何を食べても満腹感を感じない、おかしい、寂しい女は太るっていうけど、ちょっと心配だな。。。と思ったあなた、あなたの不安を和らげていきませんか? あなたの心の声のスピーカー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

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今日は、食欲と味覚について考えてみたいと思います。

それはつまるところ、慣れ親しんだ味(soul food)かどうか、欲しいと思うもので胃袋を満たさない限り、胃袋がいっぱいだと感じないということです。これは単純に、物質だけではなく、意識が味覚とつながって、満腹中枢を満たすという脳の働きだと思います。

私自身の話をしますね。

ここブラジルに来てもう2週間ぐらいになります。毎日の生活は申し分ないのですが、それでもだんだんストレスに感じることが出てきました。

それは食事です。
ここブラジルでは主食はお米です。タイ米のような、細長くてパラパラしたご飯です。これにフェジョアーダと言われる豆の煮込みが主食になります。そして私はお肉を食べないので、お魚料理がついてきます。

姑が、毎日作ってくれます。

最初はとてもおいしいと思って食べていたのですが、最近苦痛になってきました。何故かと言うと、自分が慣れ親しんでいる味ではないので、なんとなく食べていて違和感があるというか、栄養になっていないような気もしています。

やはり味付けが違うからでしょう。日本人の私としては、ダシの味やお醤油味、これは欠かせないところです。

けれどもこちらは、基本的にはトマトやコリアンダー、レモンなどで味付けをし、これに塩胡椒と油です。さらに魚料理などには、デンデーと言われるヤシの実油をつけるようになります。

これはやはり観光客や食べなれない私にはちょっと合わないのかなと思います。

前回も、このデンデー油で味付けされた魚料理をたくさん食べた後に、夜中に気持ち悪くなって起きました。明け方までトイレにこもりきりで、大変でした。もちろんこれが原因では無いかもしれません。

でも、毎日毎日、フェジョアーダとブラジル風の魚料理を食べるたび、思うのです。

あー、お腹がすいたなと。

ご飯もフェジョアーダも、それなりの量を食べているので、満たされているはずなのですが、それでも空腹感がたまらないのです。

こんな体験をして思いました。

認知症のお年寄りなどで、ご飯を食べたのに、まだ食べてない、お腹がすいたなどと言う人がいる、この話を思い出しました。

今なんとなく、このような老人の気持ちがよくわかるのです。

自分が食べられたものでないと、食べ物として認識しないのかもしれません。

よく歳をとると、理性が衰えてくると言われます。理性で判断すれば、、大人なんだからこんなことを言うのはおかしい、という判断がきかなくなり、子供のようになるわけです。

そして、感覚がよくとぎすまされてくれるかもしれません。本能がむき出しになるのかもしれません。そして自分が慣れ親しんだ味と、そうでは無い味を正確に判断して選り分けるのでしょう。

 

老人ホームなどの食事には薬が含まれていると聞いたことがあります。

このような薬も、味覚に反応するものの1つかもしれません。今まで食べたものとは、何か違う味がする、このようにお年寄りは思うのかもしれません。

そして最初のうちはいいけれど、だんだん食べ続けていると、食べるのが辛くなってくる。食べておいしいと思わなくなってくるのです。

そして自分のご飯を食べていないので、いくら別のもので胃を満たしても、お腹がすいた、空腹だと言う思いが消えないのです。

認知症のせいでも何でもなく、このようなお年寄りは、ある意味、本当に正しい感性を持っているのかもしれません。

自分のご飯、慣れ親しんだ味から、いろいろなことを考えてみました。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。