こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

今回のお話では、京セラの名誉会長、稲盛氏が1981年に京セラ内部で教育用にお話をされた内容です。

幹部(部下)の教育の本質は何か、なぜそれが必要か?何が教育なのか?これが語られています。

 

そのポイントは下記です。

1 捨て身(とって変わられる覚悟)

2 考え方を磨く

3 両極端を兼ね備える

4 私心をなくし、集団を代弁する

5 集団の利益を最優先する

6 物事を成し遂げる原動力は熱意

7 思い・念

8 すさまじい願望を持つ

9 常に多角化を考える。

10 人材は群生する

 

1 捨て身(とって変わられる覚悟)

「教育の一番の目的は、私の代わりになってくれる人を社内から育てるということです。できれば、私よりもっと優れた人に後をついでもらいたい。それが、このような教育をする目的ですし、皆さんが昇格していく目的でもあります。トップに立つ社長が、非常に優秀な人物であり、組織を率いる各部署のリーダーが素晴らしいリーダーに育ってくれるという事しか、今後も会社が立派であり続けられる理由は無いわけです。

若い社員の中で、技術的な能力から、人間的な資質、事業家としての才能などあらゆるものが備わった人間が育ってくるということが私の願望です。私はそういう人を待っているわけです。そうでないと、今、大学を卒業して、京セラという会社に入社してきている新卒者たちの期待に応えられないと思っています。

→ 会社存続の唯一の理由が、トップの人格であるということがわかります。そして稲盛氏は、最初から、自らを超える人の育成を目指されていたのです。教育の根本は、この「捨て身」、自分を踏み台にして、後輩を育てようという意思なのだと思います。

2 考え方を磨く

 

人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力に全て表されているのです。

それ以外にはありません。今、パーフェクトと言いましたのは、その「考え方」についてです。ひねくれ者はひねくれたままの、短気者は短気なままの考え方になるわけで、考え方の中には、人間性の全てが含まれてしまうのです。

→ 今、自分自身で自分の過去のトラウマ、「傷」を解消しています。20年前の自分の日記を読み返しています。人間の言葉や態度をフラットに、色眼鏡をかけずに見てみると、たくさんの愛が溢れていることがわかりました。20年前の、自分の心はたいへん、偏って、とらわれて、こだわっていたので、そのような愛など、世の中にあるわけがないと思っていました。本当は溢れるほどあった宇宙の愛を、ないものにしていたのは、自分だったわけです。「考え方」や、「心のあり方」が、いかに大切かが分かります。

 

3 両極端を兼ね備える

京セラフィロソフィでは、「非常な細心さ」と「怖がる気持ち」を持たなくてはならないと言ったかと思うと、「大胆であらねばならない」と言ったりもしています。一見すると矛盾するものを兼ね備えていること、それがパーフェクト、完全ということなのです。完全というのは、こちらにもシフトしない、あちらにもシフトしないという中庸ではなく、両極端を同時に持ち合わせることなのです。

 

→ 潜在意識を通じて人間の能力を考えるとき、自分が苦手とすることが、本当は自分が進むべき道である場合があります。苦手というのは、その時点でその分野や能力について意識をしているという事です。ですから苦手なところを注意して見ていくと、長所を伸ばすよりも、最終的な人の成長に効果がある場合があります。私も今、自分のキャラではない、そういうテーマにチャレンジしようと思っています。

 

 

4 私心をなくし、集団を代弁する

社長である私は、稲盛和夫、個人でもあるのに、会社のことを考えなければなりません。会社は何も言いません。お金が足りなくても、それは経理の人が言うだけで、会社そのものは何も言いません。少し利益が上がっても、経理の人がそう言うだけで、やはり会社は何も言いません。ましてや「もっと利益をあげたい」とも、「もっと経営を安定させたい」とも言わないものですから、社長である私が会社に代わって言わなければならないわけです。そうしますと、私はいつ個人にかえるのか、ということになります。私が個人にかえっている間は、私が自分自身のことを考えているわけですから、その間は会社としては機能しません。しかし、それでもおかしいのです。やはり社長というのは、かわいそうだけれども、もう個人にかえる事は許されないのです。

→自分の一挙手一投足が、会社が抱えている社員の将来に関わる、このような認識だと思います。一番でも申し上げましたが、それは、合気道の「捨て身」技に似ています。自分自身にとって、「もうこれ以上、私個人の幸せはいらない」と思うことです。社員の幸せが実現できるなら、この身を全て、なげうつことができるのか?と問われているような気がします。

 

5 集団の利益を最優先する

 

会社の利益になる事と、自分の利益になることの両方が同時に存在した場合に、マネジメントはどちらを優先するかということです。「自分の事はほったらかしにして会社のことを優先できるタイプ、しかもそれが無意識にできるタイプでないと会社のトップにしてはならないと思う」と私は言いました。アメリカでは、1番優秀な人でも、自分と会社を足して2で割って、自分も大切、会社も大切だというタイプです。・・・やはり私心をなくすということが重要です。幹部は高い給料もらってるのですから、全身全霊を傾けて仕事に打ち込んでもらいたいのです。集団のためにそんな役割を引き受けられる勇気を持っているということも、リーダーとしての必須条件です。

 

→ 科学者の、武田邦彦先生のお話の中に「絡合(らくごう)」という考え方があります。「個」は「種」、「集団」のために存在するという考え方です。動物、植物の世界でも見られるようです。「個」が我が身を犠牲にして、「集団」を存続させる行動をとるのです。植物や動物に見られるわけですから、これは遺伝子レベルで組み込まれている働きのようです。稲盛氏がおっしゃるように、日本が、世界第3位の経済力を誇るのも、戦後短期間でこれほど経済が成長したのも、日本という国が世界の中で唯一の最長の歴史を持っている国家であるのも、すべて絡合という仕組みが我々のDNAの中に落とし込まれているからだと思います。集団を存続させる、この考え方が、いかに大切かが分かります。

6番以降は、次回にお話します。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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