この人のために働こう　その２

こんにちは、あなたの心に寄り添う不動産・投資アドバイザー、ユキーナ・サントスこと富塚祐子です。

今回は、京セラの役員だった方が、稲盛氏のエピソードを話しています。

京セラの社員の方は皆さん、稲盛氏をとても尊敬されています。

そこから、リーダーとして尊敬される秘密がわかります。

従業員に「この社長のために働こう」と思わせる要素、これが何かが分かります。

今回は、その要素を考え、どうすればこの要素が自分に備わるのか?これを考えてみたいと思います。

その要素とは、次の内容です。

1 従業員の人柄を見る

2 驚くほど感動させる

3 嫌われることを恐れない

4 真面目な正しい考え方で行動する

5 他人事を我が事のように話を聞く

今日は４－５についてお話します。

４真面目な正しい考え方で行動する

稲盛氏がJALの話をされています。新生JALにおける初年度決算は、売り上げ1兆3622億円、営業利益1884億円、利益率14%と創業以来の好決算となり、この利益額は全世界に多数ある航空会社の中で最高だったそうです。

「私自身も、全く未踏の分野である航空運輸事業に乗り出していき、先程の人生方程式（人生・仕事の結果＝　能力×熱意×考え方）のように、能力を変えようがないため、一生懸命、なんとしてもJALを再生しようという熱意は人一倍かけてくださいと（社員に）訴え、同時に、今まで皆さんが日本のナショナルフラッグキャリアとして傲慢に振る舞っていたその意識を根底から変え、素晴らしい人間として真面目な正しい考え方に変えてくださいと、全社員に説いていきました。それだけで、このような素晴らしい変化を遂げたのです。」

さらに京セラの社長のAさんのエピソードがあります。Aさんがパナソニックに営業に行った時に、パナソニックは上位3社としか取引をしないと何度もお断りをされたそうです。Aさんは松下幸之助さんの言葉を思い出しました。

「私は松下幸之助さんの話を聞きましたが、購買部長のおっしゃるようではありませんでした。良いもので安ければ、どこでも取引しますということをおっしゃっています。」

すると、購買部長の顔色が変わり、そこから取引ができるようになったと言うのです。その日のうちにAさんは稲盛さんに電話をしたそうです。すると稲盛さんは大変喜んでいました。Aさんも喜び勇んで会社に帰りました。帰社は午後10時を回っていました。すると会社の門の前で立っている人影が見えます。なんと稲盛さんが外に出て待ってくれていたのです。そしてAさんの姿を見るなり近寄って、「おお、よくやってくれた!」と握手をしてくれるのです。この時、Aさんは「この人のために精一杯尽くそう」と思われたそうです。

稲盛氏は人として正しいことをしたAさんを誇りに思い、大切にしたのです。これは2番目の、従業員が驚くほど感動させる、というポイントと重なってきます。

５他人事を我が事のように話を聞く

京都銀行の顧問の方がおっしゃっています。「稲盛さんは私たちが、こういう話があるのですと言うと、本当に真摯に聞いていただきました。大きなシステム手帳を持って、稲盛さんがそこに書かれるわけです。そして、ほぉと耳を傾けておられました。何をしておられるのか尋ねたら、その時にはそのことだけをド真剣に考えるとおっしゃいました。人間は神様ではありませんが、そのことだけに集中して考えれば、はるかに物事を正しく判断できます。雑念を持っていたら、絶対にダメで、判断を誤ってしまいます。少なくとも5分間なら5分間、全てを白紙にして、そのことを徹底的に考えるのです。

また、自分がこう答えれば相手は喜んでくれるだろうと色気を出したら問題を起こしてしまいます。稲盛さんは自分のことよりは会社、社員、ひいては社会のために何ができるのか、お役に立てるのか、そのことだけを考えて行動されているのです。自分の名誉のためなどと考えると失敗します。

今回は、京都銀行の方へのお話の内容が載っていました。その中で、ベンチャー企業の社長の見分け方をお話しされています。

金融機関が信頼できる社長の資質とは、次のようなものです。

1、高い専門的技術力を持っていること

2、夢を持ちチャレンジする心を持ち続けていること

3、潜在意識に透徹する強烈な思いを持ち続けていること

4、事業の意義、目的を明確にすること

5、人間として正しい判断を下すこと

このような要素が、行動に現れると、尊敬されるリーダーになると思います。

できていないところを素直に反省し、まず、自分がこのように生きよう、と決意するところから始まるように思います。

自分の腹を決めたいと思いました。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。