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さて、ゴットファーザーとファミリービジネスです。

最初はゴットファーザーの英語、有名なセリフをお伝えしました。

ゴットファザーから学ぶ英語とファミリービジネス

そして、スリーサークルのファミリーに触れました。

ゴットファザーから学ぶ英語とファミリービジネス2

今日はこのスリーサークルのうちの残りのふたつ、ビジネスとオーナーシップについて取り上げてみます

スリーサークルモデル(ファミリービジネスを分析するツールの一つで、ファミリー、オーナーシップ、ビジネスの三円の重なりを分析するもの)はこちら http://famibiz.jp/wp/203/

このコルレオーネファミリーのビジネス形態も、企業の成長と環境の変化に対応してどんどん変わっていってるのです。

当初はニューヨークの移民コミュニティの自衛・自治組織の元締めでした。そこから次第に、ギャンブルの分野を仕切るようになり、ドラッグへと彼らの業界自体が変化をしていくのです。この映画の最初の抗争もビトがドラッグビジネスを断ったことから始まっています。この反省もあったのか、ビトは息子で後継者のマイケルに、もっと重要な地位を目指すように、とアドバイスをするのです。マイケルの代になると、カジノやホテル、資源会社への投資を行い、一大エンタープライズへと成長していきます。これも時代とともに変化し、常に環境に適応した業態の変化と見ることもできるので、ビジネスの発展と永続性に必要なものを垣間見ることができます。

彼らのビジネスはある意味人の役に立つ、けれども、陽の当たるところでは決してできないビジネスで、そういう意味では、経営理念は変わらないけれども、時代の流れに対応してる?と考えることもできるかもしれません。

最後はバチカンをコントロールし、世界最大の不動産所有会社の株主になろうとします。

ニューヨークに命からがら逃げてきた少年の夢が巨大に膨らんでいくわけです。

 

ここまでマイケルをドライブしたものは何でしょうか?

Driveとは駆り立てる、という意味です

マイケルのAmbition(野心)を育てた、ドライブしたものは、家族への愛なのです。

I spent my life to protect my family   マイケルがいいます。これは自分の手に入らなかったものへの、悲しさと切望でもあります。マイケルが必死に生きればいきるほど、本当は自分が死ぬほど愛されたかった家族から離れていきます。https://youtu.be/DBZUhOSY6g0

 

宇宙の法則でいえば、すべてのパワー、権力を手にしたマイケルですが、常にエネルギーがチャージできない状態だったのです。

マイケルにとってのエネルギーとは家族からの信頼、信望、感謝でした。

これがどんなことをしても得られないので、永遠にマイケルは権力を求めます。

人から権力を奪っていきます、そしてその結末は、自分のもっとも愛するものを奪われる、ということでした。

まさに宇宙の法則です。奪ったものは奪われるのです。

次回は、ゴットファーザーのオーナーシップについてお話したいと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。