「ありがとうございます」って口では言ってるけれども、絶対にそうは思ってないよね、あの人…、この台詞にどきっとしたあなた、あなたの怒りを解放しませんか?心のメンタルブロックリリーサー、ユキーナ ・サントスです。
心のそこから何か嫌だなと思ったら、いろいろなことを見直してみるサインだと思います。
相談してみませんか? カウンセリングやってます!
今日は、「身に付いているもの」これについて、考えさせられました。
これまでの自分の経験や、生き方を通じて身に付いたものは、おいそれと落とせない、そう簡単に変わらない、ということです。
具体的な例でお話ししますね。
私の小学校時代からの同級生が、いわゆる水商売をしています。バーのママをしています。彼女がこの仕事を始めた時、私たちがとてもお世話になっている先生が、彼女にこういいました。できることならば、このような仕事はやめたほうがいい、なぜならば仕事でつけた習慣というのは、身に付いてしまうから、なかなか抜けられない。できることならば水商売という世界から抜けた方が良い。
この言葉が頭にあったのでしょうか?彼女は華道や茶道など日本の伝統文化を学び、立ち振る舞いを磨くようにしました。そして何年かして、この先生からこのように言われました
「あなたを見ていると、水商売をしているようには見えない。この世界にいながら、この世界に染まらないでいるのは立派なことだ。」と言われたそうです。
水商売のいわゆる悪しき習慣が、彼女の身には染み込まなかったのでしょう。
この身に付く、と言うことから考えた出来事があります。
ある会社の会長さんですが、先日東京のワインバーでばったり出くわしました。その会長さんとお友達、そして会長さんの秘書の方がいました。それはある商工会議所のイベントだったので、ワインのカウンターにはたくさんの人が列をなして並んでいました。その会長さんの番になって、ワインが切れてしまったので、ウェイトレスの方が次のワインを取りに行ってあけようとしていました。そっちのやつじゃなくて、こっちのやつにして、早くやって!グラスはこっちじゃなくてこれを使って!
横で見ていた私は、不快な気持ちを隠せませんでした。そして、「身に付く」というのはこういうことなのだと思いました。
この方は、現役の社長さんであったときに、このような態度でスタッフの方にずっと接してこられたのだと思います。働いてもらってるという気持ちが一つもなく、働かせてやっていると思っていたのではないでしょうか?
ウェイトレスの方は、緊張してワインの栓がうまく開けられませんでした。ここぞとばかりにその会長さんがそれを見ていて、あんたプロなんでしょ、なんでそんなこともできないの!!とおっしゃっていました。
このウエイトレスの方はよけい萎縮してしまって、うまくできませんでした。私はこの会長さんに対して、なぜ結果を考えないで行動するのかなと思うのです。早く良い状態のグラスワインを受け取りたい、のであれば、このウェイトレスがきちんと働けるような環境を作ってあげてスムーズに仕事が流れるようにしてあげればいい、それだけだと思うのです。
必要以上に横柄になっても、良い結果は返ってきません。「身に付いたこと」というのは、こういうことなのだなと思うのです。
この会長さんは、おそらく無意識のうちにこのようなことをしているのだと思います。この横柄な態度、これが身に付いているのです。これでは部下のパフォーマンスが上がりません。下がったパフォーマンスを見て、また文句を言う、人を変える、文句を言う、やめる、人を変える、こんなマイナススパイラルがこの会社で起こっていたのでしょう。そのような噂は秘書の方から聞きました。「こっちがやってやってるのに」このような思いは、会長さんの細かい態度に現れるのです。
たとえ自分の立場が変わっても、今の自分に権力がないとしても、全くの赤の他人に対してであっても、身に付いたものは自然に出てしまうのです。身に付いたものというのは、潜在意識の中に落とし込まれた自分の意識と考えていいかもしれません。
「この俺様に向かって!!」
「この俺を大事にしろ」
「この俺の力を認めろ!!」
このような思いがあると、無意識のうちに、このような行動をします。そして結果として、誰からも認められない自分を作り上げます。そして、これだけ権力があるのになぜ俺を認めない、と余計に権力を振りかざすようになります。
一番大切な、自分が自分を認めるということをしないのです。このスパイラルが永遠に続きます。そして、世の中で老害として言われているものは、ほとんどがこれであるような気がします。
今日は、「身に付いたもの」について考えていました。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。