また気まぐれでものを言って、あのワンマン社長に振り回されるのが嫌、このフレーズに大きく頷くあなた、ワンマン社長を手のひらで転がしましょう。ワンマン社長取り扱いマニュアルエディター、 ユキーナ ・サントスです。

ワンマン社長の言動に耐えられなくなったらお話ししていませんか?

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今日は皆さんに、ビジネス関係の話をお伝えします。
昔、ある勉強会で「ワンマン社長の条件」を聞きました。

この中の1つに、忘れてはならない重要なアイテムがあります。それは「俺流」ということです。誰がなんと言おうと自分には自分のやり方があり、何が何でもそれを押し通すという意思です。

この俺流は絶対に曲げないのが、ワンマン社長であります。ワンマン社長のいいところは、リーダーシップを発揮し、決断も早く、機動力もあるでしょう。俺流がうまくいってるケースはたくさんあります。

けれども、一度この俺流が、間違った方向に行った時、軌道修正ができない弱さもあります。柔軟に人の意見を取り入れて、軌道修正をしていくことができないのです。

ある地方都市の社長さんの話です。この方も俺流では1、2を争うほど、自己流を通しています。人の意見もあまり聞き入れないという噂でした。

この会社は小型の建設現場機械を作っています。そして、販路を海外に求めています。販路を海外に求めるまで、紆余曲折あったと思うのですが、聞いてみると、会社の業績もあまりおもわしくないというのです。

その中で、地方都市の建設産業支援の外郭団体や県の産業課の担当者の方がこの海外進出を支援してくれました。

海外に行って実際に何度も商談を行いました。けれども困ったことがありました。

この俺流社長、商談がいいところまでいくと怒って切れてやめてしまうのです。

相手の人が現地の代理店として信用できない。
この通訳がいけない。
いくら商談先を紹介するからといって、このコンサルにこの高い金額は払えない。
俺の宗教観について来れなければ、この先、この相手会社との商談はしない。

周りの人は降り回されて大変です。いいところまで話が行きそうなだけに、この反応を見ると周囲は煙に巻かれたようになります。

なんでこんなことをするのだろう?本当に製品を海外に売っていく気があるんだろうか? 行政も、この俺流社長をサポートしている業者も不可解な気持ちになります。俺流社長の扱いに困っています。

私はここまで聞いて、はっと気づきました。閉鎖的な社会ではよくあることだと思います。

この俺流社長にとっては、何よりも自分のプライドが大切なのです。失敗した、できなかった、俺流を傷つける噂が立つことを何よりも恐れているのです。

商談を進める中で、海外で販売する策はダメだと思った。あるいは海外からの受注に答えられない決定的な原因が見つかった、そんな状況を想定しましょう。

途中でやっぱりダメだと本音を話したらどうなるでしょうか? 実はこれ以上の大量の生産が来ると会社が潰れてしまう、こんなことを言ったらどうなってしまうでしょうか?

狭い社会でたちまちそれが噂となって広まるでしょう。そして、あの会社は日本でも海外でも大恥をかいた、といって物笑いのネタにされるかもしれません。

こうなったら、俺流社長のプライドはズタズタです。もう二度と立ち直れないかもしれません。

もちろん会社の信用にも関わるでしょう。これは避けたい。でも後退する、そこから退くことをしなければいけないとしたら、俺流社長がとる行動はただ1つのような気がします。

それは、理由にならない理由で怒りながら退路を作るということです。こんなのはけしからん、俺はこんな事は一切受け入れん、と怒りながら断っていくわけです。

合気道では、相手を読むことが大切だと言われています。相手を読んで、この人の行動は説明がつくはずだ。理由があるはずだと仮定してみます。相手の行動が、全て説明できるとしたら、おそらくこのような背景ではないでしょうか?

俺流社長は、俺流であるが故にプライドにこだわっています。

逆にプライドを自分の命よりも大切にしているので、俺流が生まれたのではないでしょうか?こうなってくると、プライドを守ることに自分の全エネルギーが注がれてしまうので、ビジネスをまともに考えることができなくなるでしょう。

これが、俺流の本当の問題なのだと思います。

この対処方法は、明日お話ししたいと思います。

 

 

 

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。