結果がでる学び方ー学ぶ姿勢ー　その２

こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ・サントスこと富塚祐子です。

盛友塾ので中小企業の経営者の方々が、何をどうやって、稲盛氏から学ばれていたのか、これをお話していました。

偉大な経営者から物語を学ぶときの、「学ぶ姿勢」について考えました。

1 人の叱り方、怒り方を学ぶ
2 自分自身と向き合う
3 反省の仕方/ 姿勢を学ぶ
4 執着をなくす
5 時間を大切にする
6 共有する
7 強く願うこと

今日は４－７を説明します。

4 執着をなくす

ある塾生の方がこうおっしゃっています。

（中小企業の悩みは）頑張ったら頑張るほど相続税が高くなっていく事でした。株価も土地もとても上がって、会社が自己資本を積み立てればつみ立てるほど、つまり稲盛氏の言う通りにしていったら、全部そのまま負担がこちらにかかってくるわけです。（そこで稲盛氏に）こういう相続の問題はどうしたらいいと思うか聞いたのです。そうしたら『お前、自分で独立せい。一から始めたらええんや！』とそれでおしまいです。親父に『稲盛さんがこう言わはった。俺もこれだけ頑張って借金が増えるというのはおかしい。だからやめるわ』というと親父は『お前の好きなようにせい』となって、社員株主会を作ったり、不動産を会社のものにしたりして、個人が借金をしないようにしていったのです。
簡単な答えだったわけです。
『そんなもんにこだわるさかいや。親の飯を食っているのと一緒やないか。ゼロからスタートせんとあかんのや』とよく言っておられました。

→がんばって会社を大きくすると、相続税が高くなり、負担がかかってくる。
これは、中小企業の問題の中でとても大きなことです。

相続税を少しでも安くしよう、節税しようというところから、様々なおかしな事が起こってきます。不必要に借金を増やしたりします。

家族経営、ファミリービジネスのとても良いところは、新規事業を起こすときに必要な資本が潤沢にあるということです。

これだけ株価が上がり、資産が増えてしまったと考えるのではなく、そこをもとに、多角化をどのように図っていくのか?このように考えた方が良い、と稲盛氏がおっしゃっているのだと思います。

自分が奪われる方に意識をとらわれるのではなく、与える側に回れとおっしゃっているのだと思います。奪われたと苦しむのではなく、その気持ちを反対のベクトルに向けなさいとおっしゃっているのです。マイナスの気持ちを何かを新たに生み出すエネルギーに変えよ、とおっしゃっているのだと思います。

本業が1つだというのは、ある意味危険です。コロナ禍で皆さん実感されていると思います。こんなわずかな時間で世界がガラッと変わってしまうのです。それであるならば、資金があるうちに、しっかりと事業の多角化を図っていく、これもとても大切なことだと思います。

5 時間を大切にする　

「『もったいないな。俺も時間を割いて、忙しいのにここにきているのやから、もうちょっと聞きたいものがいっぱいおるやろ。勉強せえへん奴ばかりやな、お前たち』やはり塾長より勉強するつもりで学ばないといけないのです。」「当時、みんなに教えていただいているという謙虚さがあったね。今、塾長の所へ行ってしゃべっている若い経営者は、親が500億円の事業をやっているのに、さも自分が500億円の事業をやっていますという言い方やから、あほかいなと思って聞いている時がある。そんな時は塾長もあーそうと言う感じで真剣に答えておられないと思います。」

「・・・よく稲盛氏がおっしゃる、『優しさと厳しさは字える縄のごとし』という話があるじゃないですか。勉強会ではこっぴどく叱られても、後のコンパの時に『あれはああいうたけど、こうなんやで』というフォローがある。だから他の経営者にない人間的魅力が強烈にあって、この人についていきたいという気持ちにさせられます。

… .例えば、世界大会だったら四千何百人で塾長を見ている。それが例会だったらもっと少人数で1000人になる。海水浴行ったら、たった200人でもうそこで塾長に触れられる。それは行かないと損だと私はいつも言うわけ。まして、それこそ裸の塾長が見られるわけで、そういう機会は盛和塾生だからこそあるわけだ。それを逃しておいて、スクリーンのこっちから見ていて、話が遠いのなんのといってもね。そうではなく、自分でチャンスを見つけて、そこへ行くかなんだ。まして海水浴の晩なんて座敷で懇親会もするしね。」

→ 時間について、改めて考えさせられる内容です。「相手の時間を大切にすること」がとても大切だと思います。

宇宙の法則では、自分が出したものが自分に返ってきます。
ですから、相手の時間を大切にしようとすれば、相手からも自分の時間を大切にしてもらえるのです。

ではどうすることが、時間を大切にすることになるのでしょうか?

これは、稲盛氏がいつもおっしゃっているように、毎日を「ど真剣に生きる」と言うことではないでしょうか?

スポンジが水を吸うように、そこで聞いた一つ一つを漏らさずに自分のものにしていく。そしてただひたすらにそれを実践していく。

さらには、相手の求めていることを敏感に察知して、その相手の求めている事を提供できるようになると時間の使い方がとても上手になると思います。

これは察する能力です。

合気道の山口先生がいつもおっしゃっています。察することができなければいけない。

けれども、自分のことだけしか頭にないと、察することができない。

自分の中で自分の答えと形を持っていると、察する感度が鈍くなる。答えと型を持っている心では、自然にしていたら気付けることが、気づけなくなる。

その通りだと思います。

だから、稲盛氏も、繰り返し繰り返し、経営者が清らかな心を持つことが、いかに大切かとお話をされるのです。

相手を察すると、本当の時間の使い方が分かります。相手のエネルギーを奪わないようになります。それどころか、自分のエネルギーを相手に流すことができるようになります。
そうすると相手との間で、とても良いエネルギーの循環が起こります。

このような姿勢で、謙虚に物事を教わりたいと思います。

6 共有すること

「稲盛氏は個人的に質問されても、それを共有するようにお答えになっているのです。

よく稲盛氏が突然ぱっと立って、『今こんな質問があったけれど、これはこうやで！』と皆にいったりしていました。・・・そうそう、『おい、みんな、ちょっと聞け』とかね。良い質問があったら稲盛氏が立ってみんなに披露されるのです。」

「新しく入られた塾生の方も、自分だけでフィロソフィーに取り組むと言うより、習ったことを社員と共有することが大切です。フィロソフィーを社員に伝えて、それを共有されている会社は良くなっていきますね。習ってきたことを自分だけのものではなしに、社員とともに共有するということが勉強になると思います。

→ 稲盛氏のこのような姿勢を見ていると、自分が学んできたことを、会社に持ち帰り、自社の仲間に伝えることも、稲盛氏が盛和塾でやったのと同じような態度でできるようになります。社長自身が、学んできたことを人に話すことで、話す内容が自分の心の中により染み込んでいきます。

7 強く願うこと

「稲盛氏は、潜在意識での思いの強さを存分に発揮しておられるのです。潜在意識に透徹するほど強く長く思われます。そうすると、潜在意識は24時間、それを実現するために働き続けますから、稲盛氏のされる事は全部実現して行きます。不思議ですね。。。。。
稲盛氏は世のため人のためという、それを実践しておられるから、我々にしてみたらありがたいことです。それは、やろうと思ってもなかなかできないことです。何をするにも、まず、そう思わんとあかんということです。『思わなあきませんなぁ』というのは、松下幸之助さんの言葉だけれど、稲盛氏はそこから本気でそう思われて、本当に実現していく。」

→潜在意識を書き換えるには、様々な方法があります。

その方法の一つに、本当に潜在意識を変えることで、人生が変わっている、このような人を間近で見ることです。

さらに、その人の話を聞く、これは、潜在意識を変えるのにとても効果があります。

多くの塾生は、このような素晴らしい成功は、稲盛氏だからできるのであって、自分ごときにできるわけはない、と思います。これはおそらく、一番、稲盛氏をがっかりさせる態度だと思います。稲盛氏がこれほどエネルギーを注いで、お話をされているのに、そのエネルギーを受け取ろうとしないわけです。

ですから相手の時間を無駄にすることになるし、自分の時間も無駄になります。

できるかどうかを考えるよりも、まず稲盛氏の話を聞いて、そのエネルギーを直に受け取る。おそらく京セラの社員たちもこのように感じていたのではないか?と思えるほど稲盛氏から発せられるエネルギーを体全体に流していく、これが必要ではないかと思います。

そうすると、自分の心の中で「まず思う、それも強烈に思う」ことができるのではないかと思います。

自分の人生を変えるために、「人から学ぶ」その時の姿勢は次のようなことです。

1 人の叱り方、怒り方を学ぶ
2 自分自身と向き合う（逃げない）
3 反省の仕方/ 姿勢を学ぶ
4 執着をなくす
5 （相手と自分の）時間を大切にする
6 共有すること・共有の仕方を学ぶ
7 強く願うこと・エネルギーを取り入れる

私自身、まだまだ上の全てが完璧にできているわけではありません。けれども、学ぶ内容を日々新しく、クリアな心で取り入れていきたいと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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