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今日は、題して日本人のたしなみシリーズです。

海外に出ると、日本のことを語れるようになっておいたほうがいいよね、と言うことです。

 

日本人は、おもてなしの精神が旺盛だと言われます。私も例にもれず、どうすれば相手を喜ばせるかを考えるタイプだと思います。

このような考えをもって、海外の人と接してみると、こんなことができればいいな、あんなことをしたらもっと喜ぶだろうにな、と思うことがたくさんあります。

今、私はベルリンに滞在しています。元上司の家に居候しています。ここで思う事は、日本人のおもてなしの心です。私が今日、ここの上司に披露したのは、日本の生け花でした。生け花を勉強してから約10年位が経ちます。腕前は何とも言えず、まだまだですが、何回かのイベントやいけこみをやってみて、花瓶へのアレンジがなんとなくできるようになりました。

 

海外では、生花用のお花というのは見つけるのが大変です。どの花も短く切られているので、生花ようにこれから切っていけると言うことがなかなか難しいのです。

ここドイツでも、ガーデニングをする人は何人かいます。しかし、わざわざお花を買ってきて、それを家でアレンジするという習慣がないのです。ですからお花屋さんで売っている花は、ほとんどお墓参り用のものです。今日もお花屋さんに連れて行ってもらいました。そしてそこで並んでいるお花から、丈が長いものいくつか選んで、そして実際にアレンジをしてみました。

私の上司は、ガーデニング好きなので、自分自らもお庭に色々な花を植えています。そこからヒノキの枝を二本切らせてもらいました。そのヒノキの枝を使ってお花屋さんで買ってきたお花をいけてみたのがこちらです。

このブログでも何度も書いていますが、生け花の英語の訳は、フラワーアレンジメントではありません。あえて言うならばビジュアライズドフィロソフィー、目に見えるような形にした哲学と言うべきでしょうか?宇宙とつながる中心、「体」を作り、そこから自分の先祖になる「嶺」、そして動きのある「用」、最後に1番若い「留」と続きます。古典の花の形を生かして、現代花をアレンジしていきます。この花瓶に、留まるように生けていくのがポイントです。

 

ちょっと試してみて、何とか形にしてみました。私のもと上司も、上司の奥さんもとても喜んでくれました。これが日本の生け花なのか、自分も生花を習いたい、とおっしゃってくれました。日本人はおもてなしの心でやることがたくさんありますが、このようなことが出来るのも日本人ならではだと思います。海外に行くと、こんなふうに日本の文化を喜んでもらうことができるのです。よくぞ日本に生まれたり、と私は思います。日本に生まれたのだから、日本の文化をよく学んで、海外に広めていきたいと思います。私が華道をやるのも、合気道をやるのも全て同じ理由からです。どのようにして日本人の精神性を伝えるか、これを真剣に考えています。海外に出る機会があったら、ぜひ多くの日本人の方に、このような文化の交わりをお願いしたいと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。