こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

今回は、稲盛氏が、西部劇映画の幌馬車隊のリーダーのあり方をもとに、リーダーの資質をお話ししています。

リーダーの資質とは、以下のことです。

1使命感を持つこと
2目標を明確に描き、実現すること
3新しいことに挑戦すること
4信頼と尊敬を集めること
5思いやりの心を持つこと

一つ一つ説明していきます。
「」内は、稲盛氏のメッセージです。

 

3 新しいことに挑戦すること

 

稲盛氏は、GEのジャック・ウェルチさんのお話をされています。「Welchさんは、「私は、企業の存続・永続を考えた事は一度もありません。常に変革を志してきました。今日のGEは昨日のGEとは全く違うのです」と言い、企業の永続的な繁栄は変革の中から生まれる、と話しておられました。」

また、稲盛氏自身が、ネクストセンチュリーのインタビューを受けて答えた言葉が書かれています。『次にやりたい事は、私たちには決してできないと人から言われたものだ』これはまさに、京セラが創業以来大切にしてきた精神です。」

「他社が断ったものでも、我々ならできますと言って受注し、設備も技術も人材もない、まさにないないずくしの状況から、全員で苦心惨憺して製品を作り上げ、納品していったのです。」
さらに、「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」ことの大切さをお話しされています。
「私は、新しい(製品やプロジェクトの)構想を話すときには、頭の良い優秀な人間ではなく、すぐに私の尻馬に乗って、情熱を燃やしてくれるような、腰の軽いタイプの人間を集めて話をするようにしました。」

 

→多くの企業では、新しいプロジェクトには、プロジェクトチームをつくります。そのチーム全員が、構想から計画実行まで進めていくのです。けれども京セラは違います。構想と実行は、楽観的な人物、計画は悲観的な人物にさせているのです。人間の性質は、環境が変化しても、それほど変わりません。悲観的な人に、楽観的に仕事をしろと言っても無理です。また楽観的な人に、起こる全てのリスクを考えろ、と言っても無理です。その人の性質や考え方を生かそうと思う、これは、トップが持つ部下に対しての愛情です。このような愛情があるからこのフィロソフィーが生まれたのだと思います。これが、究極の適材適所であり、新規プロジェクトを確実に成功させる秘訣だと思いました。

4 信頼と尊敬を集めること

ここでは、リーダーが利己的であることをきつく戒めていらっしゃいます。

「つまり、「自分を愛すること、すなわち自分さえよければ人はどうでもいいというような心は最もよくないことである。修行ができないのも、事業の成功しないのも、過ちを改めることができないのも、自分の功績を誇り高ぶるのも、皆、自分を愛することから生じることであり、決して利己的なことをしてはならない」と西郷隆盛は言っているのです。私も、様々な判断を求められ、その判断で集団の運命が左右されるリーダーにとって、指針を挟むような利己的な人は最もふさわしくないと考えています。自己の利益を最優先するようなリーダーの振る舞いは、職場の指揮を著しく低下させるばかりか、組織全体のモラルをおとしめてしまいます。人の上に立てば立つほど、自分を大事にするのが一般的な姿であります。しかしリーダーは偉くなればなるほど、率先して自己犠牲を払うべきです。自分のことはさておき、自分が最も損を引き受けるという気概がなければ、人の上に立ってはならないと、私は考えています。

 

→日本でも海外でも、このような、私心のない人がリーダーであれば、人は皆、そのリーダーについていくと思います。
私が、外資系企業に勤めたくなかったのは、このようなリーダーがいなかったからです。世界の有名な銀行にでも、トップは、自分の身を守るためだけに動いていました。私にはそれが明らかに見えました。

5思いやりの心を持つこと

「(リーダーが)部下やその家族が素晴らしい人生を送ることを願う、また取引先やお客様、さらには地域社会に至るまで、自分を取り巻く全ての人が幸福であることを願う、そのような深い愛をベースに持ち、仕事や事業に当たるなら、周囲の人々の協力を得て、さらには天の力も得て、必ずビジネスがうまく進行していくはずです。

私は、この思いやりの心こそがリーダーが持つべき究極の資質であり、それがあって初めて、集団を永続的に幸福に導くことができると信じています。言い換えれば、集団のリーダーは、あくまでもその心に持つ、大きく深い愛をベースとして行動するべきであり、部下を畏怖させ、萎縮させるような強権を持って、マネジメントを行うような存在であっては決してならないと思うのです。」

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」といいます。
歴史を見てみても、聖書などの世界で知られている文献を見てみても、リーダーが辿る道はパターン化されています。

敵を倒し、民衆を助ける、このような偉業があって人はリーダーになります。けれどもリーダーになった途端、自分の地位を脅かすものが怖くなります。リーダーは能力が高いもの、若いもの、自分に意見を言うものが疎ましくなります。 そのようなことがあってはならない、これが、稲盛氏がいわんとしていることです。思いやりと謙虚な心を持つなら、その人はリーダーとしても、また人間としても成功して幸せな人生を送ることができる。このように稲盛氏はおっしゃっているように思います。

まとめますと、リーダーの資質は次の5つです。

1使命感を持つこと
2目標明確に描き、実現すること
3新しいことに挑戦すること
4信頼と尊敬を集めること
5思いやりの心を持つこと

この中でも、本当に大切なのは、「心」ではないかと思います。
心に愛がある人なら、家族のトップにもなり、また集団を率いていけるのではないかと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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