会社から搾取されている!少しでもそう感じたら、お話してみませんか?

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今から12年前、私がイタリアのビジネススクールで勉強していた時、フランス人とブラジル人のクラスメイトが、カルロス・ゴーン の話をしていました。

 

他愛もない話で、彼はブラジリアン・フレンチか、フレンチ・ブラジリアンか?

 

という話ですが、ゴーンはこんなにも有名なんだなと、ちょっと意外に思いました。

実際は、ブラジル人の血が入ったレバノン人で、人生の若い時の多くの時間をフランスで過ごしたビジネスマンだと思います。

私も、外資系企業に10年近く勤めていたので、外資系のカルチャー、価値観はよくわかります。

ホームページに書かれている、経営理念やミッション、社会に貢献する、人類の幸福を追求する、平和を願う、平等と公平を実現する、いろんなことを書いていますが、その目的と実体があまりにもかけ離れている、という企業が多い気がします。

結局は一部の株主と、一部の経営者の為に会社が存続している。と思ったこともたくさんありました。

今回のカルロスゴーン氏は、自分の人生と将来、そして自分が蓄えた資産を奪われてしまったわけですが、宇宙の法則で考えると、これはとても当たり前の事なのかもしれません。

宇宙の法則は、奪ったものは、必ず後から奪われるということです。

その場では、自分は何も奪っていないと思っても、相手がこんなに搾取された、こんなに奪われた、と思っていたら、それは相手から奪う行為になります。

おそらく本人は、当たり前のことをしただけなのに、 自分はまったくの被害者だと思っているかもしれません。

被害者意識も、相手から奪われたと思う行為なので、マイナスのエネルギーになり、自分は被害者なのだから、これだけの見返りを得ていいはずだ、自分のものを返してもらっていいはずだ、という、これまた他から何かを奪う行為に転換していきます。

ゴールドマンをはじめとする投資家が、この摘発を行ったとされていますが、奪われたものを取り返す、自分達は被害者だ、という意識が消えない限り、その民族は永遠に幸せにはなれないと思います。

一生かかっても使い切れないだけのお金を持っていても、それでもまだ足りず、次から次へと、利益の追求を目指していく。ゴーン氏は本当に幸せだったのだろうかと思います。

一生懸命、世のため人のために働いて、寝る暇も惜しんで働いて、気がついたらこの会社で働く人が、とても幸せだと言っている。どういうわけかわからないが、自分は感謝されているらしい・・・。こんな環境を実現していたら、今回のスキャンダルはなかったと思います。

 

今が幸せかどうかわからないが、自分の食べるものの一つ一つに毒が入っているんじゃないのか?自分が乗る車が、本当に安全かどうか?いつもセキュリティを念入りにチェックさせる、自分が住むところも、海外に出張する時にも、いつ自分の敵が自分の寝首を掻くともわからない・・・側近の素行を必要以上に調査して、敵を早めに排除することに始終注力していた・・・少なくともそんな苦労はもう必要ない気がする・・・

もしもゴーン氏が、少しでもこんな思いになるのなら、 そんな経営者であったならば、今の事実は何も起こっていないと思うのです。

私は外資系にいながら、とても幸せな生活を送っていました。おそらく日本で一番、幸せなサラリーマンだったのかもしれません。

「私はあなたとできるだけ長く一緒に働きたい、私は何も悪いことをしていないのに、どうしてこんな目にあわなければいけない?」

私はこう思っていました。かつての上司に、日本撤退の事実を言い渡された時に、このように話しました。そして、会社の本当のトップ、会社を全てコントロールしてる人たちを恨みました。

今回のスキャンダルで、日産という会社自体が危うくなるとしたら、そこで真面目に働いてる人達もまた、こんなふうに思うかもしれません。

けれどもそうではないのです。

私も他から何かを奪ったので、このように奪われたのだと思います。

奪われたというマイナスのエネルギーを、感謝のプラスのエネルギーに変えて行くことで、このマイナスのスパイラルが止められるのだと思います。

これから激動が待っていると思いますが、全てのマイナスをプラスに変えていくという意識を持って取り組んでいけば、 プラスのエネルギーが回るようになるのだと思います。

ゴーン氏のこの事件から、たくさんのことを学ぶことができるのです。

宇宙の法則は、至る所で当てはまる、今日はこれを皆さんとシェアさせていただきました。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。