ホントにこの人とは気が合わない・・・どうしてこんな異質なタイプが同じグループにいるの?と疑問に思ったあなた、あなたの毎日、気が合いすぎる環境に変えていきましょう!あなたのためのチームビルダー、 ユキーナ ・サントスです。

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今日は気の合わない同僚の対処法です。というか、仕事やプロジェクトの段階に応じて、スタッフの気質を使い分ける、という経営術を共有させていただきます。

その極意は楽観、悲観、楽観です。

私の尊敬する、京セラの稲盛名誉会長がおっしゃっています。

「最初、私は、頭の良い部下をブレーンとしてそばに置くという事は良い事だと思っていましたが、ある時「どうもおかしい」と気づき、それ以来、新しい仕事について話をするときには、そういう賢い人間は呼ばないことにしました。そのかわり、ちょっとおっちょこちょいで、すぐに私の尻馬に乗って「社長、それはいいですね」と訳も分からずにおべんちゃらを言うタイプの人間を集めて話をするようになったのです。賢い人間ばかりでは、革新的なことはできないでしょう。なぜなら、それがどのくらい難しいかということを頭で先に考えてしまって、結局取り掛かることができないからです。

計画を本当に成功させていくためには、計画を細かく練る際に、ちょっとシニカルなところがあって、ネガティブにものを見るような人間と選手交代させなければなりません。次から次へとネガティブなことを言い出す人間を置いてそのようなマイナスの要因を全部列挙させるのです。それらの条件を全部、自分の頭にたたき込んでいきます。「なるほどこんな問題もあったのか。それは気がつかなかった」という具合に、その難しさを充分理解してから、改めて計画を練っていくのです。どこにどういう障害があり、どんな問題があるのかがわかったら、今度はまた楽観的な人間に選手交代させて、現にその計画を実行させます。途中で問題が発生したときに、「やっぱりだめかもしれない」と悲観的になって、先に進めなくなっては困るからです。このことは新しいことを成すためには必要不可欠であり、ベンチャーを成功させるための絶対条件であると言ってもいいと思います。新しいことを成し遂げるまでには様々なプロセスがあり、それに見合った人材を配していかなければならないのです。」稲盛氏はこのようにおっしゃいます。

先々週、世界大会で稲盛氏が経営にあたって重要なことを書き留めたメモをスクリーンで見ました。本当に毎日毎日懸命に生きてきた中で培ったビジネスノウハウだと思います。

合気道の山口先生はこのようにおっしゃいます。物事を処理するにも、理解するにも、全て自分の「持ち合わせ」の中で行う。どういうことかというと、本当に価値のある言葉や知識や情報を得ても、自分のほうにその価値がわかる判断基準がなければ、それを判断することもできないし、ましてや使いこなすことができないということです。これが会社の経営者や企業や団体のトップになりますと、そのリーダーがとても大切な情報やメッセージを自分の中で消化できないために、その企業や団体はこれ以上伸びることができない、ということになります。とても有効な情報を生かすことができないのです。

 

そうすると、リーダーやグループのトップには、素晴らしい言葉や情報を十分に消化する能力が必要になります。これは山口先生が合気道でおっしゃっている「持ち合わせ」です。人間は自分が持っているものを超えた能力を出すことはできないし、全て自分の持っている能力の中で様々なことを判断する、とおっしゃっています。けれども人間の体には、精神と肉体ともに無限の可能性を秘めているわけです。だから、その肉体と能力の持ち主である我々人間自体が、これに気づいて能力を啓発していくことが必要になると思います。これが、稲盛氏が繰り返し伝えている、「会社はトップの器以上にはならない」ということだと考えます

 

この箇所で述べているノウハウは、本当に大切なことだと思います。稲盛氏も色々と試行錯誤を繰り返し、その中で新しいことを始めるには何が一番大切なのかということを絶えず考え、このやり方を思いついたのだと思います。

 

これは、会社の人数が少ない時、あるいは一人で経営している時にも当てはまるのだと思います。一人でやっているときには、従業員というよりも他のアドバイザーが必要になります。アドバイザーも、楽観的な人、超悲観的な人と合わせ、それをうまく組み合わせながら成功を目指していくというのが、賢いやり方なのだと思いました。あの人の意見はネガティブすぎて、と考えて遠ざけていた意見もあります。自分の考えつかないリスクをその方が教えてくれる、と思えば成功への確実性が高まっていきます。自分の未熟さを改めて反省しました。

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。