こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

 

さて、11月の祭日には私は台湾にいました。

そこで、現地の台湾企業の方と

色々とお話をしてきました。

今日はそこから感じた、

中華圏でのファミリービジネスのあり方

これを考えてみたいと思います。

 

ファミリービジネスは、ファミリーで運営していくのか、

それともファミリー以外の人にも関与してもらうのか、

これは古くて新しい議論です。

ファミリービジネスの中で、私がよく使う例に

映画の「ゴッド・ファーザー」があります。

私は個人的には、ファミリービジネスを学ぶには、

これに勝る教科書はないと思っています。

ですが、このゴッド・ファーザーの

ファミリービジネスでは、

ビジネスを応援していくメンバーは、

基本ファミリー( 親族 )にかぎる、

そして信頼がおけるファミリーに

近いような存在の人たち( いわゆる番頭 )を

重要な役職につけ、ビジネスの中に取り入れていく

という方法がとられていました。

 

ファミリーだけでやるのか、

それともファミリー以外の人を取り組むのか

これには良し悪しがあります。

ファミリーだけでやっていけば、

もちろん信頼関係は絶大でしょう。

そして、自分たちの一族の中で、

財産や貴重な経営資源を回して

受け継いでいくことができます。

 

一度ファミリー以外の方を入れると、

クーデターを起こされたり、乗っ取られたり、

一族が滅んでしまう可能性もあります。

 

ですので、ファミリー以外の人間を、

ファミリービジネスの中に入れるには、

皆さんとても慎重になります。

その一つの解決策として、

中華系の方たちが使っているやり方があります。

これが「老朋友 ( ラオプンヨウ ) 」

という考え方です。

もちろんファミリービジネスの専門的な用語で、

このような用語が定着している訳ではありません。

けれども、実際、話を聞いてみると、

この言い方がしっくりくるのかなと思います。

 

中華系の人たちが世界へ進出していく歴史は、

それこそ何千年も古いものでしょう。

けれども、中国・台湾などを見ていくと、

実際の現地の経済を強く発展させてきたのは

ここ数十年ではないかと思います。

そうしますと、この中華系経済圏の黎明期に

やっていた世代を J1 Generationワン とすると、

今はその子供達の世代になっています。

子供もかなり若い場合が多く、30代40代の子供、

親の代は70代80代となっているでしょう。

親の代で、ビジネスを始め、それを現代の子供たちに

引き継ぐような形になっているわけです。

日本やほかの国は、

戦前からのファミリービジネスもあり、

世代の考え方・引継ぎ方は異なっていると思います。

 

話を戻して中華圏をみてみると、

この黎明期のビジネスを始めるのは、

ファミリーだけとは限りません。

一族では無いけれども、いわゆる友達達と

始めている可能性があります。

この最初にビジネスを始めた友人たち、

これを老朋友と呼んでいるようです。

「老朋友」とは古い友人ということで、

黎明期から一緒にビジネスを始めた仲間、

ということになります。

 

ビジネスを始める、といっても

共同で一つのビジネスをするのではなく、

一つの産業・分野の中で、すみわけ、

寡占ができるようにしている仲間ということです。

例えば、私の関わる不動産・土木業界で考えますと、

住宅を手掛けるのはA一族、

商業施設を手掛けるのはB一族、

工場・倉庫等を開発するのはC一族

とすみ分けをしているということです。

 

この老朋友の間でのメリットは次のようなことです。

 


  1 いち早くビジネスチャンスをとる

  2 競争を避けるので、価格の面で有利

  3 主要勢力に従うことができる

 

 

少しづつコメントします。

 

1 いち早くビジネスチャンスをとる

新しい開発の動き、地域の発展情報などがあれば、

いち早くそれを仕入れ、老朋友仲間に共有します。

そして老朋友が参入しやすい環境を作ります。

そうしてサポートされた一族は別の地域で、

今回、口利きをしてもらった一族を紹介、誘致します。

一つの地域で成功するには、

そこの政治家と親しくなり、行政にワイロを使い、

といろいろなエネルギーと資源をつかわなければいけません。

ですが、このように老朋友のネットワークを

活用することで、効率よく、新しい地域や分野の

ビジネスチャンスをとることができるわけです。

 

2 競争を避けるので、価格の面で有利

こうして紹介されたプロジェクトでは、

その企業がほぼモノポリー( 独占 )あるいは

オリゴポリー( 寡占 )ですので、

価格の決定力があります。

自分達が市場の創始者になるので、

ある意味、自由な価格をつけることができます。

こうした導入がないと、地元企業と

ガチでぶつかる( 競争する )ことになり、

自分達がもっている資源を最大限に

活用することができません。その意味でも、

こうした朋友ネットの活用は有効なわけです。

 

3 主要勢力に従うことができる

では、朋友との関係が常に安泰か、

というとそうではありません。

政治の情勢も時によっていろいろ変わっていきます。

今日は主要勢力であっても、

ひとたび選挙等でまけると、劣勢にまわっていきます。

表面上は朋友の間で忠誠を誓うようにみえていても、

相手が時代の流れ( メインストリーム )から

離れるのであれば、自分達もいち早く

その流れを察して、離れなければいけません。

家族同士でやっていると、距離感がとても近いので、

落ちぶれていく勢力からいち早く離れて体制につく、

という立ち位置の調整ができません。

しかし、朋友ネットワークでやっていれば、

自分達のファミリーをつねにメインストリーム側に

おいておくように努力することができます。

その意味でもこの朋友ネットワークは機能するのです。

 

今回は、こうした彼らの独特の

ビジネスフォーメーション、

老朋友「ラオプンヨウ」についてお話をしました。

また折に触れて、他国の独特の

ファミリービジネススタイルについて

お話をしようと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

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