こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

今回は、従業員をモチベートする、というタイトルで稲盛氏がお話をされています。タイムリーに、弊社もこのようなことを考えていました。

やはり、中小零細企業で、ビジネスを広げていこうとすると、人数を増やしていくことが必要です。けれども、名もない中小零細の企業に、優秀な人材が来てくれるはずもない、という前提もあります。

 

能力があり、熱意があり、そしてしっかりした考え方を持っている方々が、自分の会社で働く意義を見つけてくれるには、私の会社は「他では得られないような付加価値」を提供することが必要だと思いました。

それではどのような付加価値を与えれば良いのか?

この観点から、稲盛氏がおっしゃっている内容を考えてみました。
稲盛氏がおっしゃっている、従業員をモチベートするポイントは、次のとおりです。

1  自分の分身を作ること
2 信者を作る
3 仕事の意義を説く
4 ビジョンを掲げる
5 ミッションを確立する
6 フィロソフィーを共有する
7 おのれを無くす(とって変わられる覚悟)

1  自分の分身を作ること

 

稲盛氏はこれを「従業員をパートナーにする」とおっしゃっています。

「従業員を自分と同じ気持ちになって、仕事に当たり、事業を支えてくれる。まさに自分と一心同体になって仕事をしてくれる共同経営者とすることが、どうしても必要になってくるのです。『あなたを頼りにしている』という言葉をかけ、日々そのような姿勢で接することが必要になるのです。」

 

→ 今日、ある不動産の大企業の損益計算書を分析してみました。その社長さんは、一番になることを目的にされていました。負けることが嫌いだというのもおっしゃっています。その社長さんの発言を色々と調べて聞いていくと、ある意味、「中国共産党」のような一党独裁が見えてきます。

おそらく、トップが絶大な権力を持っているのでしょう。この社長さんが、1番にこだわる、負けず嫌い、数字で証明する、とおっしゃっているところから見ると、この社長さんには、とても大きなコンプレックスがあるように思います。

それは、「自分が人より劣っている」というコンプレックスです。

全く関係ないことに聞こえるかもしれませんが、実は巨大な中国という集団の本質はこれです。自分たちが世界の真ん中で、他の国や民族がすべて、自分よりはるかに劣っている、この事実にこだわり、この事実を証明するために何千年もの間、覇道に走っているわけです。

本当に、他より優れている人は、優劣にこだわりません。

自他の区別もありません。

優劣にとらわれるのは、自分自身が、誰よりも自分のことを、人よりも劣っていると考えているからに他ならないのです。

このような集団では、「トップの分身」は絶対に育ちません。

なぜならば、トップ自らが、自分にとって変わられることを恐れるからです。

もちろん教育の機会などもありません。

トップが人を信用する事は永遠にないものと思われます。

稲盛氏がおっしゃっているのはこれと正反対です。

中国共産党や、このよくあるワンマン社長のように、自分のこだわりが捨て切れないと、永遠に人は育ちません。

M&Aで会社を拡大する、また武力で制圧地域を増やす、このような事は短期的にはできるかもしれません。でもこうしたほころびは自然と崩れていくのです。

これは歴史が証明していることです。

従業員をパートナーにするとは、この強力なトップダウン意識を根本からひっくり返す、このようなことだと思います。

 

2 信者を作る

これは、「従業員に自分に惚れてもらう」と稲盛氏がおっしゃっている内容です。

 

稲盛氏は、事業を始めて間もない頃に松下幸之助氏の講演を聞かれました。どうすれば、利益が出るようになるのか?という質問に対して、松下氏は、「まず、思わなあきまへんなぁ」と答えたそうです。
これを聞いて、稲盛氏は、雷に打たれたような大変なショックを受けたとおっしゃっています。

稲盛氏の以前のお話で「儲けるというのは、信者とかくのや!!」という言葉がありました。
私はこれに大変な感銘を受けました。

 

我々は、お客様にしっかり信じていただかなければいけないのです。

儲けさせていただくには、お客様から、あなたの言うことなら何でも聞きます、と言われるほどに信じていただかなければいけないのです。

社長が、身の回りにいる、スタッフの方たちに信じてもらうことができなければ、ましてや、それより先にいるお客様に信じてもらうことなど、できるわけがありません。

どうすればスタッフから信頼されるのか?
これは、自分が人様から、信じてもらうことだと思います。

そのためには、自分自身を偽らない、自分の本心に自分が気づいていることを心がけています。

3  仕事の意義を説く

 

セラミック業界は3Kと言われていました。

「そのために取り組んだのが、仕事の意義を説くことでした。仕事が終わった夜に、いつも彼らを集め、次のような話をしていました。「『皆さんは、日がな一日粉をこねたり型を作ったり、焼いたり、削ったり、単調でつまらない仕事だと思ってるかもしれませんが、決してそうではありません。今、皆さんにやってもらってる研究は学術的に意義あるものです。東大の教授でも京大の教授でも、無機化学に携わる先生方は誰も、この酸化物の焼結という実用に手を出していません。今、我々はまさに最先端の研究をしており、大変意義ある仕事なのです。』」

 

→ 不動産の仕事というのは、レバレッジが利きます。

自分の手持ちの資金はわずかですが、多くのお金を借り入れて、大きなお金を動かすことができるのです。

不動産業界の中には、大きなお金を動かすことに恍惚としたエクスタシーを感じる方がいらっしゃいます。おそらく私の肌感覚では、不動産業界にいる方々の7割から8割位の方がそうだと思いますが、

このような方は、この快感を感じるために、馬車馬のように働きます。

人生の方程式(人生・仕事の結果=能力×熱意×考え方)の各要素のうち、熱意と能力が優れている方はこのような方です。

けれども、このような方は、根本の考え方が間違っているので、ジェットコースターのような人生を歩みます。アップダウンが激しく、人に感謝される喜び、必要とされる喜びを感じる事はほとんどないのではないかと思います。

先にお話しした、不動産会社の社長の例が良い実例です。

けれども、不動産の仕事の非常に重要な意義は、そこではありません。人々の生活に根ざした都市インフラを整備することです。我々の居住環境が快適であったり、日本全国くまなく、車や電車で旅をすることができたり、高度な機能を持った都市を作っていったり、これが不動産業に携わる重要な意義です。

日本は、アジアの他の都市と比べて、経済力が強いです。世界第3位のGDPを誇る国です。その理由の1つに都心インフラが強い事があると思います。
私が本業として携わっているのは、不動産の鑑定評価という仕事です。

これも、セラミックの製造工程と同じように、単調で地味な作業です。手間暇がかかり、その割には人から評価されません。「どうせこんな仕事」と思ってしまいがちなことです。けれども、この仕事があるからこそ、日本という国がこれほどまでに発展したのです。

ここまで整った、資産評価の仕組みがあるのは、おそらく日本くらいだと思います。
これは日本が世界に誇る素晴らしい財産です。この仕組みは、他の国々に無償で提供していかなければならないことだと、私は強く感じています。
このような不動産業のとても大きな意義を、私は日々、スタッフの方たちに説いていきたいと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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