老後の生活がほんとに不安、二千万の預金なんてできないかもしれない、と不安になるあなた、あなたの不安を少しずつ和らげていきましょう、心配キラー、 ユキーナ ・サントスです。

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今日は、お金の使い方について考えてみたいと思います。

お金をどう使うべきか、ズバリ真実はこれではないかと私は思っています。自分の好きなこと、本当にやりたいことにお金を使う、使う額やタイミングが問題ではなくて、このスタンスが大事だと思います。

 

私がこれまで使った中で、1番大きなお金は、もしかしたら留学のお金だったかもしれません。留学の準備の予備校に行きました。これもまぁそこそこお金がかかります。当時の自分は働いていて、結婚ももちろんしていなかったですし、子供もいなかったので自分で稼いだものは、そのまま使うことができました。

当時、アメリカのMBAに留学すると、2年間で大体二千万円はかかると言われていました。私はイタリアのMBAを選び、全体の留学も1年半程度でしたので、それほどの出費をしないで済みました。

留学の願書を書くときに読んだインターネットの記事をいまだに覚えています。
「MBAは投資です!投資に見合うリターンが見込めない限りは、安易に取るべきではありません。」このようなメッセージだったと思います。

今、ここワシントンD.C.にいて、地下鉄に乗り、大学生と思われる生徒さん達を横目で見ながら、しみじみ思うのです。
留学して良かったな・・」と。その時の私には、当時働いていた日本の会社から出ることだけが全てでした。そして自分を自由に解放したいと思いました。海外に自由に羽ばたいていきたいと思っていました。

当時の私の英語のレベルではなかなか海外に留学することができませんでした。けれども、やはり海外に行きたいという強い意志があったからでしょう、ある時ひらめいて、イタリアのMBAを受けることにしました。そしてエッセイと言われる入学希望動機書を英語とイタリア語で書いてみたのです。これがおそらく受けて、日本人の私がとってもらえたのです。

そして過ごした2年間は、とても楽しいものでした。すべてのことが自分にとって勉強でした。もちろんいいことばかりでは無いですが、私を支えていたものは、それでも、日本の会社よりははるかに幸せだ、ということです。

例えば、イタリア人は皆働きたくないので、お役所的で、決められた仕事以外は、なかなかやろうとしません。お客様のために何かをするという気持ちがゼロでした。こうしたことにも腹を立てましたが、それでも日本よりは、はるかにマシだと思っていました。なぜかというと日本ではお客様のために何か良いサービスを提供する気持ちはさらさらない、でもそこで働いてる人たちは徹夜をしてでも働かなくてはいけないような忙しい日々だったのです。それで効率が上がるかと言うと、効率を上げることはほとんど求められていなかったのです。働きがいがない、でも忙しく働かなきゃいけない、これで私はとてもストレスを感じていました。

一方イタリアは、お役所主義なところがたくさんありますが、その分、働いてる人たちが、ある意味サボって自分の人生を楽しんでいるのです。私にはそちらの方がより健全に思えたのです。非効率がまかり通っていて、カスタマーのことを考えず、そこで働いてる人たちが疲労困憊してしまうような仕組み、これが日本でした。カスタマーのことを考えないのは当たり前、でもそこで働く人たちは自分の楽しみを追求している、これがイタリアでした。この2つを比べると、中長期的に見たら後者の方が、成長や発展の可能性があるように私は思いました。

このようなことを学ぶことができたのも、留学をしたからです。アメリカでもたくさんのことが勉強になりました。日本が世界を見なければいけないのは、グローバルな視点を持つためです。必ずしもアメリカやヨーロッパのやってることが正しいとして、それを100%受け入れなくてもいい、このようなことも留学をしたからわかりました。私にとってはこのようなお金の使い方は、何百万ドルの価値もあることだったのです。

一瞬一瞬がとても楽しいものでした。そしてこのようなお金の使い方をしたから、今の私があると思っています。留学から14年経って、もう一度DCに戻ってくることができました。ここで仕事する可能性がたくさんあります。自分のアイディアや考えがどんどん広がっていきます。

いろんな人と深い話をすることができます。ありがたいことだなと思います。それは全て私が、心の底からやりたいことのために惜しみなくお金を使ったからだと思います。貴重な体験や知識、自分のものの見方を買ったのだと思いました。

その意味では投資のリターンは金銭だけでは測れないと思います。けれども、「今ここで死んでも悔いがない」と思えるほど、真剣に生きていた、これは貴重な体験だと思います。この体験を買うことができた、それだけでも十分な投資のリターンだと私は思っています。

私の潜在意識が望んだものは、「世界がどう動いているのか教えてください」、このようなお願いだったのだと思います。そして私は心からそれを望んだので、潜在意識がそれを私に見せてくれた。このような流れだと考えています

 

さて、まとめてみると、お金は、自分が今これをしなかったら後悔する、今これを買わなかったら後悔する、ということに使うのが良い、これではないでしょうか?そうしている限り、お金ではなくても自分の満足感だったり価値観であったりいろいろな形でそのリターンは必ず自分に戻ってくる、私はそう考えます。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。