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今日は、会社で働くことのモチベーション、仕事をする上でのモチベーションについて考えてみたいと思います。

それはすべて、事業の目的が明確になっていない、あるいは掲げられた目的と実態が合っていない、このミスマッチに尽きると思います。

どのようなことかというと、お客様の為と言いながら、会社の仕組みや行動はすべてオーナーと経営者の利益のためである

あるいは、従業員のためにこの会社があると言いながら、実態は一部の経営者やオーナーのために存続する会社になっている。

こうした事実が明らかになったとき、人はその会社を去っていくのだと思います。物理的にその会社で働くことをやめて、その会社を去っていく、このようなこともあると思います。

京セラの名誉会長の稲盛氏はこのように言っています。

「まず事業の目的、意義を明確にすることが必要です。なかには、お金をもうける、家族を養うといった理由で事業を始めた人もいるでしょう。しかし、それだけでは多くの従業員を糾合することは難しいはずです。事業の目的は、できるだけ次元の高いものであるべきです。言葉を換えれば、公明正大な目的でなければならないのです。

従業員に懸命に働いてもらおうとするならば、大義名分がなければなりません。崇高な目的、大義名分がなければ、人間は心から一生懸命になれないのです。創業間もない頃、「事業の目的は何か」という問題に遭遇しました。従業員から「将来の待遇を保証しなければ、我々は会社を辞める」という要求を突きつけられたのです。

三日三晩かけてとことん話し合う中、企業を経営する真の目的は、現在はもちろん将来にわたって従業員やその家族の生活を守ることにあると気づかされました。同時に経営とは、経営者がもてる全能力を傾け、従業員が物心両面で幸福になれるよう最善を尽くすことであり、企業は経営者の私心を離れた大義名分を持たなくてはならない、という教訓を得ました。

公明正大な事業の目的や意義があってこそ、従業員の心からの共感を勝ち取り、全面的な協力を得られます。また、経営者自身も堂々と胸を張り、全力投球できるようになるのです。

「盛和塾西日本忘年塾長例会(20121211日)」要旨

私は過去、20年近く、サラリーマンをしていたことがあります。残念ながらその時に思ったのは、そこで働く従業員の物心両面の幸せのために存在する会社、これに出会ったことがないということでした。自分の働く会社も、私の周りで見たり聞いたりする会社も、稲盛氏がおっしゃる従業員のために存在する会社ではありませんでした。

稲盛氏が過去の機関紙でお話をされていましたが、インドの有名な聖人の言葉を引用されています。「古代インドのサンスクリット語で「偉大な人物の行動の成功は、その行動の手段によるよりも、その人の心の純粋さによる」というある聖人の言葉が残されています。」(京セラフィロソフィーより)

その通りだと思います。

半俗半聖、と言う表現を聞いたことがあります。俗世間で生きている限りは、俗っぽい部分から抜け出すことができない。かといって俗世間に染まっていたのでは、人生の目的を達成することができない。俗にいながらも、聖なる部分を携えて、修行しながら生きていく、これが人間が魂を磨く道である、私はこのように考えています。

事業を行う方が、たとえ俗世で生きていくと決意をしていても、物質にとらわれず、自分の能力を最大限に使い、使命を果たし、裸のまま土に帰っていく、このように決意をしていれば、その意思は純粋なままであると思います。魂は聖なる領域に近づくのだと思います。

たくさんの企業は、経営理念や事業目的として立派なものを掲げていながら、その通りに動いてはいません。むしろそのトップの方の王国、独裁国家となり、その方個人の現世での物欲のために企業が存在する、これが実態ではないかと思います。

今は、企業に就職をしない若者がとても多いと思います。大学を出たけれども就職しないで自分の好きなことをやっていく、このような話を、最近とてもよく耳にします。それはつまるところ、日本のたくさんの企業が事業の目的と意義を明らかにしていないからだと思います。あるいは若者の目から見ても明らかに事業の目的が経営者の私利私欲のためだと見えるからだと思います。かっこいい理念を掲げているけれども、この会社はトップとオーナーの私服を肥やすためだけに存在している、自分たちの幸せは一向に探すことができない、自分たちは搾取されるだけだ、このように思った時、そこで働く意欲がゼロになるのではないでしょうか?

 

多くの企業の実態は、経営者とオーナーの物欲、これのみを追求することに置かれているので、それが今の時代、若者の目から明らかに見えるからでしょう。そこに自分の若いエネルギーと時間を投入しようという気持ちにならないのだと思います。

私がもし、本当に従業員のための会社で働いていたら、おそらくその会社をやめていなかったと思います。

今回も、たくさんのことを学ばせていただきました。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。