こんにちは、あなたの心に寄り添う自分軸アドバイザー、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

前回のM&Aの話から、宇宙に流れる「愛と誠と調和」について考えています。

 

この箇所は、京セラフィロソフィーの中で私が1番好きな箇所です。

なぜここがこれほど好きかというと、自分の使命について考えているからです。

最近、私の使命は、命や魂と深くつながったところではないか、と思うようになってきました。

今回のお話は「経営者は何のために働くのか」というタイトルです。

究極的には、宇宙の「愛と誠と調和」を企業の中に実現すること、これが経営者の幸福感につながるから、だと思います。

このような視点で、何のために経営者が働くのかを考えてみたいと思います。

 

「自分はできるだけ楽をして労働者をこき使い、大儲けを目指す経営者が数多くいます。またベンチャーを起業し、上々で一攫千金を果たし、若くしてリタイヤすることが、人生の目的だと考えている経営者も、国を問わず少なからずいます。そのように、儲けたい、楽をしたいということが人生の目的では、結局、経営者自身も真の幸福を得ることができませんし、企業を永続的に発展させることもできない、と私は思います。もっと高邁な目的が経営者にはどうしても求められるのだと私は思うのです。」

 

→ 経営者の大部分が男性であると仮定します。

男性の本質は、利他です。

男性のY遺伝子には、これまでの人類の戦いの歴史が凝縮されています。

本能的に、他のために自分の命を犠牲にする事がプログラムされているのです。

ですから、自分だけが満たされるという結果では、Y遺伝子は究極的に満足できないわけです。遺伝子レベルで幸福感を感じることがないわけです。

 

愛と誠と調和、これをベースに経営者の働き方を考えてみたいと思います。

下記が、経営者の幸福の条件、経営者の働き方ではないかと思います。

 

1 強烈な願望を抱く

2 誰にも負けない努力をする

3 全従業員の物心両面の幸福のために働く

4 無私 の心で働く

5 世のため人のために働く

 

ひとつづつ説明します。

 

1 強烈な願望を抱く

「(経営者が何のために働くか?)その出発点は、なんとしても事業を成功させたいという、強烈な願望を抱いて働くということに尽きます。

・・・ただ思うだけで、物事が実現していくはずはないと考えられているかもしれません。思いには強大なパワーが秘められているのです。一般的には、理論的に推理推論したり、戦略を組み立てたりすること、つまり頭で考えることが一番大事であり、心に思う事は大した事では無いと考えられています。しかし、思うという事は、頭で考えるよりも、はるかに大事なものであり、我々が生きていく中で、思うということほど大きな力を持つものはないと私は信じています。」

 

→金曜日に、福岡のS社長さんの経営12箇条のお話をお伺いしました。

その時に松下幸之助さんの話もありました。皆さんも、稲盛氏のお話で何回も聞かれてると思います。京セラを始めて間もない頃、稲盛氏は、松下幸之助さんの講演に行きます。松下幸之助さんはダム式経営ということをおっしゃいます。

ダム式経営とは、キャッシュをふんだんに貯めていくことと私は理解しています。

参加者の方が質問されました。

「しかし我々中小零細企業は、資金力もない、人材もない、技術もない、そこでどうやって利益を上げられるのか?具体的なノウハウを教えて欲しい。」

松下幸之助さんが一言おっしゃいます。「はぁ、それは、思わなあきまへんな・・。」

参加者のほとんどが失笑します。テクニックを聞いているのに、「思う」とか言われても、自分たちをからかっているのか?

馬鹿にされたのか?

こんな風に思われた方たちもいるかもしれません。

 

しかし、稲盛氏は、この一言で雷に打たれたような衝撃を受けます。そして、経営に一番必要なものは「思い」であることに気づくわけです。

そこから出てきたのが、「この潜在意識に透徹するほどの強烈な願望を抱く」ということです。

 

ここ1ヵ月ぐらい、私も自分のメンタルブロックの解消に努めています。

これは潜在意識レベルで自分が持っている思い込みを外すということです。

 

幸之助さんの講演会の参加者は、このように思っていたのでしょう。

「幸之助さんだからできたのであって、俺たち一般人にできるわけがない。これは、たまたま、才能とか、運のいい人の話であって、自分にこんな幸運が起こるわけがない。」

このように思われたのかもしれません。

これは、相手の話や意識に自分のチャンネルを合わせていないのです。

言葉として耳の中に入れても、「それは全く自分に関係ない話だ」と思って聞いているということです。このような姿勢がある限り、何をやってもうまくいくわけがありません。

真剣に聞く態度がないからです。

 

さらにこの質問者の方の意識を掘ってみると、「俺のような三流の人間には、三流・四流の会社がお似合い、何をやっても俺がうまくいくわけがない」というやさぐれる感があるのです。

 

このやさぐれ感が、従業員に伝わって、社長には、次のような従業員の意識が返ってきます。

「社長のくせに俺たちを三流・四流扱いしてるんだな・・?お前は?・・そうだよ、どうせ俺たちは三流四流だよ、だからお前のようなヘボ社長には、俺たちがお似合いだ!!」。

 

人と人とのやり取りで、伝わるのは言葉ではないです、「意識」です。

だから社長は次のような意識を持たないといけないのです。

「俺は三流四流かもしれない。でも、あなたたちのために、一生懸命頑張りたい。だから力を貸してほしい。」

このような意識を持てば、その意識だけが従業員に伝わるのです。

そのようにできているのです。

稲盛氏は一番最初に、このとても大切の意識のお話をされているのです。

 

「あなたは、そういう余裕のある経営をしたいといいます。でもどうすれば余裕ができるかという方法は千差万別で、あなたの会社にはあなたの会社のやり方があるでしょうから、私には教えることができません。しかし、まずは余裕のある経営を絶対にしなければならないと、あなた自身が真剣に思わなければいけません。その思いが全ての始まりなのです。、思わんとあきまへんな、この一言で幸之助さんはこのようなことを伝えようとしていたのではないでしょうか。できればいいなぁという程度であるならば、絶対に高い目標や夢は成就しない。余裕のある経営をしたいと本気で思っているかどうか、本気であれば、そのための具体的な方策を必死で考え、必ずダムを築くことができるということを幸之助さんは言いたかったのです。人が、どうしてもこうありたいと強く願えば、その思いが必ずその人の行動となって現れ、実現する方向におのずから向かいます。ただそれは、強い思いでなければなりません。」

 

→ 人は誰しも失敗を恐れます。

失敗すると、人から馬鹿にされたり、蔑まれたり、ぞんざいに扱われたり、孤独になったり、様々な悪い結果を予測するからです。

 

けれども、考えてみてください。

一生懸命必死に頑張っている人が、結果が出なかった、駄目だった、失敗した、これを目にしたらあなたはどう思いますか?

私は、感動します。

応援したくなります。

その人を尊敬します。

 

世の中の人のほとんどが、このように思うのではないでしょうか?

という事は、宇宙には愛が流れているのです。

宇宙に流れている愛をみようとしないのは、人間の心です。

ポイントは、一生懸命に努力することです。

一生懸命に努力しないで、少し成果が出てくると調子に乗って、偉そうな振る舞いをする人がいます。こういう人が失敗しても、感動しません。

冷笑され、自業自得だと思われます。

だから、松下幸之助氏も、稲盛氏も、常に謙虚であらねばならない、ということを繰り返し言っているのです。

他の人が、一生懸命努力をすれば、その結果はどうであれ人に感動を与えます。

これが、天の助けや他力を得ることにつながっていくのだと思います。

 

2 誰にも負けない努力をする

 

「春先に、京都にある私の家の近所を散歩した時のことです。城跡の石垣の隙間に草が顔を出していました。あんなところに植物が生えるのかなと思い覗いてみると、石と石の間にほんのわずかだけ土があり、そこから草が春の息吹を精一杯吸い、芽を出していました。やがて夏、石垣は灼熱の太陽に照らされて凄まじい暑さになり、その草も枯れてしまう。暑い夏が来る前に精一杯生き抜き、子孫を残す準備をして枯れていくわけです。草は必死に生きようとしています。相手をまかすために一生懸命生きているのではありません。自分自身が生きていくことに一生懸命になるように、自然はもともとできているのです。自然界を見れば、どんな動物でも植物でも、一生懸命生きていないものはありません。人間だけが、邪なことを考え、楽をすることを願うのです。」

 

→自然には、もともとこのような意図があるので、我々人間が、一生懸命に活動する人を見て、感動するのだと思います。繰り返しになりますが、それはやはり宇宙に愛が溢れているからだと思います。そして人間の本質が、誠と調和だからだと思います。

 

ヒント3-5は次回お伝えします。

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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