中国人は、普段から自分の感情を外にださない、
と言われています。
感情を表にだすと、
自分の真意を相手に知られてしまい、
戦いにおいて、相手に有利な情報を与えてしまう、
この状況を恐れるのでしょう。
心理学的にみると、
人前で自分の感情をだすか、
ださないかは別として、
感情を感じる、感情を解放する、
というのはとても大切なことです。
なぜなら、抑圧された感情は、
潜在意識に落とし込まれ、無意識のうちに、
自分の感情を方向付けてしまうからです。
例えば、
「上司から信じてもらえない、
仕事を任せてもらえない」
と部下が嘆いていたとします。
この「思い」の奥には感情があります。
「信じてもらえなくて悲しい。」
「自分が低く見られているようで悔しい。」
「信頼されなくなるようで、怖い。」
大切なのは、このような感情を感じきることです。
けれども、多くの場合、
人はこのような感情に蓋をします。
そして、何事もなかったかのように、
上記の「信じてもらえない、任せてもらえない」
という不満を心に抱いて行動します。
そうすると、自分の仕事の状況を
客観的にみることができません。
自分のアウトプットがいいのか、わるいのか、
仮に改善点を指摘されても、
「私を信じていないからだ・・・」
と話の矛先を
自分の「こだわり」の方にもっていきます。
その結果、何がおこるか?
上司から言われた改善点は、まったく改善されず、
上司としては、これだけ言っても無駄だから、
とその仕事を別のひとにふったり、
この部下に与える仕事内容を変えたりします。
この部下としては、
「ほら、やっぱり私は信用されていない!」
と潜在意識で考えている内容を
「事実」として作りだしてしまうのです。
これが潜在意識の働きです。
だから、我々は潜在意識を
一生懸命変えていかなければいけないのです。
少し話がそれましたが、
やたらに感情をあらわにするのは良くありません。
しかし常に、自分の感情に自分自身で意識を向ける、
これは、リーダーとしては、
とても大切なことだと思います。
3 周囲に安心感を与える雰囲気を持っているか?
稲盛氏の言葉
「可能性を信じると言いましても、
第二電電をやるときに、
『オレは可能性を信じてやっていくんだ』
と悲壮感だけでやっていくのではありません。
私にはフィロソフィというものがある。
そのフィロソフィに従って努力をしていこう。
そうすれば必ず道はひらけると思ってやっていく。
ですから、悲壮感だけではなくて、
そこに楽しみみたいな、また楽天的なものも
少しありながらやるわけです。
悲壮感だけでは、やっぱり折れるんです。
明るい楽天的な面がなくてはなりません。」
(「稲盛デジタルライブラリー」から引用しました。)
→ 当方のコメント
ここで深沈厚重がいっている、
安心感はこのような楽天的な面かもしれません。
特に、今の時代は、
「おぉ、何となく楽しそうだ!」
という「わくわく感」も大切だと思います。
これが、今の日本人にとって、
働く動機付けになります。
悲壮感を漂わせていないか、
人との距離をとっていないか、
人を受け入れる親しみやすさがあるか、
こうしたことが大切だと思います。
合氣道の山口先生は、とても親しみがあります。
「武道家」や「合氣道の先生」
と見られることを嫌います。
「師匠の鎧」をまとうことを嫌います。
こうした、オープンさ、ユーモアのセンスも、
厚重さをだすには大切ではないか、と思いました。
さて、まとめますと、
深沈厚重の「厚重」については、
感情を認識しているが、表にださず、
周囲の人に安心感や親しみやすさを与える、
そして、困難に対して
あらゆる事前準備ができる資質
だと思います。
私自身、反省して、改めていこうと思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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