なんだかお客さんを騙すだけの商売は、本当に嫌だなぁ…と気持ちが重くなったあなた、やめる勇気を持ってみませんか? あなたの勇気インジェクター、 ユキーナ ・サントスです。
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今日は、何のために働くのか?何のためにこのビジネスをやるのか、これについて考えてみたいと思います。
私の尊敬する、京セラの稲盛名誉会長は、このように言っています
「開拓者であれ!「私はよく、人間として何が正しいのか、それを追求することが京セラフィロソフィーの原点だと言っています。つまり、何が人間にとって善なのか、あるいは、何が本当の利他なのか、ということが、たとえ技術開発の場合でも考えなければならないことなのです。」
タイミングよく最近2つのブランディングあるいはマーケティングの方法について考える機会がありました。
1人はネット集客の中ではかなり知られている先生です。
A ケーキがおいしい、一般家庭で行う、地味な服装で、淡々と話す先生のデザート教室
B ケーキがおいしい、高級ホテルのイベントスペースでやる、先生がセレブの格好している、高級感満載のデザート教室
C ケーキがおいしい、こじゃれたマンションの一室でやる、センスの良い食器やインテリアに囲まれ、トークが面白い先生のデザート教室
どれに行ってみたいですか? と言う質問です。Cが圧倒的に多いのではないでしょうか?とこのネット先生がおっしゃるわけです。
私は何か違和感を感じて、つらつらとこのブランディングとマーケティングについて考えてみました。買い手と売り手の関係を考えるといってもいいのかもしれません。
Cが流行るのは、多くの人が求めているものを提供しているからです。多くの主婦が望むものとは、自分もちょっとがんばればできるかもしれない、こじゃれた暮らし、そして日常のうさを晴らす笑いです。 これはこれで間違っていないと思います。けれどもこれに何か違和感を感じるのは、この一瞬だけでも顧客を満足させて、お金をもらえばいい、という考えがあるように思えるからです。
潜在的顧客のニーズがわかれば、そこにフィットする商品やサービスの提供をすればお金が入ってきます。ただ、他人よりもこじゃれた生活をしたい、という願望に着目して、お金を取るのは、何か善き行いではないような気がするのです。人との格差は永遠になくなりません。それは自分の中で格差を意識しているからです。それよりも、自分が自分ですばらしい、と気づくような啓発の方が、宇宙の意思に合った善き行いのような気がします。
そして女性たちが日ごろのうさを晴らすために笑いたいというところです。そのための笑いを提供するのは大いに結構なことだと思います。でも問題の解決は、自分で笑いを見つけられない毎日だと思います。本当は笑顔になれる要素がたくさんあるのに、それに気づかない、ここをケアしてあげるサービスならば、善き行いであると思うのです。
この方は、ネットビジネスで収益を作りセレブな生活ができるということを彼女のファンにアピールしています。この方の旅行記を見てみても、トリップアドバイザーのPRと同じような印象を受けてしまいます。非常にスーパーフィシャル(表面的)です。マスの心は捉えられるかもしれませんが、新しい別の刺激があれば、マスのファンは一気にそちらに流れてしまうように思います。流れていった自分のファンを取り戻すために、よりセレブの度合いが高いコンテンツを配信することになるでしょう。そうするとコンテンツの配信にお金がかかってしまって、すぐに収益分岐点を割ってしまうような気がします。
大もとに立ち返って、何のためにデザート教室をするのか?デザート作りを人に教える目的と意義が大切なのではないでしょうか?例えばアトピーの子供が食べられるお菓子をたくさん作りたい。アトピーの子供を1人でも助けたい。このような意図があったとします。そうしたらそこに自分の時間やエネルギーを使ってどうすればアトピーの子でも食べられるのか、レシピや食べさせ方、アトピーの仕組みを研究することなどに様々な創意工夫を凝らしていくでしょう。そしてそれを人に伝えたい、という意識があれば、困っている人はどこにいるのか、何に困っているのか、どんな情報に耳を傾けるのか、それは何故か?に考えが及ぶのではないでしょうか?そしてこのデザート研究家が熱意を持っている限り、そしてこのようにアトピーの子供がいる限り、この商売は続いていくのだと思います。
ここでちょっと長くなってしまいましたが、もう一つは、最近、「アネゴ企画」の上田さんというコーチングのコンサルをされている方から伺ったプロレスラーです。新潟出身のスーパーササダンゴマシンという方です。この方などは、やはり開拓者の良い例だと思います。
趣味でプロレスをやっていましたが、
家業の金型製作所の事業承継をし、経営者となりました。
経営者としてビジネスストラテジーをたくさん勉強されたと思いま
す。ある時ふと、
自分のやってるこの2つを組み合わせたらどうなるだろうか?
と思いついたのだと思います。
プロレスは1つのエンタメですから、自分がリングに上がる前の「
煽り」ビデオで、
相手の弱点や自分の必殺技についてビジネスストラテジーを応用し
てプレゼンをやるわけです。これがとっても受けています。
私もお腹を抱えて笑いました。
https://youtu.be/8GssxTyKewQ
この方は松竹芸能にも所属してるくらいですから、もともとお笑いが大好きだったのだと思います。面白いと言われ、人をわらわせることで自分自身のエネルギーがチャージされるようなタイプではないでしょうか?
この集客先生とササダンゴの違いは、笑いのモチベーションです。お金を儲けるために、ちょっと笑わせてやろうと思うのか、人をわらかすことが好きだから笑わせるのか?うまく表現できませんが、稲盛氏がここでおっしゃっている開拓者の精神、人として何が正しいのかに基づいた開拓者精神とは、あるいは笹団子タイプの生き方を言っているのかもしれません。プロレスで経営理念を持ち出すアイデアなどは、その道の専門家に聞いてみたら「ダメ出し」の意見だったはずです。でも自分が好きだからやってみたわけです。集客先生は、たくさんの専門家の意見も学んでいらっしゃると思います。そして現代の女性が望んでいるのは、「優位性」と「慰め」だと言っているわけです。ではなぜそれをあげなければいけないかというと、お金が儲かるから、という理屈なのです。間違ってはいないのですが、その根本の人間性としてどうよ? というところが引っかかるわけです。
そしてブログの内容やパフォーマンスの内容、読み終わった、見終わった後の爽快感を考えても、私はササダンゴさんの技にはるかに大きな軍配を上げるのです。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。