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今日は、世界の中の日本の役割を考えてみたいと思います。

ちょっと大きなテーマですが、お付き合いいただければと思います。日本だけ特殊、は良いことなのか悪いことなのか?ある意味では良くないのでしょう、でも結果としてそうなったのであれば、それには意味がある、私はこのように考えます。

京セラの名誉会長の稲盛氏は、このようなテーマで話をされています。

「世界第二の経済大国としての日本が、いかに世界の国々と強調し、世界の平和と繁栄の一端を担っていくのかを真剣に考える、そのような新しい時代が到来したと考えています。・・・私は自らが尊敬しているような国を排斥したり、制圧しようとするような国はないと信じています。武力や経済力ではなく、徳を持って他国々に「善きこと」をなす、これこそが第二次世界大戦の悲惨な敗戦を経験し、その焼け跡から奇跡的な復興を成し遂げてきた日本にとって最大の安全保障策であり、今後進むべき方向だろうと思うのです。」

と稲盛氏はおっしゃっています。最近になって特に思うのは、日本はガラパゴスとして発展してしまった、ということです。それは日本が自ら進んでこうなったのではなく、なされるがままに身を任せていたら、このようになったと私は思っています。日本は様々な面でとても特殊です。日本独自のものがたくさんあります。そしてその独自のものに固執し、その中で自国の経済を回してきた結果、ガラパゴスのようになったと思うのです。

英語教育を例に取って話します。敗戦を経験した日本人が、真剣に英語の真髄を学んでいたら、おそらくもっと短時間で英語をマスターできたと思います。そして世界の中でもっと日本企業のプレゼンスを高めていたと思います。様々な分野で強みを発揮していたと思います。けれども日本にそれをして欲しくない人が世の中にはたくさんいました。(弊社のブログでこのように書いています)、日本人はずっと「使えない英語」を学ぶということを繰り返しています。

これがあったので、日本人は世界にでていくことでとても苦労をしました。けれどもまた、日本人はセールストークがなくても、見てわかるように日本製品の機能性を高めるという努力を重ねました。そして日本の顧客を満足させるために次から次へと日進月歩の技術革新を重ねました。ある意味、意地悪をされても、それを意地悪と捉えなかったので、結果として生き残りの道を確保してきた、とも見えます

これからは、この生き残りの道がとても多様化してくるのだと思います。稲盛氏がおっしゃるように、外から尊敬される、技術以外に尊敬される部分をたくさん持っていれば、世界の大きな変革が起ころうとも、日本人は生存していくことができると私は思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。