あー、管理職なんてやるんじゃなかった。。。そう思って新年早々ため息ついてるあなた、管理職の苦悩を解放しましょう。あなたのためリーダーシップコーチ、ユキーナ ・サントスです。
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コルレオーネ家の三男マイケルが、交渉相手のタタリアファミリーの息子と話をするシーン、今日はここを取り上げてみたいと思います。
私が最初にこのゴッドファーザーpart1を見たときには、今から15年近くも前で、その時には海外に留学しようと、毎日毎日必死で英語を勉強していました。
それよりも10年ぐらい前でしょうか?イタリア語は、イタリアが大好きだったので勉強を始めました。私にとっては英語ビジネスレベルで話すよりも先に、イタリア語に十分触れていたのです。
私にとっては英語の勉強の方が苦痛でした。普段の仕事では英語に触れることが全くといっていいほどないので、英語の上達の仕方も遅く、本当に毎回毎回いやになるほど出来が悪くて、苦しいものでした。
これまでいろんな勉強をしましたが、もう一度やれと言われて絶対に嫌だと思うのは、留学のための英語の勉強です。
そんな中で、息抜きもやっぱり英語でした。フォックスのテレビドラマを英語で見たり、ハリウッド映画を英語字幕で見たりするのが私の息抜きだったのです。
その時に見たのがゴッドファーザーでした。特にこのマイケルとソロッツォの話し合いのシーンです。
https://www.youtube.com/watch?v=kSQqv2UuvC0マイケルは生まれも育ちもニューヨークですから、イタリア語はネイティブではありません。自分の母親や父親と話したりするときにイタリア語だったのでしょう、イタリア語を話すことはできますが、ネイティブというわけではないのです。
相手のソロッツォは、イタリア語で話しかけます。彼のイタリアも南のほうのイタリア語の訛りです。アメリカに来ているイタリア人のほとんどが、シチリアやナポリ周辺の南の貧しい地域から来ているからでしょう、アクセントからそれがわかります。こうしたところが、この映画の取り方のとてもうまいところです。
ゴッドファーザーをDVDで見ると、フランシスコッポラの解説が入っているバージョンがあります。1番最初の結婚式のシーンがイタリア人というもの、その考え方や文化性、魂を表現するのにとても大切なのです。だから、あらゆるシーンでイタリアであること、シチリアである事がとても細かく表現されています。
このソロッツォのシーンもその一つです。私がこのシーンを見てほんとに嬉しかったのは、英語とイタリア語がともにわかるということでした。17ー8年位前の私にとってはそれが充分だったのでしょう。
今になって見てみると、イタリア語を話すことにuncomfortableー あまり良い気持ちがしないーなように感じるマイケルが、英語で話し出すタイミングも絶妙だと思います。
マイケルはトイレに行き、隠されていた拳銃を持ってきます。ソロッツォが生粋のイタリア人であったならば、トイレに行っていた時間が長いことに、まず不信感を持つはずです。そしてトイレで何をしていたのか、問いただしていくはずなのですが、ソロッツォもアメリカ生まれのイタリア人ですので、この変化に気づかないのです。
店に入る前に、すでに武器は何も持っていないとチェックしていますから、安心しきっているのです。そして我々の会話に押されているマイケルがとても気弱なもののように感じています。
このシーンもマイケルの演技力が冴えるところです。マイケルは相手が油断しきっていること、ここを確認しながら、地下鉄の音に神経を集中させているのです。
そして自分のやるべきことに意識を集中させて、淡々と相手に向けて銃を発し、計画的に自分を迎えに来るクレメンザの車に乗り込むのでした。
もし、トイレの水槽の奥に拳銃が見つからなかったら、あるいはもしも、ソロッツォが自分の異変に気づいて、もう一度ボディーチェックしようとしたら、この計画はうまくいかなかったかもしれません。うまくいかないという事は、自分が死んでいたかもしれないのです。
こうした命をかけて、マイケルが守ろうとしたものは、父親の命、ファミリーでした。
17 ー8年前の私と今の私が違うのは、これを見て何を発見するかです。かつての自分は、自分のコミニケーション能力、英語とイタリア語両方できると言うことに満足して有頂天になっていたわけですが、今はもう少し奥を読んでいます。
それはリーダーシップです。おそらくマイケルはこの時に、自分がリーダーになることを意識したのかもしれません。
自分の父親を守るために体を張っている、ファミリーを守るために、自分の命をかけている、これは当然ファミリーにも、他の幹部やファミリーのメンバーにも(普通の会社でいったら従業員の末端にまで)浸透している内容です。
だからリーダーとなれるのです。口ではかっこいいこと言っていても、実際いざとなったらこの人たちは僕のことを見捨てるのなら、自分の保身に走るのだな、そう思ったら、部下はついてこないのです。自分は今、ビジネスということを真剣に毎日考えているわけですが、この映画では、リーダーシップについてもう一度考えさせられているわけです。
私の尊敬する、京セラの会長、稲盛氏がおっしゃっています。自分のことを考えず、部下のために体を張ってくれるからこそ、部下もこの人のためにならついて行こうと思うのです。
ゴッドファーザーから学ぶものの1つ、それはリーダーシップです。リーダーという観点から、この映画を見てみると学ぶところがたくさんあります。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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