家のシュジンは本当に何も手伝ってくれない、イライラする…これって昨日の私の事、と思ったあなた、パートナーに対する不満、喜びに変えてみませんか?パートの後の鎖つなぎ隊、ユキーナ ・サントスです。
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さて今日は夫婦円満の秘訣を考えてみたいと思います。
題して、玉ねぎ夫の功徳、パートナーを尊敬することがいかに大切か、これをお話ししたいと思います。
先日、ある外資系マダムの話をこのブログで書きました。
その内容を、あるニュースレターに発表しました。このニュースレターを読んだ方から、素敵な話だったとコメントをいただきました。
国にもよります、文化的背景にもよります。そしてこれは私の考えで実際にはそうでないこともあるかもしれません。一般に欧米では、人前で自分の配偶者のことを悪く言いません。
あるアメリカ人男性の話です。職場の同僚(日本人も含む)にこのように言ったそうです。「うちのワイフは料理がとても上手だから、いちどうちに遊びに来てくれ!!」
そこで日本人の同僚が手土産を持って遊びに行ったところ、凄まじい料理が出されたそうです。どんな料理かと言うと、玉ねぎを炒めて出しただけ、その玉ねぎも切り方がバラバラ、塩あじすらついていなかった、こんなものでした。
お腹を空かせて行ったのに、出された食事があまりにもまずかった。おかげで食欲もなくなってゲっソリしてして帰ってきたということです。
ここから考えると、2つの仮説があります。
1 このアメリカ人の夫が味がわからない。味覚音痴である。妻のこの玉ねぎでさえ、とてもおいしいと考えているらしい。
2 このアメリカ人の夫も妻の料理の腕が良くないのは知っている。それでも常にモチベーション上げて明るく楽しく料理をしてもらいたいがために、毎日のように君は料理がうまいねーと言っている。
皆さんはどちらだと思いますか?
私は2番のような気がします。というか、仮に1番であっても、何が問題だというのでしょうか? 1番でも2番でもどちらでもいいのです。大切な事はこのアメリカ人の夫が、実際に口に出して、妻の料理が上手いといい、うちの妻は料理が上手だと同僚に自慢しているという事実なのです。
実際においしいのか、無理をしているのか、これはあまり大した事では無いのです。こういうことを、このアメリカ人の玉ねぎ夫が言い続けている、これが大切なのです。ことあるごとにこのことを言っていれば、妻も大いにモチベーションが上がって、昔は下手だった料理もだんだん上手くなるかもしれません。そんなに周りの人が褒めてくれるなら、もっとおいしい料理を作ろうと思うかもしれません。そして初めて他の人の料理を味わって、研究していくのだと思います。これは、自分の料理を客観的に見る機会です。自分でこれはおいしいと思っていても、いわゆる本当のおいしい料理を食べてみると、自分の料理がいかにお粗末だったかに気づくでしょう。
そうすると、こんな料理でもおいしい、おいしいと言って食べてくれた夫に心のそこから感謝の気持ちが湧いてくるのかもしれません。そうなってくると、夫に喜んでもらおうと言う気持ちから、料理に対する態度も変わるのではないでしょうか?そして本当においしい料理を身に付けつけていくのではないでしょうか?
料理は気だといいます。私はあまりファーストフードを食べません。何年か前に、ファーストフードを食べたときに、全く味を感じなかったのです。それはやはり、料理の中に入っている気が、ほとんどなかったからだと思います。
私が中学生の時に、私の母親が作ってくれるお弁当が嫌でした。あまりにも嫌だったので、自分でお弁当を作るようになりました。それはそれで、私が料理を始めるきっかけにもなったわけですから、とても良かったと思います。今から思うと、母は、お弁当を作ることが、嫌で嫌でしょうがなかったんじゃないかと思います。いやな気、マイナスの気がたくさん入っていたので、私はお弁当開けるのも嫌だっただけです。
さて話を戻すと、私はこの「玉ねぎ夫」が素晴らしいなと思うわけです。実際の味はどうであれ、君はほんとに料理がうまいと言って、妻のモチベーションを下げなかった夫、偉いなと思うわけです。この妻に対してとても深い愛情があるのでしょう。妻の料理の腕はどうでもよくて、自分と一緒にいてくれるだけで幸せだと思っているのかもしれません。
もしこれで、この玉ねぎ夫が、自分の同僚たちに、妻のことを悪く言っていたとします。「うちの妻はほんとに料理が下手で、玉ねぎ炒めるのすらまともにできないんだよ。」仮にこんな風に吹聴していたとします。そうしたら、この玉ねぎ夫は、同僚を家に招くことすらしないかもしれません。
もしそれでも夫が同僚を家に招いたとします。そこで期待通りの玉ねぎ料理が出てきたとします。招かれた同僚は、やっぱりなぁと思うでしょう。この玉ねぎ男は、ほら俺の言った通りだろ、と自分のプライドを保てるかもしれません。
けれども、普段から料理上手だと言っていて、実際にめちゃめちゃ料理が下手な妻だった、こんな噂が流れるかもしれません。実際これが起こった可能性はあります。玉ねぎ男の面目が丸つぶれです。あの人の奥さん、料理上手とか言って本当はめちゃめちゃ下手なのよ…人が影でコソコソ言うかもしれません。玉ねぎ男のプライドは、ボロボロに崩れてしまうかもしれないのです。
大切なのはここです。玉ねぎ男は、それでも妻のモチベーションを上げることをとったわけです。誰がなんと言おうと君の料理は世界一だと言い、妻のモチベーションを上げてくれるような態度をとったわけです。自分のプライドなんて投げ捨てて、妻に敬意を払っているわけです。ここは本当に偉いなと思うのです。
玉ねぎ男の妻も、やがては料理を本当に勉強して、真実に気づいていくと思います。自分に料理をする楽しみを教えてくれたのは夫だったと、夫がそれをするのは、自分を愛しているからであり、自分に敬意を払ってくれてるのだと気づくはずだと思います。
そして料理の腕を上げて、いつもお世話になっている同僚の方に食べていただきたいと心の底から思うようになるのではないでしょうか?そして玉ねぎ夫と2人で料理を作りながら、同僚を家に招くことができれば、とても素敵な結末になると思います。
夫婦円満の秘訣、アメリカ人の玉ねぎ夫から考えてみました。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。