自分よりも相手を優先している、いつも自分は損ばかりしている・・・、この言葉になんだかひっかかったら、あなたのメンタルブロックを緩める時期かもしれません。あなたの損する自分のイメージ解消隊、ユキーナ ・サントスこと富塚祐子です。

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昨日との関連、ビジネスのキモは相手を利すること、

相手を優先して考えること、ここにフォーカスをあてて考えたいと思います。

その時に気になる疑問がこれ、相手を優先したら、自分が損をするのでは?騙されるのでは??

英語では騙されることをGet cheatedといいます。Cheatが人をだます、という単語ですね、カンニングはCheatingといいます。

その疑問を解決します。

私の答えはずばりこれ、自分に被害者・加害者の意識がなければ、騙し騙され、詐欺には無縁でいられる。これ以上の答えはないと思います。

 

昨日と同様、京セラの名誉会長、稲盛氏のお話をします。

利他の心をもって、相手を優先して考えるということの続きです。

「では、相手が本当に悪い人であった場合には、どうしたら良いのか。

この問題は、私も今まだ解がありません。

しかし、私の場合には、お付き合いを始めた瞬間に、

「どうも悪い人だ」ということが見えてくるのです。

そうすれば、どんなにうまい儲け話であろうとも、

そういう人とはもう付き合わないようにしています。

悪い人と付き合う場合には、こちらも陥れられないようにし、

術策を弄し、策略を持って立ち向かわなければならなくなり、

それでは自分の心までもが汚くなってしまうからです。

このようなことをしたくないので、そういう方とは

一切お付き合いはしないようにしているのです。

 

一概には言えませんが、私は中国とのビジネスをあまりしません。

ほとんどやらないと言ってもいいかもしれません。

それは、どれほど国が経済力を持とうとも、

基本的な誠実さというものを感じたことがないからだと思います。

もちろん人にもよりますし、会社や、相手のスタンスにもよると思います。

けれども、国や経営のトップに立つ人の顔色を伺うのが

最優先事項なので、お客や商売の相手方の顔が

見えてきていないのが事実だと思っています。

何かこの人たちは違うな、と思ったときの違和感、

これを大切にしてきました。

そして、その判断は今もそれほど間違っていなかったのではないかと思います。

先週も申し上げましたが、詐欺事件を分析していて気付いたことです。

私も、一緒に担当していた別の専門職の方も、

なぜこれだけの人がこの1人の人に騙されてしまうのか?

という疑問を持っていました。

語られる内容や、話す言葉などを一つ一つ分析していくと、

この詐欺師の方は、自分が被害者であり、騙されたのは自分の方だ!!

という思いを強く持っていらっしゃることがわかりました。

このような被害者意識が異様に高い人には、

正義感が強い、そして名誉や名声欲求が強い人が集まってきます。

そして、世の中の弱者、被害者を助けて、自分の欲求を満たそうとします。

しかし、いつまでたっても自分のお金を使わせられるだけで、

正義感や名誉欲が満たされないので、

自分が騙されたと思うようになるわけです。

そして、ここでも新たな被害者が生まれるわけです。

けれども、実際そこでやりとりされているのは、

「気の毒な自分を助けてください」という被害者欲求と、

「よし、社会的弱者のあなたを助けてあげよう、俺を正義の味方にしてくれ」

という欲求が2つうまくマッチしているに他ならないのです。

誰かを見つけて、自分の欲求を満たそうとしている人は、

このような詐欺に引っかかってしまうでしょう。

その根本には、自分が満たされていない、自分が何か奪われている

という意識があるからだと思います。

それであれば、

自分は様々なものを持っている、

自分の持ち合わせで、人の役に立つことができる、

 

このような視点を持っていれば、

絶対にこの手の詐欺事件には巻き込まれないことになります。

それは稲盛氏のおっしゃっている事では無いかと思います。

相手がいくら、自分が被害者だといっても、

稲盛氏から見れば、被害者でも何でもないことがよく見えるでしょう。

そして逆に、本人がそれを望んでいるから、

被害者になるという現実が現れているのだ、

ということもよくわかるでしょう。

他の機会でもたびたび、心に思い描いたことが現れる、

とお話しされています。

このように状況が分かれば、

加害者を懲らしめることも、

被害者に哀れみをかけることも、しなくていいわけです。

詐欺事件とは一線を引くことができるのです。

おそらく稲盛氏がおっしゃっている事は、このような事なのだな、

ととても腑に落ちました。

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。