後からこの会社に入ったはずなのに、あの人ばかりが成功してるような気がする、手柄を全部とられてしまったような気がする、そんな思いでイライラしたら、あなたのためのハートスタビライザー、ユキーナ ・サントスです。

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今日は、自分が損をしている、こんな出来事の解消法です。

それはつまり、他人ばかりが得をするということに目をしっかり向けること、その事実をしっかり見ること、そして変化を恐れずに経験していくことではないでしょうか?

 

京セラのフィロソフィーから、製品の声に耳を傾けると言う項目があります。それを私の仕事に当てはめて考えると不動産の発する声に耳を傾けると言うことになります。それに関連してお話をしたいことがいくつかあります。

それは、地域にそぐわない建物を作ってしまうことです。

どうしてそんなミスマッチが起こるかと言うと、それはその建物の所有者の意図によります。土地の声にも地域の声にも耳を傾けない。そして失敗を極度に嫌うと言うことから現れるのではないでしょうか? その失敗を正当化するために、無意識のうちに理由を考えます。どうせ私たちが虐げられている、どうせ私たちは成功しないようにできている、これは無意識の中にインプットしているわけです。ですからせっかく成功できる機会があったとしてもそれに目を向けず、失敗例を選んでしまうと言うことになります。具体的にお話しますね。

私は不動産投資アドバイザーをなりわいにしています。その立地に明らかにそぐわないような不動産が立っている場合、とても心が痛みます。リーマンショック後、日本人の高級ブランドへの消費が激減しました。高級ブランドの銀座からの撤退も相次ぎました。その中で言われていたのは、銀座はヤマダ電機などの家電の量販店しか賃料を払えなくなる、ということでした。当時収益を上げていて、家賃の負担が可能だと言われていたのは、家電の量販店位だったからです。こうした家電の量販店の主なお客さんは、中国人や韓国人です。今でも銀座の中央通りに行くと、たくさんの観光バスが並んでいます。すべて中国人の観光客を乗せたものです。銀座の中央通りから、華々しいブランドショップなどがなくなり、銀座4丁目の三越も、ソニープラザも、アルマーニビルも、すべて家電の量販店やドラッグストアとなり、働くのも中国人、買い物するのも全て中国人となったら、いてもたってもいられないような心の苦しさを覚えます。これまで30年以上も不動産を見てきた人間として、耐え難い光景です。

銀座は商店街など地元の方の勢力がとても強いところですから、そのような事はあまり起こらないかもしれません。けれどもポイントとしては、一つの点としては、このようなことも起こり得ると思うのです。そして、日本の不動産には外国人の所有規制がありませんから、気がついたら銀座の一等地はすべて、中国やその他外国の資本に買い占められてしまうということがあり得るかもしれません。

不動産の有効活用は全て、オーナーの思いです。オーナーの人間性が現れたものだと私は思います。自分が持つ不動産が、最大限にその価値を発揮して、街が潤う、日本の中のランドマークになる、そこでたくさんの雇用が生まれる、人々の憩の場になる、どんな思いをオーナーさんが抱くか、これにかかっていると思います。それをきちんとオーナーさんに伝えることができないのは、私たちアドバイザーの責任だと思います。

 

沖縄のリゾート開発では、この素晴らしい立地にこんなものを立てて!!とその建物の前で気絶したくなるような開発があります。その前を通るたびに、とってもとっても心が痛みます。もともと地域と一体化することを考えた建物ではないので、新築にもかかわらず、いつ見ても閑散といて閑古鳥が鳴いています。ホテルの窓やベランダから楽しそうに海を眺めている宿泊客も見たことがありません。自分にとってこのような心の痛みは何なのか、私はこのような不動産に対して何ができるのかを、毎日考えています。

 

その一方で、沖縄のポテンシャル、その立地が持つ潜在価値を最大限に引き出す計画もあります。これは沖縄の離島の例です。とても良い計画で、私は弊社のイギリスのパートナーと一緒に、この計画をお手伝いしています。言葉が悪くて大変申し訳ないのですが、この素晴らしいプロジェクトを地元の「しょうもない方たち」が台無しにしようとしています。どうして長期的な目線を持たないのだろう、と思います。稲盛氏がおっしゃるように、真面目にコツコツとやっていけば、その土地の所有者にとっても地域にとっても、かけがえのない財産になるのに、目先のしょうもない子金をせびることに血眼になって、沖縄の未来をつぶしている人がいます。これを見ていると本当に心が痛みます。心のそこから残念だと思います。悲しみが止まりません。

 

沖縄の開発は、よく「内地の業者だけが儲けて、地元の自分たちのところに一銭も落ちてこない」と沖縄の方がお話をしているのを聞きます。沖縄の方から嫌われるのを覚悟で申し上げます。一銭も落ちてこないようにしているのも自分、たくさんのチャンスがありながら、それに気づかず、そのチャンスを自らモロモロとつぶしてしまうのも自分です。自分たちにお金が落ちてこないのではなく、その大元を自分たちでつぶしてしまってるような気がします。「この蛇口をひねるとお金が出てくるよと」言われる蛇口があったとします。自分たちでその蛇口をもぎ取ってしまって、そこからポタリポタリと滴り落ちてくる水滴を手のひらで受けて飲み水にしているような、そんな状況ではないでしょうか?

 

とても辛辣な表現を使ったと思います。毎日毎日を、自分の仕事をど真剣に生きるので、オブラートに包んだ表現はできなかったのです。

この蛇口をきちんとひねればお金が出てくる、そしてその蛇口にホースをつなぎ、散水すればすべての芝生に水が行き届く、この事実に気づいてほしいです。この事実に気づくためには、経験しかありません。蛇口をひねってみること、蛇口からの水をどうすれば枯らすことなく溢れさせることができるのか、みんなに行き届かせる仕組みは何なのか?今までの沖縄にその仕組みがないのであれば、内地に行って勉強することが大切でしょう。そして経験してみて、その経験を持って帰ってくれば、蛇口から出てくる水を絶えることなくすべての芝生に行き渡らせることができるのではないかと思います。

これはまだまだ、言いたいこともあるので、続きは次回にさせていただきます。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。