こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

回は、標記のテーマと関連して、

稲盛氏が「京セラフィロソフィ」の中で

次のようにお話をされています。

稲盛氏のお言葉は「」で引用させていただいています。

 

「大学を出たいい男が、洗い場に座り込んで、

ちまちまと作業している。

『無口で、風菜も上がらない人だと思っていたが、

あのくらいなら簡単にパラパラっと

洗えば良いものを、なんと要領の悪い』

などと思いながら、

私はその先輩の様子を見ていました。

ところが、いい加減に洗っている私には、

なかなか良い実験結果が出ないのです。

そこで頭をがんと殴られたような気がしました。

簡単に洗っていたのでは、

前の実験で使った粉が少し残ってしまいます。

そのわずかな異物の混入があったために、

セラミックスの性質が変わってしまったのです。

『そういえば、あの先輩は、

ヘラみたいなものを使って、丁寧に、

一つ一つのボールのくぼみに詰まった

粉も取って水洗いをしていた。

さらには、腰にぶら下げたタオルで

ボールを一つ一つ拭いていた。

なるほど、あそこまで繊細にならなければ、

思い通りの結果は得られないのか・・・・』」

 

この箇所は、京セラフィロソフィーを読む中で、

何回か繰り返し読んでいます。

ですが、今回読んでみると、

この風彩の上がらない男とは、

稲盛さんが自分自身のことを

いっていたのではないか、と思います。

現場を見ないで、小さなこと、

細かいことに気を留めない、

そんな若い、大学出の、

頭でっかちの研究者に向かって、

稲盛氏は「いかに現場が大切か」

ということを教えたかったのではないか

と思います。

そのような、プライドの高い新入社員には、

面と向かって

「現場に入りなさい」と言っても、

「大学まで出た自分が、

なぜそんな中卒・高卒の人と

一緒に働かなければいけないのだ」

と馬鹿にしてしまって、

聞く耳を持たないでしょう。

けれども、稲盛氏がこのような例を使って、

いかに現場が大切かということを

教えていたのではないかと思います。

このような話をきけば、

「そうか、先輩と自分は

こんな細かい点が違うのか」

と謙虚に話をきくようになるかもしれません。

このように京セラフィロソフィの中には、

若くて、優秀だけれども

プライドが高いスタッフに対して、

どうすれば謙虚に耳を傾けるか、

という視点で書かれた言葉が

溢れているように思います。

 

さて、今回の現場主義についてですが、

弊社は不動産の売買仲介と鑑定評価

というものをなりわいにしています。

我々の生業における現場主義は

主に次の3つのことです。

 

1. 実際に不動産を使ってみる、体験してみる

2. 自分の足を使って資料を作る

3. 他国の文化、国民性を知る

 

 

1つずつ説明します。

 

1. 実際に不動産を使ってみる、体験してみる

「(海外の工場長は)現場に行く必要などない

と言い張るわけです。そこで私が

『自分で現場に行って見てみろ、

ここに入ってるデータそのものが

デタラメだと言うことがわかるはずだ』

と叱りつけると、またまた喧嘩になりました。」

→ 欧米は、いわゆる階級社会です。

奴隷には奴隷の仕事をさせて、

自分は楽をする、

支配する側の人間は、

このように楽をするのが当たり前だ、

こうしたマインドセットが

欧米の深いところにあると思います。

こうした思い込みがあると、

無意識のうちに階級を作ります。

なんだかんだと、言い訳と理由をつけて、

自分が担うべき労働を避けようとします。

労働を避けている間に、真実を見失います。

真実を見失うと、経営がたちいかなくなります。

利益が出なくなる前に、手っ取り早く、

会社を売ってしまおう、というのが、

欧米式の考え方です。

そうではなくて、経営が危うくなる前に、

「血を流しているところがどこなのか、

それを見極めるのが経営だ」

ということを稲盛氏はおっしゃっているのです。

 

2. 自分の足を使って資料を作る 

「何を言うのだ、

私はこれまで現場を重視してやってきた。

なんと言われようとも、

私は現場に出て行くぞ!」

→ 稲盛氏はこのように言って、

現場重視の姿勢を貫きました。

不動産は、動かない財産ですので、

自分で動いて見に行くしかありません。

現場(物件)に行ってその空気を感じ、

その不動産を使うこと、

これを体験することによって

初めてわかる、不動産の価値があります。

よく、

「講座を受けただけで、

不動産投資が楽々できるようになります!」

こんなキャッチフレーズを目にします。

机の上の勉強だけでは不動産は分かりません。

現場に出て、たくさんの物件を見てみないと、

その特徴や違い、隠れたリスク

などがわからないのです。

稲盛さんがおっしゃるように、

どのビジネスでも現場を知る事は

とても大切だと思います。

 

3. 他国の文化、国民性を知る

「アメリカ人の工場長が、

『あなたは現場に来ては作業員の横で

一緒に仕事をしておられますが、

そんなことをされては困ります。

日本の親会社のトップ、

それもオーナー経営者が、

作業服みたいなものを来ては現場に出て、

一介の作業員の仕事を手伝うなど、

考えられないことです。

トップとしてもっと他に仕事があるはずなのに、

時給3ドル、5ドル程度の作業員と

同じ仕事をしているのを見れば、

その程度の仕事しかできないのか、

それともただ遊んでいるのか、

そのどちらかにしか見えません。

もし現場について知りたいのなら、

我々に言ってくだされば、

現場のものを連れてきて説明させますから、

あなたの部屋から出ないでいただきたい。』

その言葉に私は愕然としました。」

→ 私の偏見もあるかもしれませんが、

日本以外の諸外国には、

「お金が全てである。」

という考えが浸透しているように思います。

「労働は、美徳ではなく、

(神から)選ばれないものに対する罰である。」

このような誤った考え方も

浸透しているように思います。

このような背景があるので、

稲盛氏がアメリカの子会社を視察した時にも、

上記のようなエピソードが出てきます。

これも現場を知っているから、わかることです。

不動産は、国内の市場だけを

理解すれば良いと思われがちですが、

海外の人が日本の不動産に

投資をするようになり、

海外の方が、実際に日本の不動産を

利用する例も増えてきました。

海外の人の考え方、価値観を、

実体験を通して肌で感じることが

とても大切だと思います。

 

これは不動産の仕事に限らず、

すべての仕事についても

言えることだと思います。

外国の方が、どのような価値観を持ち、

どのような判断基準を持っているのか、

日本のメディアで報道されている事は、

ごく一部です。

世界で起こっていることに目を向けなければ、

わからないこと、見えない真実も

たくさんあります。

積極的に海外に出て行って、

こうした見えないことを

肌で感じることが、大切だと思います。

 

 

さて、まとめますと、現場主義とは、

1) 実際に自分の実体験を通して学ぶこと、

2) 自分の足で稼いで情報や資料を集めること、

さらに

3) 日本だけでなく、外国の価値観や
   考え方を実体験を通して学ぶこと、

こうしたことが現場主義の基本になると思います。

 

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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