離婚でお悩みの方、気になる法律のなやみ、あなたと一緒に考えます、あなたのメンタル・リーガルアドバイザー、 ユキーナ ・サントスです。

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私は最近、不動産がらみで裁判所の仕事させていただくのですが、裁判や調停に関連する方といろいろとお話をさせていただくことが多いです。

中でも最近私はとても感心したのは、日本の裁判の中でも調停制度という仕組みです。

私の知り合いの方が調停制度に詳しいのですが、離婚調停と聞くと浮気をしたとか、慰謝料とかで何かと揉めたりすることがと思っていました。

でも私の友人曰く、とても難しいのは子供がいるケースで、子供どちらが真剣を取るか、真剣を取れなかった親が、子供にどうやって会うのか、それを相手に納得させるのにどうしたらいいのか、これがとても難しいケースだそうです。

例えば、奥さんが旦那と別れて子供を引き取って育てているとします。しばらくしてから、こちらの奥さんに新しい交際相手ができたとします。そしてめでたくこの方と結婚し、新しい夫も前の旦那との間の子供も自分の子供として育てたい、ということで養子縁組をしたとします。そうすると奥さんとしては、これから新しい家庭になるし、前の旦那とはなるべく縁を切りたいと思うわけです。

けれどもも子供にとっては、たった1人の実の父親なので、会いたいと思うし、父親の方も子供に会いたいとします。けれどもお母さんとしては、別れた旦那の影響子供が受けて欲しくもないし、俺を切りたいと思ってるので、合わせたくない、そこで揉めて調停に来るということがあります。

子供が小さいうちは、調停事件の裁判官、調停委員だけでなく調査官と言う子供の状況を専門に扱う担当者もついて、子供のために1番良い事は何なのか、この視点から両方の親を説得していくわけです。

いっか家にかいで1回か2回で、話し合いがつけば良いのですが、折り合いがつかないときには、こうした調停での話し合いが何回にも及ぶことがあるそうです。

私はこの話を聞いて、涙が出そうになりました。何故かと言うと子供のために、その子供は見たこともない大人が一生懸命長いこと何が1番いいのかを考えて努力してくれると言うことです。

私は子供の時には、親から愛されていない、と思っていました。そして親が自分のことを愛していないのだから、ましてや他人は当たり前、と思っていました。自分は誰からも愛されていないのだと言うブロックを作っていたのです。

けれども、私の両親が別れるかどうするかと言うすったもんだをしていた時、やはり同じようにこんなふうに、見ず知らずの大人が私たち子供のために何がいいのか真剣に考えてくれたことがあったのでしょう。もちろん両親は離婚はしなくて、調停もしませんでしたが、おそらく母親の周りのたくさんの大人たちが、私のことを真剣に考えてくれた、そういう事実が必ずあったと思うのです。

 

強いブロックを抱えてる人に多いのですが、誰からもかまってもらえない、誰も私の気持ちをわかってくれない、誰かも愛されていない、このような考えを抱く人が多いです。

けれども実際、日本の中で行われていることが、それと真逆で、全然関係ない大人が頭並べて一生懸命、あなたのために何が最善かをいつもしっかり考えてくれていたのです。

なんとありがたい制度でしょう。
自分では愛されていないと思っていても、こんなにたくさんの大人が真剣に、ときには実の親よりも強く、あなたの将来のことを思ってくれていたのです。

ビバ、日本の司法と思わずつぶやいてしまった夜でした。

 

 

 

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。