こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

今回は京セラフィロソフィの「素直な心を持つ」について考えます。

稲盛氏はこのようにお話されています。

「素直な心とは、自分自身の至らなさを認め、そこから努力するという謙虚な姿勢のことです。

 

とかく能力のある人や気性の激しい人、我の強い人は、往々にして人の意見を聞かず、たとえ聞いても反発するものです。しかし本当に伸びる人は、素直な心を持って人の意見をよく聞き、常に反省し、自分自身を見つめることができる人です。そうした素直な心でいると、その人の周囲にはやはり同じような心根を持った人が集まってきて、物事がうまく運んでいくものです。

 

自分にとって耳の痛い言葉こそ、本当は自分を伸ばしてくれるものであると受け止める謙虚な姿勢が必要です。

 

経営哲学などという生真面目なことを勉強しようという人は、やっぱり素直さを心の中に持っておられるのでしょう。ねじれた心、斜に構えた心、素直になれない心では、私の話を聞こうという気には、なかなかなれないはずです。私は、「素直な心」というものは進歩の親だと思っています。素直な心がなければ、人間は成長、進歩していかないからです。

 

素直な心とは、自分の至らなさを認め、そこから努力する謙虚な姿勢であり、それこそが成功の鍵なのです。そういうことから、私は「素直な心を持つ」ということを、京セラフィロソフィーの中の重要な項目として挙げています。」

私は、この項目は、自分が自分自身の心の中に気がつくということだと思います。

ダメな自分、ブラックな感情を持っている自分も含めて、自分がこのような人間だと自分で認める、これが「素直な心を持つ」ための一番最初のステップではないかと思います。

 

「自分にとって耳の痛い言葉」、これを例にとって、自分の心に気づく方法、

これを考えてみます。

例えば、お客様や周囲の方から「○○をしたらどうか?」このように言われた状況を想定します。私はこの言葉に対して不快感をもったり、嫌な気持ちになったりします。

こんな状況の時、次の行動をとってみます。

 

1 その言葉の、何が嫌なのか

2 その言葉を聞いて、どんな感情が湧いてくるのか?

3 その言葉ではなく、どのような言葉を投げかけて欲しかったのか?

4 その感情だけを相手に伝えるとどうなるのか?

 

このような段階を経て、「自分の心に気づく」ことができるようになります。

 

1 その言葉の、何が嫌なのか

かつての私は、

人から優れていなければいけない、

馬鹿であってはいけない、

という思いを強く持っていました。

 

ですから、お客様や周りの方が、「〇〇をしたい」、という意向を述べただけで、

「このお客さんは、私にはその能力がないと批判しているのだ!」

と解釈していました。

 

物事を素直に取れず、まがって捉えていた結果だと思います。

ですから、自分が不快に感じる言葉の何が嫌なのか?

これを具体的に考えてみることが大切です。

 

2 その言葉を聞いて、どんな感情が湧いてくるのか?

お客様が、「〇〇したい」という言葉を聞いて、私はどんな感情を感じるのか?

これを考えてみます。

自分が馬鹿にされているようで、怒りが湧いてきます。

怒りの裏には必ず、第二感情が隠れています。

第二感情とは、次のような感情です。

私の能力に気づいてもらえなくて悲しい。(悲しみ)

認めてもらえなくて悔しい。(くやしさ)

関係を絶たれたようで寂しい。(寂しさ)

 

このような感情です。

 

あぁそうか、自分は、本当は悲しくて悔しかったのか、

そしてたまらない寂しさを感じていたんだな、

自分自身で、「自分がこのような感情を持っていた」ことを認めることです。

これが素直な心を持つための第二ステップです。

 

3 その言葉ではなく、どのような言葉を投げかけて欲しかったのか?

「〇〇をしましょう」という、その前に一言、私は、私の労をねぎらう言葉に触れて欲しかったのです。

例えば次のような言葉です。

「祐子さんには、いつも一生懸命やっていただいて感謝しているけれども、本当は自分たちは、このような内容を求めている。」

 

このように言っていただければ、

私の悲しみは小さくなっていたように思います。

 

4 その感情だけを相手に伝える

お客様に伝えるときに、

 

「申し訳ないのですが、自分がお役に立てていないようで、悲しく感じました。

私は○○さんから、次のようにおっしゃっていただけると嬉しかったです。

『祐子が***をしてくれて、とても感謝している』、

そして、『@@@』という言葉をいってもらえれば、もっと嬉しかったです。

『信頼している祐子さんにもうちょっと力を貸して欲しい。』

このように言っていただけると、私は単純なので、〇〇様のためにもっともっと頑張りたい、という気持ちになります。」

これが素直な心を持つための、第三番目のステップです。

シミュレーションの中で、相手に本音を伝えてみるのです。

ここの本音は自分の本当の感情です。

本音は相手への非難や批判ではなく、自分の感情だけを淡々と伝える、ということです。シミュレーションの中で伝えます。

実際に相手に伝える必要はありません。

 

このように相手に伝えることができれば、

実際に目の前に起こる現実は変わってくると思います。

 

けれども、現実で起こっていることは、全く逆のことです。

皆さん誰しも、自分の心を無視しています。

そして、自分がお客様から責められた、

このことに対する不快感だけを抱いて、

仕事を続けていこうとします。

 

そうすると、次のような行動を無意識のうちにしてしまいます。

 

1: 自分の存在意義を認めさせる。

→問題を拡大、あるいは炎上させて、

「自分がいないと困るだろう」という状態を無意識的に作り出す。

 

2: 自分がいかに有能であるかのアピール

本筋とは関係がない、専門的な部分や細かいことを取り上げ、

お客さんをこのような領域に引きずり込んで混乱させる。

 

3 相手との関係をつなぎとめるための行動

上記の1と2と重なりますが、

お客様との関係性をつなぎとめるために、

目を皿のようにして、問題を発見し、

それを焚き付け、自分だけがその内容を抱え込んで、解決しようとする。

 

結果的に、このような行動はすべて、

お客様から「自分が嫌われる」という結果になります。

 

「自分が認められたい」という動機に基づく行動は、

必ずと言っていいほど、逆の結果を引き出します。

逆の結果とは、お客様から嫌われ、お客様に迷惑をかけるという内容です。

 

世の中では、このようなことが、実際起こっています。

 

仕事の場面では、「空回り」といわれることかもしれません。

 

なぜこのようなことが起こるかというと、一番最初の段階で、

自分が自分を認めていないからです。

 

人から馬鹿にされてはならない、

このように思っている人は、

自分自身が自分のことを一番、馬鹿にしています。

 

自分が一番、自分に対して劣等感を持っています。

 

お前ごときが、

お前のようなレベルでは。。

と、絶えず自分が自分をディスっている状態になります。

 

これを解消するには、次のことをします。

自分の嫌なところ、

ブラックなところ、

ここに意識を向けて気づくということです。

 

自分の嫌なところに気づければ、

自然と「謙虚」になることができます。

 

そして、こんなに嫌な自分でも、

お付き合いいただいた周りの方々に、

自然と感謝の念が湧いてきます。

 

素直な心とは、このような心持ちをいうのではないかと思いました。

繰り返しますと、素直な心になるためには、

自分自身の感情に気づく、

その感情の深い思いに気づく、

自分を許し、認め、周囲や相手も許す。

自然な感謝の気持ちに満たされる。

 

これが、素直な心を作っていく基本ではないかと思います。

自分自身のことを絶えず振り返り、

自分のネガティブな感情に目を向け、

これを緩めていく、

これが謙虚な姿勢を持ちつづける、一つの鍵だと思います。

このように、絶えず謙虚な姿勢を保っていきたいと思っています。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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