こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

今回は、稲盛氏が、「なぜ、JALの奇跡的な再生が成功したのか?」これをお話しされています。

稲盛氏は、天の助けがあったと確信している、とおっしゃっています。さらに、最近、アフガニスタンで医療活動にあたった中村哲医師の本を読みました。中村医師は深刻な干ばつで砂漠となったアフガニスタンの荒野に灌漑事業によって水を引き込み、耕地を作り出しました。こちらも、地元の人々は不可能だ、と言っていた事業を可能にしたものです。中村医師も、天が我々と共にあったとおっしゃっています。

この2つの話から、どのような条件があれば、天が味方してくれるのかを考えてみたいと思います。

天が助けたくなるリーダーの資質は次の通りです。

1  きれいな心を持つこと(野心がないこと)

2 けなげにひたむきに努力すること

3 サムシンググレート(偉大な力)を信じること

4 自分の持っているものを世に伝えること

5 流れに逆らわない(与えられた仕事を懸命にやる)こと

 

一つずつ説明していきます。

1  きれいな心を持つこと(野心がないこと)

「私が最終的に再建の任にあたることを承諾した理由については、まずは残った日本航空の従業員をなんとかしても救うため、2番目には日本経済再生のため、3番目には国民の利便性のためでした。」

稲盛氏は、自分の経営者としてのキャリアの最後を飾るため、などご自身のことは考えていらっしゃいません。

稲盛氏は、JALがアメリカン航空とのアライアンスの提携の話を継続するかどうか、という話をされました。その後アメリカン航空の倒産の話もされました。

「ことほどさように、経営とは波瀾万丈です。昨日、助けてくれた友人が、今日、倒産してしまう。それは、人生も同様です。一寸先はどうなるか、全く判りません。そのような厳しい経営や人生であるからこそ、素晴らしい生き方を示し、素晴らしい人間性で対峙し、相手を感化していくことが必要です。そうすれば、相手もそれに心打たれ、そういう生き方を返してくれるはずです。経営者として、社員はもちろん、会社を取り巻く全ての人たちを感化し、変えていく。(経営者はその感化の程度と同じくらい真剣に)良きことを思い、良きことを行わなければなりません。そうすれば、必ずめぐりめぐって、自分に返ってくる、それが世の真理なのです。」と稲盛氏はおっしゃいます。

 

中村哲先生はクリスチャンです。アフガンの混沌と戦乱の中、たとえ相手から撃たたれても、こちらから撃ち返すな、とおっしゃっていたそうです。

稲盛氏も良くおっしゃいますが、インドの哲学家の言葉があるそうです。「偉大な計画の成就は、ただその人物の心の純粋さによる。」

計画が大きければ大きいほど、それを成し遂げる人の心がいかに純粋で、欲や利己的な心にまみれていないかがポイントになります。

 

2 けなげにひたむきに努力すること

「皆さんに『心を浄化し、素晴らしい心を持つようにしなければなりません』と説いているように、80歳を迎えた私自身が、そういう心を持って、給料含め一切の見返りを求めず、ただ必死になって、難しい日本航空の再建に取り組んできました。その健気な姿を見て、神様が、天が、自然が(我々を)応援してくれたのではないかと思うのです。つまり、日本航空の再建とは、私がやったものではなく、この世の絶対的存在がやらせたものではないか、と思うようになってきたのです。」

 

また、アフガニスタンの状況について見てみます。国連や、各国が支援物資を送り、現地の有力者と癒着し、利権を取ろうとしていました。その中で、中村医師は、深刻な干ばつの危機を訴え、ボランティアスタッフとともに井戸を掘っていきました。

(写真はこちらからお借りしました。http://www.peshawar-pms.com/)

現地の人々と、深い絆で結ばれたのも中村医師が行うボランティアの団体だけだったということです。アフガニスタンの現地の方が、中村医師に、世の中には、自らの利益のために動く人、他人のために働く人、この2つしかいないとおっしゃったそうです。

ボランティア、世界平和、国際協調などは、このような、清い心が前提になって行うものではないかと思います。

 

3 サムシンググレート(偉大な力)を信じること

(JAL再生はこのような絶対的存在の後押しがあったから、達成できたものではないか) 「そうでなければ、あのような(JALの)奇跡的な回復ができるはずがないと思うのです。人の力ではなく、まさにサムシンググレートとしか言いようがない、大きな存在が応援し、後押しをして、私に再建をさせてくださったのではないか、そのように思えるようになってきたのです。」と稲盛氏はおっしゃいます。

 

中村医師の活動は、アフガニスタンで井戸を掘ることから、大きな灌漑事業へと進みます。この事業が進むにつれ、様々な危機にも直面します。そして、集中豪雨の中でも、川の氾濫を防ぐことができたのは、天の助けとおっしゃっています。

4-5 は次回のブログで説明します。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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