お正月で実家に帰ったら、家業をつげって言われるに決まってる…あーほんとにブルーになる。こんな風に思ったあなた、あなたのメンタル解消しませんか?心に寄り添うアドバイザー、ユキーナ ・サントスです。

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今日は伝統芸を通じて引き継ぐものは何か?テクノロジーで残していくものは何か?こんなことを皆さんと考えてみたいと思います。

ずばり私の意見はこれです。テクノロジーそのもの、いわゆるアウトプットではなくて、テクノロジーを生み出すことができる発想や感性、これこそが残すものなのだと思います。

 

具体的に説明しますね。

今日は日本の伝統工芸やその技術をどのように伝えれば良いのか?これを考えてみたいと思います。今年は宮大工の設計、建設の業や、日本舞踊など日本の伝統芸能に関わる機会をとても多くいただきました。

ありがたいことだと思います。
こちら、曽根秀一教授の著書を拝読する機会もいただいています。日本の宮大工の技術を引き継ぐ一族の興亡について書かれています

私からすると、そんな昔に免震構造のような技術を日本人が考え出し、これを引き継いでいったというのが、とても驚きです。そして同時にこう思いました。日本人にこんな優れた技術があったのか?この技術はなんとしても引き継いでいかなければならない。そしてこれを引き継ぐことができないのかと考えました。

例えばこの技術自体は、グローバル的に考えると別の国の人がそのまま使うことができるかもしれないのです。

けれども、今日、老舗やファミリービジネスの研究をされている吉村正裕さんの書かれている講演記録などを拝読し、ぱっとヒントを得たように思いました。そうだったのか!!と目からウロコのような思い出しました。

どのようなことかというと、引き継ぐものと変えていくもの、この2つがあるということです。

こちらの吉村さんは歴史のある造り酒屋の6代目の当主です。同時に吉村さんの代で、多くの新規企業を作り出しています。新規起業の中の1つが、コンサル業やアドバイザー業、講演活動などです。

 

商品やサービスの形態、こちらは変化するものと吉村さんは位置づけていらっしゃいます。

古くから続いている造り酒屋という業態も、吉村さんのそこへのこだわりを私は感じませんでした。むしろこだわっていらっしゃるのは経営理念であったり、いわゆるフィロソフィーの部分、そして引き継いできた名前や屋号というものです。

ここを考えたときに、私は、はっとしたのです。作り上げたものはその時の人間の英知がなせる技であり、本当に大切なのはその英知を作り出す源、これを面々と受け継ぐ意識ではないかと、これこそが本当に引き継いでいく価値なのではないかと私は思ったのです。

宮大工の仕事にしても、仕事や技術、出来上がった建造物というのは、あくまでもアウトプットであり、本当に必要なのは、その時代、時代に応じた災害は何か?どのような形で乗り切ればいいのか、そこを見極めてそこに対する解決策ソリューション を作るような魂、スピリッツではないかと思うのです。

日本は昔からたくさんの地震がありました。今後、地震に対する技術は、またどんどん進んでいくでしょう。ある程度の地震では壊れない技術が出てくることと思います。この先の自然災害というと過度な温暖化や、水害、環境の汚染による気温や水温等の変化、こうしたものが挙げられるのではないでしょうか?これらは今から予測できる内容なので、そこに向けてどのような技術を使えばいいのか?あらゆる技術を考え、試し、そして試行錯誤を繰り返す、そして最適なものを作り上げていく、ここへの感性だと思います。

親から子供へ引き継いでいかないといけないのは、このような感性だと思います。それはある意味で、人間が生まれ持ってきた本能のようにも思います。そして日本人がどのような風土で、どのような環境で今後暮らしていくのか分かりませんが、おそらく他の民族ではない日本人がよく気がつくことのできる何かそこからヒントを得てテクノロジーが生まれていくのかもしれません。

こうした感性を今の世代から次の世代に引き継ぎ、絶やさないようにすることが1番大切なことなのではないかと思いました。

 

今日は、あるいは今年一番と言える位の重要な発見をもらったような気持ちがしました。

ありがとうございます。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。