どうして私が、いつもお局様にいじめられるの?山ほど仕事があって本当に辟易しているあなた、あなたのためのお仕事ソーター、ユキーナ ・サントスです。
いつも目上の人からいじめられる、この言葉にどきっとしたら、相談してみませんか? カウンセリングやってます!
今日は、目上の人からいじめられてしまう方のパターン、これを見てみたいと思います。
それは最初に答えを言ってしまうとこれなんです。相手からいじめられるようなことを無意識的にやっているのですね。
具体的に、ある女性のお悩みから説明します。この方は、国や地方公共団体の外郭団体で働いてらっしゃいます。
これまでも関連する企業に何社か務めたらしいですが、行く先、行く先でお局様、あるいはとても厳しい先輩に会い、たくさんの仕事をしなきゃいけない羽目になる、その職場のドンのような人から必ずいじめられヒステリックに当たられる、ということでした
セッションでこの方のお話をいろいろ聞いていきました。そうすると、自分の所属するその団体の「メンツに関わる、団体の評判を落としてはいけない、一般の方から敬意を集めるような振る舞いをしなければいけない」このような思いが出てきました。
そして、さらに直近でどのようなことでいじめられたのか、どのようなことでヒステリックに当たられたのか?これを聞いていました。
とても大切な国際会議で、お局様と言われる先輩が、年次報告を行っていた場にこのクライアントさんは同席をしていました。
統計資料の内容について、このクライアントさんはとても疑問を持ったそうです。その業界は福祉関連の業界だったのですが、お局様の先輩が、少子高齢化が進む理由について説明をしました。けれどもその理由が全て網羅されていないことに、このクライアントさんは、とても気になっていました。
そこで、このクライアントさんは、こういった内容も含めたほうが良い、そうでなければ我々のコケンに関わる、専門的ではない団体だと見られてしまう、このようなことをこの先輩にアドバイスしたそうです。
そうすると、突然その先輩が火がついたように怒りだしたということです。その後、すべてのレポートや報告書の作成を全部自分でやるように言われた、なので徹夜してでもやらなければいけない羽目になった、どうしてこんなにヒステリックに当たられるのか、職場ではいつもこのような目に合う…これがこのクライアントさんのお悩みなわけです。
お分かりでしょうか?このクライアントさんは、完璧でなければいけない、相手から下に見られてはいけない。自分が所属する団体は、その業界で尊敬を集めるようなリーダー的なものでないといけない、このような思いがあるのです。
そしてご自身の中で無意識のうちに、この自分の判断基準に合わせて周りの方にダメ出しをしていたわけです。ご本人としてみたら、当然のことをしていると思っていらっしゃるでしょう。そして、自分の所属する組織を最高のものにするのに何がいけないのか?と思っているのかもしれません。
でも心の裏にある事は、「自分のための利益」のような気がします。自分がこのような完璧なものの中に所属していたい、自分が思う完璧の基準の中に全て所属していないと不安になる。このような思いがあるのではないでしょうか?
そして自分を取り巻く人たちに、自分の周りを完璧の壁で固めることを無理矢理強要しているわけです。これは無意識のコントロールになりますから、当然相手からは強い反発がでてきます。先輩にとってみたら、このクライアントさんの、彼女の欲望を満たすために、自分のやっていることが一から十まで指図されるわけです。わけのわからないダメ出しのようなことをされるわけです。
それは当然、怒られるわなぁ…と言うのが実際のところでしょう。
このクライアントさんに考えていただいたのは、まず「だめ」をやっていただくということでした。たとえ1つか2つ誤った情報があったとしても、それが果たして本当にその所属している組織の全体の評判をガタガタに落とすことになるのでしょうか?これを小さなことからやって体験していっていただきたいわけです。
このような自分のことをいじめるお局様が周りに出てくる、職場を変えても必ずそういう人が現れる、という事は、いつも同じ状況が繰り返し起こっていて、宇宙がこのクライアントさんにもう大がい気づいた方がいいよ、と話をしているわけです。それをそのまま放置しておくと、後でとんでもなく「がつん」とやられることになりますよ、と警告してくれているわけです。
周りから総スカンを食ったり、自分が信頼しているこの組織から、裏切られたと思うような出来事があったりします。このクライアントさんが所属する組織もそうです。このクライアントさんは、勝手にこの組織に対して、私がこれだけ思い入れをかけて、これだけ情熱とエネルギーを注いでいるのだから、当然私に対してリワード(報酬)があるのは当たり前、と無意識のうちに思っています。ですので、自分の思った通りの報酬が得られなかった、自分が思った通りの結果が得られなかったとすると、これまでかけた愛情が全て憎しみに変わってしまうということにもなりかねません。
自分の憎しみから、組織を無理矢理動かすようなわがままが募って行き、将来的にはこの組織から切られてしまうようなこともあるかもしれません。それがいわゆる「がつんとやられる」ことにつながるのでしょうね。
なぜお局様か?ここ見てみたいと思います。どうしていつも、お局様からヒステリックにいじめられるのでしょうか? ここにも「あー納得!」の理由があるのです。このクライアントさんは、いつもいつも自分の理論武装、権力武装を考えています。ですから無意識のうちに、自分を最強のものにしてくれる人に近づいていくわけです。けれどもその中でまだここが足りないのではないか?、これがなければ完璧でない!という点が気になって気になってしょうがなくなり、相手にその完璧を無意識のうちに求めてしまうわけです。
その完璧には、組織のため、人のためという大義名分が伴いますが、それは組織のためでも人の為でもありません。このクライアントさんが、最強のものの中に自分が囲まれていたいという欲求を満たすためだけなのです。
だから、権力を象徴するお局様、キャリアのある人に近づいていくということになります。そのお局様をコントロールしようとするので、相手から強烈にいじめられる、と言うことになります。自分が求めた強い権力が自分に跳ね返ってくるのです。そこからいつもいじめられる、その縮図がこのようなことです。
だめをやっていく中で、少しずつ自分のこだわりをなくしていく、緩めていくことが必要になるかもしれません。いじめられる本当の理由、いじめをなくすには、このような観点から考えてみました。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。