あー、うちの社長、ここの店舗も赤字なのに、「もう一件出す」とか本気で考えてるみたい、どうするんだろう…あなたの不安、「よし大丈夫!」の自信に変えましょう。あなたのパーソナルチアリーダー、ユキーナ ・サントスです。

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今日は、夜遊びがひどい夫と、イケイケドンドン拡大社長の意外な心理的共通点をお伝えいたします。

恵子さん(仮名)のご主人はのりおさん(仮名)とおっしゃいます。とても名前が通っている商社のビジネスマンです。

転勤が多かったり、数ヶ月前にのりおさんの部下がごっそりとやめてしまったということがあったそうです。おそらくこれをきっかけにのりおさんが変わっていた、と恵子さんがいいます。

お金の使い方はものすごく派手になりました。これまで付き合いだと言って出かけていた仲間との飲み会や交際費の額が2倍ぐらいになりました。半端ないほど出費がかかっています。バーやクラブの女性にプレゼントを買ってあげたりもしてるそうです。そして同時に、株の投資も始めました。それまでは「株にはあまり興味がない」と言っていたご主人です。証券マンの元同級生の誘いも断っていました。ところが最近は自分から声をかけて、どうも自分から株を買ってるようだ、と恵子さんがいいました。まだ浮気はしていないが、夜遊びの激しさから浮気になる可能性もあり、とても心配しているとおっしゃるのです。

何かご主人に変化などありましたか?と聞いてみました。そうすると、先程の部下がやめてしまったことなどが出てきました。

さて、この話を聞いていて、私の頭をよぎったある事件があります。

これは、今メンタルブロックを解除しつつある社長さんの件です。同じように、部下に辞められてしまった経験があります。またクライアントさんや、信じていたパートナーから、あなたとは仕事をしていけない、と言われて相手が去っていったという経験があるようです。

そして、この社長さんが今、実際やっている事は、猛烈な店舗の拡大です。この会社は飲食店のチェーン展開をしています。ですが、最初の店舗がまだあまり軌道に乗っていません。けれども次から次へと、出店の計画を果敢にしているのです。

資金繰りや人員の手配など、忙しいのに恐ろしい勢いで進めています。

ここで、私はこの2つが重なっているように見えるのです。

社長さんと話をして思うのは、感情の解放が必要だなと言うことです。

部下がごそっとやめてしまった時、信じてやってきたパートナーがいなくなったとき、あるいはこの人とは信頼関係ができると思ったクライアントさんから引導を渡された時、

この社長さんの経営人生は波瀾万丈です。

社長さん自身の感情にはたくさんの変化があったはずです。

けれども社長ですから、これは表に出すわけにはいきません。そして感情をずっと押し殺しているのでしょう。

この感情は、ブロックとなって潜在意識に染みこみます。

そして現実を変えていくのです。

ズバリ、この社長さんには失うときの恐怖と悲しみがあります。孤独になることの恐怖、なくすことの恐怖、否定されることの恐怖、これが重なっています。

この恐怖の裏には、深い悲しみもあります。虚しさも出てくるでしょう、これがある一定の線を超えると、「自分などこの世にいないほうがいい」と自己否定につながります。

この現実から逃れるために、無意識のうちに拡大をしてしまうのです。失うものが大きいと、自分の中に財産となるものを作ろうとします。

 

このぐらいのものがあれば、なくしたものを取り返せる。

あるいはこの先何か少しなくしても大丈夫だ、と思えるように、たくさん持っておきたいと思うのです。

小さな子供を見てもわかりますね。いちどにたくさんの食べ物を口の中に入れたり、転ぶと分かっていても両手にものを持って歩いたり、こんなことが起こっています。

浪費が激しくなったのりおさんも同じです。なくすことの恐怖から耐えられなくて、自分の持ち物を少しでも多くしておこうとするのです。

あるいは、自分が持っているものを渡してでも、人をつなぎとめておこうとするのかもしれません。

こうした拡大や浪費は、不安を埋めるための行動なので、基本的にうまくいきません。

見る人が見たら、なぜこんなに拡大してるのだろう、という実態が見えるでしょう。

大きくなりたい、だから拡大している、これは分かるのですが、その先のなんで?これを知りたいのです。

拡大している社長、遊びとギャンブルを続けているのりおさん、ご本人に聞くといろいろな答えが返ってくると思います。けれども共通している事があると思います。それは何かと言うと、
「次に何かをなくしたときに自分がショックを受けないようにしたい」

「何かをなくしても、自分のダメージが少ないようにしたい。」

これが二人の本当の思いであり、本音ではないかと思います。

そうすると、この拡大活動、消費活動の意図がクリアになります。

まだなくしてもいないもの、それをなくさないようにしているわけです。そして今あるものに目を向けないで、なくしてしまったものにとらわれているのです。

これは、私も充分注意しなければいけない姿勢だと思っています。

物事には必ず理由があります。その理由を捉えて、将来を考えていくということです。

さらに、ここにはもう一つポイントがあります。恵子さんの夫、のりおさんの問題ですが、実は恵子さんのイライラ・不安の原因は、のりおさんにあるのではなく恵子さんにあるということです。恵子さんがなぜそこにイラつくのか、不安に思うのか、これを深堀していく方が問題の解決につながります。

社長さんにしても同じです。新しく出店すること、ここになぜそんなに気になるのか?これを掘っていきます。こうすることで、真実に気づくことができると思います。

クライアント様からのお悩み、その行動パターンから今日もたくさん学ばせていただきました。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。