いつも雑用ばっかりやらされて、ほんとに嫌になる。とため息私ついているあなた、毎日の仕事を創造の喜びに変えましょうため息からのレスキュー隊、 ユキーナ ・サントスです。

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今日は、プチ仕事について書いてみたいと思います。

プチ仕事とは何かと言うと、自分が本来やっているメインの仕事、これに比べたら取るに足らない小さな仕事です。けれども自分の仕事ぶりや考え方が反映される作業といましょうか、その意味で重要な仕事、私はこのように考えています。

英語では、miscellaneousあるいはCosmeticsといいます。

今日は、ビジネスや人生で成功する上で、こうしたプチ仕事がいかに大切かということをお話ししたいと思います。

私もいろいろな委員会や、業界団体に参加させていただいています。この活動を通じて、ミーティングの議事録を作ったり、資料を作ったりしています。

これはもちろんお金にはなりません。けれども、人がこれを見るのです。これを見てあなたがどういう人か、どんな仕事をするか、どのぐらいのスピード感を持っているか、これを判断するのです。

だから、普段から、プチ仕事をおろそかにしないで、感謝を持って取り組むことが大切だと思うのです。

私のもとの上司は、私が世界で最も尊敬するビジネスマンの1人です。今から10年以上も前に、その時勤めていたドイツの会社のフランクフルト本社に呼ばれました。

夜7時ごろになって、私は東京の支社とメールのやりとりをするために会社に残っていました。そこに、私たちの部署のヨーロッパ統括責任者が現れました。そして私にちょっとおしゃべりしないかと言うのです。

どんなおしゃべりかと思いながら、彼のオフィスに入りました。ホワイトボードの前に彼が立って、不動産の所有権についてイラストを描いて説明します。借地権のこと、区分所有のこと、イラストを書いて私に説明してくれました。そして日本はどうなっているのかと聞くのです。

私は、彼が描いてくれたイラストを元に、わかりやすく図表にして、違いを英語で説明しました。

そしてさらに、これを評価でどのように考えるのか、英語で説明したのです。

「とても興味深い It sounds very interesting!!」

彼はこのように満足していました。ふと気がつくと、私たちは1時間以上そこで話をしていたのです。

その後ヨーロッパの経済危機が起こり、このヨーロッパ責任者は別の銀行に移りました。そして私をひき抜いてくれたのです。

いわば、このプチ仕事が1番最初の面接だったのです。もう夜の7時ですから明日にしましょう、と言っていたらこのチャンスはなかったかもしれません。あるいは、これは仕事ではないからと言って断っていたら、そのチャンスもなかったかもしれません。後からメールで説明します、日本人ならこういう人が多いでしょうね。英語で話すことに抵抗感を感じている人が多いと思います。

これもこのオランダ人上司にとっては、フラストレーションになるはずです。知りたい情報がわかりやすい形で、その場で提供される。これが重要なのです。

プチ仕事の別の例をお話しします。

今関連しているディールですが、ある弁護士の方と一緒に作業しようとしました。

この弁護士の方が気持ちよく働けるように、関連する人たちを紹介しました。この方といくつかやりとりをする中で、私は、その方は「論理的に考えて行動していない」のではないか、という印象を受けました。私に電話をして、「えーっと、自分の考えがまとまらない・・・」という発言があったのです。メモをとって内容を共有し、確認することもしません。

これも私の独断と偏見です。

この弁護士の方は、王子様、プリンスなのです。これまで人生のあらゆる場面で、たくさんの人がこのプリンスのために働いてきたでしょう。けれども、プリンスは、自分の立場を相手の立場に置き換えて、相手の身になって考えるということができないのです。だから自分の感覚で行動しようとします。それ自体、何も間違ってはいません。でも一緒に仕事をする上では、それでは困るのです。

彼がプリンスだということ、これがこのプチ仕事を通じてよくわかりました。大きなディールでは、この弁護士さんを巻き込むことができないのです。

小さなやりとりですが、重要なことがわかりました。

そして私もまた、同じような思いを他の人にさせているのだと思います。これを反省材料にして、どんなちいさな仕事であっても、誠心誠意、心を込めて取り組もうと思います。ほんの少しでもいいので、改善を求めて内容を向上させようと思っています。

たかがプチ仕事なのですが、そのプチには自分のひととなりが反映されます。これを考えて、小さなものに心を割こうと思っています。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。